第27話 女性は自分にごほうび、それは愚かなこと?

 いいんじゃない、自分にご褒美あげたって。


 私自身は、「自分にごほうび」と言って何かを買ったことは無いけれど友達がそうしているのを見ていてそれは「アリ」だと感じてる。


 昔、友達とショッピングに行った時に

「旦那は買ってくれないだろうから今回、頑張った自分にプレゼントするの。」

 と言って、あるブランド店で数万円のバッグを買っていた。


「自分にごほうび(プレゼント)」とわざわざ付けないでも普通に欲しいものを買う……というだけでいいじゃないかという意見もあるだろう。


 けれど、それでは意味が無いのよ。


 他人には、ねぎらってもらえない(かもしれない)けれど自分だけは、自分を褒めてあげる。

 という、ここに意味がある。


 心から他人を認めない、褒めない、日本では女性たちが

「自分で自分にごほうび」をするのは心の蘇生術のためであり、自分で立ち上がり前に進めるための癒し効果でもあるんじゃないだろうか。


 辛かったり、頑張った自分が未練なく前を向いて、これからも頑張っていけるようにするための儀式のようでもあり、背中押しでもあるように思う。


 本当は、褒めてほしいし慰めても欲しい。


 けれど世の中は甘えることや、とくに自分に甘くすることを良くは見ない。


 誰もが、いつでも鋼の心で強く生きていけるわけじゃない。


 くじけそうな時や何かをやり切れた時に自分で自分に「ごほうび」あげたって

 バチはあたらないでしょう?


 自分で自分に「ごほうび」をあげるのは女性が多い。


 女性は甘ったれだとも?

 自分に甘過ぎる人がムカつく?


 男性は、頑張っても

「自分にごほうび」と言わない人が多いのに


 ちょっと頑張っただけで、ごほうびと言って物を買うのはおかしい?

 男性の多くは何かしらの趣味があって、それでリフレッシュできるけれど

 女性の多くは買い物が趣味という場合があるでしょう。


「買う」という行為と欲しいものが手に入るということで欲求が満たされ、リフレッシュできる。


 褒められるようなことをしたかどうかは、この場合に限っては、他人の価値観ではなく本人の思いが優先。


 頑張れたかどうかも同じ。


 人に褒めてくれって言ってるんじゃないもの。

 人の感じ方は関係ない。


 自分に「ごほうび」をあげることで、また頑張れるんだからいいんじゃないかな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る