労働者階級こそ株式投資をしろ!

「株式投資だなんて、金持ちのやること」「あやしいし、良くわからないからやらない」「そもそも資金も無いのに、できるわけないじゃん」


 飲み屋でワイワイと話しているのを、ある資本家が聞いた。市井の人々の声を聞くことも重要だと考え、よくお忍びで街に出ているのだ。資本家はため息をつきながらも、笑みを浮かべる。


 ──そうなのだ。労働者階級が唯一、資本家より上に立てるのが株主なのに、そこに気付いていないから、資本家は大手をふるって偉そうにすることができるのだ。


「まあ、そもそもネットでは文句を撒き散らすくせに、ヒエラルキーを引っくり返すことができる“選挙”にすら行かないのが、大衆の特性だがな」とひとりごちた。


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