彼の画面に映った世界

四人目の女

先日、会社にやってきた新人。

　いかにも、現代人の精神状態を具現化した女の子…といった、印象を僕に与えた。神経質そうな…というよりは、鬱的な。

そして、判断力に欠ける…というか、融通の欠けた娘。精神的な限界値が面に出ているような娘だ。

そう、何処か…ユーモアが欠けた。新しい世代に引き継ぎされなかった感性。組み立てられない。創造に欠けた。

　一方で、物事の重さをはかる能力に欠けた、どの時代にも居たであろう若者。それは、考察から外れる。

彼女が抱えている事。それは、一人の人間が背負うことの出来る重みを越えたことではないように思う。彼女が秘めた、面に出さない物語は…？