星を買った少年の、心と夢
響きハレ
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誰もが眠りについている夜明けの朝に、一つの夢の灯火が消えようとしていた。ふと目を覚ましたとき、はたと少年はそのことに気づき、一粒の涙を流した。それから少年は布団の中で膝を折って小さく身をかがめた。少年の体は小刻みに震えていた。少年の流した小さな涙が枕を濡らすころ、夢の灯火はすでに音もなく消えてしまっていた。少年はそのことには気づかずに、消えてしまうものへの不安を抱えたまま、静かにふたたび眠りへと落ちていった。夢のない深い眠りだった。
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