冥王記
夜人
第1部 頂上決戦編
序章 はじまり
かつて、世を闇が覆わんとした
闇を
光と共に消えていく
幾度となく闇が世を覆わんとするも
少年現れ闇を祓う
──ビクトリア伝記「黄金の少年」──
日が沈み夜が来ると森は死んだように静寂に包まれる。森は小さな町と村を飲み込んで広がっている。この森をレイドルフ森林という。
その森の中、町とも村とも離れた場所に店がある。店と言っても日用品や文具、食品類等を扱っているわけではない。それどころか知らぬものが見ればただの一般的な木造家屋でしかないそれは店と呼ぶには相応しくないのかも知れない。事実この店で何かを請け負うということは稀である。店内もテーブルやソファといった生活用品ばかりでとても店と呼べるほどではない。
しかしならばなぜこのような一般家屋が「店」と呼ばれるのか。それはこの店の取り扱うもの故である。この店が取り扱うもの、それは「悪魔」である。
この世界には「悪魔」が存在し人を襲う。人は悪魔に対抗するべく様々な技術を生み出してきた。その最たるものが魔法や精霊術と言われる「神秘的能力」である。また、刀剣や銃砲と言った「兵器的能力」も高めていった。
魔法とは己の体内にある魔力を練り上げ杖等の
魔法には土、水、火、風の4属性が代表として挙げられるが、その他にも幾つか属性は存在する。人の有する魔力にも同様の属性が存在する。属性魔法を使用するには魔法と同じ属性の魔力を必要とする。多くの人は属性魔力を1つ、あるいは2つしか持っておらず使用できる魔法の種類は限られてくる。
魔法は下級魔法、中級魔法、上級魔法と3段階に階級付けされている。術者の才能で扱える階級は異なる。
そこで精霊術が使用される。
精霊術とは精霊に魔力を提供する代わりに精霊から力を借りて発動する術である。精霊にも魔法同様に属性が存在する。精霊術は使用者の魔力の属性に関わらず精霊のもつ属性の術を使用できる。術者の力が強ければ精霊の力を極限まで引き出し魔法とも並ぶ力を持つ精霊術を使用できる。
精霊には、微精霊、精霊、大精霊、と3つの種類があり、それぞれで扱える術の強さが変わってくる。
微精霊は通常、目視することは不可能であるが、世界のいたるところに存在するため術を扱うことはできるがほとんど補助程度にしかならない。その為、あまり才のない者でも扱うことができる。上級術者や才のあるものはその存在を感知、あるいは目視する事が出来る。精霊や大精霊クラスともなれば目視もできる。
精霊クラスならば中級魔法と同等の力を発揮でき、術者の力量では上級魔法に匹敵する術も使用できる。
大精霊クラスのその力たるや普通の精霊をはるかに凌駕するほどの力を扱える。しかし、大精霊の力を使用するにはそれだけの精霊術の才能と大精霊を使役させる専属契約を行う必要がある。
こうしてこの世界に住む人間は悪魔から身を守ってきた。
「はぁ、はぁ」
暗く夜の闇に包まれた森の中を少年は走っていた。少年は黒い髪に黒曜石のような双眸。年の頃は14歳程だ。走ってどれ程になるのだろうか。息は上がり心臓が早鐘をうつ。身体、特に足は疲弊し僅かに痛みを伴う。出来ることならば今すぐにでも立ち止まり休息をしたいのだが少年にそのような余裕は無かった。今立ち止まれば自身がどうなるのかは目に見えている。後方から得体の知れない何かが自分を追いかけてきているのだ。
否。それが何なのか少年には分かっていた。毒々しい紫色の羽毛におおわれた巨大な体躯。前足は人の手の様に五指に別れ指先からは長く鋭い深紅の爪が伸び大きく開いた口は人を容易に飲み込めるほど大きい。目は夜の空を切り取ったように吸い込まれそうな程の黒。頭からは長い耳が生え引きずらんばかりに伸びている。その姿はウサギのそれに似ていた。その姿からこの化物は「ラビット」と呼ばれている。その正体はただの化物ではなく、下級悪魔。
元来、下・中級悪魔たちに名前など無いのだがそれでは不便だと仕方なく名前を付けたのだ。どういうわけなのか下・中級悪魔たちは動物に似る傾向があるため見たままの名で呼ばれることがほとんどである。
少年の向かう先はこの森の中にあるという悪魔退治の店である。そこにいけば悪魔退治を専門とする人間がいると聞く。今のこの状況をどうにかしてくれるであろう。少年はそう願いながら森の中をひた走る。
森を走り抜けると急に広場が現れる。広場といってもそれほど広くはなく水田1つくらいはあろうかという広さだ。しかし重要なのはそこではない。その広場の先に見えたのだ、一軒の木造家屋が。
「あった。あれ、だよね?」
少年は誰に確認するでもなく一人呟く。もし違ったらどうしようかという思いが一瞬脳裏をよぎったが即座にこんなところに一般人が住むわけもないという結論に至った。更に言えば今の少年に立ち止まり悩んでいる時間などほとんど無いのである。
数瞬止めていた足に力を込めて思いっきり右足で地面を蹴って疾走する。店の扉まで近づいたところで少年はつまづいて扉に激突。なんとか体制を変えて顔面からの衝突は避けるが全力疾走していた事もありその衝撃で扉は壊れ家の中へ突っ込む。
「痛ってて」
少年は扉に激突した右肩を擦りながら倒れた状態から起き上がり、屋内を見回すと愕然とした。悪魔退治屋らしき部分は一切ない。テーブルやソファ、タンスといった必要最低限の家具類しか置いていないのだ。少年はすぐに間違ったと思った。自分が扉に激突したのは一般人の家である、と。少年は尚も屋内を見回すとデスクの横に鞘に納められた剣が立て掛けてあるのが見えた。とそこまで少年が屋内を見回した所でソファに横になっていた男が起き上がった。
「んー。ふぁー。ん!もう夜か」
男は伸びをすると同時に大きなあくびをして窓から外を見ると驚きの声をあげる。そして。少年の方を見やると。
「ん?どうした」
少年はもう一度愕然とした。何故ならその男は自分とさほど年齢の変わらぬ少年であったのだ。その少年は美しい銀色の髪に黄金の瞳をしていた。
「あ、えっと……」
「何の騒ぎですか?」
さすがにこのような少年に助けを求めるわけにもいかず口ごもっていると家の奥からまた一人、今度は20代程の茶髪の青年が現れる。少年はすぐにそちらを向くと
「悪魔に追われているんです!助けてください!」
「それは、依頼という事でいいのか?」
答えたのは銀髪の少年であった。悪魔に追われていた少年はそこで自分がちゃんと悪魔退治屋に飛び込んだ事を理解すると同時に胸を撫で下ろした。そして銀髪の少年に向かって、
「はい!数十体のラビットに追われていて。だから、助けて!」
「分かった。君の名前は?」
「え、ぼ、僕?僕はロゼイアだけど…」
「そうか、ロゼイア。君は此処に居てく……」
銀髪の少年がそこまで言った時だった。店の天井がミシミシと軋みそして大音声で崩れる。
「「なっ!」」
大して古いわけでもないこの木造家屋の天井が突如として壊れたのに銀髪の少年も茶髪の青年も驚きを隠せないようだった。
もうもうと土煙の様なものが立ち込めるその中に天井を破壊し強引に店内に侵入してきた犯人を見つける。
それは下級悪魔たるラビットであった。悪魔に家に入るときは扉から、など通用するわけもなく店の天井を木っ端微塵にして侵入してきたのだ。
「…っ!ガラハッド」
青年が銀髪の少年──ガラハッドに叫ぶとガラハッドは青年に頷きだけ返し悪魔に追われていた少年──ロゼイアを店の外へと連れ出す。それと同時に青年も窓から脱出する。直後何体ものラビットが店の上にのし掛かり店は文字通り潰れる。
「店、がぁ……」
落胆するガラハッドをよそに店の残骸を踏みつけながらラビットは咆哮する。数にしておよそ八体。ロゼイアの言っていた数十体という数には到底及びはしないが八体でも一般人のましてや少年の手に負える数ではなかった。
グオォォォォォォォ
先程のラビットの咆哮に呼応するように森の中から一際大きい咆哮が響く。
ほんの数瞬の静寂が辺りを包む。そして──
「──来る!」
そうロゼイアが言った瞬間2度目の咆哮より近い場所で咆哮が響く。瞬時に辺りを見渡すガラハッドであったが依然として八体のラビットしか確認できない。しかし、今の咆哮はこの八体のどれかからではなかった。だとするならば新なラビットが近くに潜んでいるということ。先に八体を消滅させてもよいが隙をつかれる可能性もあり軽率な行動は出来ない。そこまでガラハッドが思考したときまたしてもロゼイアが叫ぶ。
「上だ!」
それにつられ空を仰ぐと1体のラビットが上空に跳び上がっている。ラビットは二人の真上におりそのまま落ちてくればどうなるかは店を見れば十分に想像できる。
「避けろ!!」
ガラハッドが叫ぶが早いかロゼイアも落下予測点からすぐに飛び退く。その直後大地を叩く重低音を響かせながらラビットが着地する。
「こんのぉ…!」
ガラハッドはすぐさま体勢を立て直すと右手を右肩の後ろ辺りに持っていき空気を掴む。何度か握っては開いてを繰り返すといつもそこに有るものが無いことに気が付く。
「っ!剣が!!」
ラビットはそれを嘲笑うように一鳴きすると両腕を上げ上体を半回転ほど左へねじる。そして一気に上体を回し腕による攻撃を行う。その直前ガラハッドはその場にしゃがみこむ。その直後ぶんっという空気の音とともにガラハッドの頭上をラビットの腕が通過する。ラビットの上体は右側に少しだけねじれると共に若干のバランスが崩れる。が、ラビットはそのまま反対側──つまりロゼイアのいる方を向く。ラビットがロゼイアの方を向く直前、邪悪な笑みの様なものを顔に浮かべたのをガラハッドは見逃さなかった。ガラハッドは気付く。どういう訳かラビットが狙っているのはロゼイアだ。ロゼイアを狙う上でガラハッドは障害である。がその障害であるはずのガラハッドは現在武器を持っていないため自分の障害に成り得ないと。よってガラハッドを潰すのは後にして本来の目的であるロゼイアを先に潰そうとしている。しかし、それに気付いたとしても今のガラハッドに出来ることは何も無い。
「逃げろっ!ロゼイア!!」
剣さえあれば。胸の内でガラハッドはそう叫ぶ。剣さえあればこの様な下級悪魔のラビットごとき倒すことなど造作もない。そのガラハッドの胸中を知ってか知らずかラビットは右手を真上に上げる。五指を開いたままロゼイアを叩き潰さんとしたとき、ラビットの体に衝撃が走る。そしてその衝撃が2度3度と続くとラビットが真横に吹っ飛ぶ。
「なっ……!?」
絶句するガラハッドの目に映ったのは飛び上がったロゼイアの姿だった。恐らくラビットを吹っ飛ばしたのもロゼイアだろう。そこまでガラハッドが考えた時だった。
「ガラハッド!後ろ!!」
ロゼイアの声に従いガラハッドは振り向く。そこにいたのはラビットだった。
「くっ!」
何時ものガラハッドならこの程度大したことは無いのだが剣が無いことに加え目の前で起きたことに多少動揺していたガラハッドは背後に迫るラビットの存在に気付いていなかった。ラビットは両手を広げる。恐らく両手で挟んで潰そうということなのだろう。その時バンッバンッという発砲音が2つ聞こえたかと思うと目の前の両手を広げたラビットは一際大きく声を上げると消滅した。
「すまない!ケイ!」
ガラハッドは振り向くと銃を構えた青年──ケイに礼を言う。
「ほら!これもついでだ!!」
ケイは銃を腰のホルダーにしまうと足元から剣を拾い上げガラハッドに向かって投げる。ガラハッドはそれを左手で受けとると右手で柄をもち抜剣しながら近くにいたラビットを一閃する。ラビットは悶えるもそれでは消滅しない。しかしガラハッドもこれぐらいでラビットが消滅しないのは百も承知である。ガラハッドはすぐに剣を真上に構えると力を込めて降り下ろす。十字に剣の残したライトグリーンの軌跡が空中に数瞬残ったあと空気に溶けて消えていく。ラビットは咆哮すると消滅する。下級悪魔が消滅する時特有の黒い靄の様なものの向こうにロゼイアが見えその後ろ少し離れたところにラビットを確認したガラハッドは剣を構える。その直後剣身を赤色の光が包み込む。それと同時に足にライトグリーンの光を纏うと走り出す。一瞬でロゼイアの横を通過するとラビットの数歩手前で左足を軸にして半回転し剣に遠心力をかけると更に半回転し渾身の力でラビットを斬りつける。剣の赤色の軌跡が消えると同時に声もなくラビットが黒い靄へと変じる。
「ありがと。ガラハッド」
「あぁ」
二人は短く受け答えすると横目で互いを見るとふっと笑う。その直後ロゼイアの目の前、ガラハッドの背後にラビットが地響きを鳴らしながら降り立つ。
「それが最後だ!!」
近くでケイの声がする。ロゼイアは目の前のラビットの顔を見る。そこにあるのは相変わらず飲み込まれそうなほどの目と口だ。ロゼイアはその顔に怒りを感じた気がするもすぐ思い直す。下級悪魔に感情というものは存在しないという。ただ本能のまま人を襲う。全く鬱陶しいものだと前に誰かが言っていたのを思い出す。
「ロゼイア。いけるか」
「まかせて」
また短い問答の後にロゼイアは動く。それと同時にガラハッドは振り返り剣を構える。その直後今度は剣をライトグリーンの光が包む。ロゼイアは右手を握り拳を作るとラビットの腹辺りを殴りすぐに左真横に跳躍する。ロゼイアが飛び去った場所にガラハッドが現れる。ガラハッドはその場で 右足を引き体を右斜めに向け剣を右脇に取り、剣先を後ろに下げて構えると一気に剣を左上へ斬り上げ右足を一歩踏み出すと今度は剣を先程と逆。つまり左下に構えると即座に右上へ斬り上げる。剣のライトグリーンの軌跡がバツ印を描く。それが消えるより早く今度は左足を一歩前に出し右手を引き付けて剣をラビットに向けて垂直。自身に向かって平行に構え右足を踏み込むと同時にバツ印の交点に渾身の突きを叩き込む。ラビットは断末魔の叫びを辺りに響かせるとバシュッという音ともに黒い靄となり消えていく。
ガラハッドは剣を何かを払うように一通り振り回すと鞘にしまい背中にかける。調度その頃ケイもロゼイアとガラハッドの元へやって来る。
「派手にやられたな」
ガラハッドは崩壊した店だった残骸を眺めながら冷静に呟く。ケイもそれを嘆息混じりに頷きながら眺めるとふとロゼイアの方を見る。ロゼイアを頭の先から足の先までたっぷり時間をかけて見るとガラハッドを見る。
「先程の拳闘術も見ましたが、あれだけ出来れば十分でしょう」
「あぁ。後は魔力の使い方や精霊術の基礎さえ教えれば事足りる」
何の話か分からないロゼイアが困惑した様子で口を開く。
「……あのさ、何の話…?」
二人は顔を見合わせると頷きガラハッドが一歩前に出てロゼイアを真剣な面持ちで見つめる。ロゼイアは息を飲みガラハッドの言葉を待つ。やがてほんの数秒の間を置いてガラハッドが口を開く。
「もちろん、これからこの悪魔退治屋『冥屋』に加入し働いてもらうに決まっているだろう」
ロゼイアは一瞬、いや数秒目の前の少年が何を告げたか意味がわからなかった。 そしてやっと意味が分かるもそれを自分の中に咀嚼し飲み込むまでに時間がかかった。その後やっと出たのは
「え、あ、えっと、ど、え!?」
というおよそ言葉と呼べるものでは無かった。その様子にガラハッドは込み上げてくる笑いを抑えながら冷静に言い放つ。
「勿論、今回の依頼料、店の改築費が支払えるのなら別だが?」
それを聞いたロゼイアもようやく状況を把握し平静を取り戻す。依頼料は払えないこともない。だが改築費は別だ。ロゼイアはそのような大金を支払えるほどの大金を持ち合わせてはいない。しかしロゼイアはそこで気がつく。店を壊したのは自分では無く先程の下級悪魔どもだ。ならば自分が店の改築費を支払う道理は無いのではないか。そんなロゼイアの微かな希望も
「誰かが店に奴らを連れてこなければ……」
というガラハッドの一言に消え失せる。だがかといって自分が悪魔退治など出来るのだろうか。ロゼイアがそう悩んでいると。
「これは君の為でもある」
ガラハッドのその言葉にロゼイアは頭が混乱する。するとガラハッドはロゼイアの服のポケットに手を突っ込み中を探ると1つのお守りのような包みを取り出す。
「これは?」
「え?これ??ここに来る前、森の中で黒いローブを着た人に会ったんだ。その時に魔避けだからって貰って………」
それを聞くとガラハッドは包みを破り中から小さな正方形の紙を取り出す。そこには赤茶色の線で何やら魔方陣の様なものが描かれていた。
「……やはりな」
「これ、なに??」
ロゼイアが怪訝な顔で聞くとガラハッドとケイが再び顔を見合わせ頷く。
「これは恐らく血で描かれた悪魔を誘き寄せる術式か何かだろう。俺もそこまで術式に詳しいわけではないから確証はないがな」
「どうしてそんなものを……」
「考えても仕方がない。現状でお前はその黒ローブを着た者から狙われているということだ。でどうするんだ?一人でいるより俺達といた方が安全だと思うが?」
ロゼイアはガラハッドとケイの顔を交互に見るとはぁ、とため息をつく。そして何かを決心した様な表情をする。
「分かった。確かにガラハッドの言うことにも一理ある。どうして狙われているか分からないけどそんなの気にしてても仕方ないよね。とにかくもう一度会って確かめないと」
ガラハッドがもう一度会って確かめないとというロゼイアの言葉に少々困った顔でケイを見るとケイも同様の顔をしていた。
「そうですね。その前に町に行きましょう。宿のことも有りますし」
そのケイの言葉に全員で頷き町のある方へと歩き出す。
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