第132話 ミックスジュース

 関西人のソウルフード。

 ミックスジュース。


 皆さんも一度は飲まれたこと、おありですよね。


 昔も今も、子供も私も大好きです。


 ミックスジュースの歌、知ってます?

 本当に、あの歌のとおり、飲むと良いことあるんじゃないか、と思えるほどのパワーがあると思います。


 あの、ゴージャス感。

 棚にしまってあったフルーツの缶詰(だいたい、桃とみかん)を全部開けてミキサーに放り込み、バナナと牛乳、そして氷を投入してスイッチオン。


 甘み調節で缶詰の汁を適度に入れます。


 濃厚な香りとねっとりとした味わい。

 もったりとした喉ごし。

 お腹も大満足。


 本当に贅沢な飲み物だと思いませんか。

 朝から作った日には、まるで王様の朝食でも食べているかのような感じ。


 さて、ミックスジュースといえば、友達のお家に大人数で遊びに行ったときに出てくるもの、というのが定番でした。

 ◯◯ちゃんのおばちゃんが(関西では◯◯ちゃんのおかあさん、ではなく◯◯ちゃんのおばちゃん、と呼ぶのが普通)、遊んでいる私たちのもとへニコニコしながら、はーいミックスジュースやで〜、とジュースが入ったグラスを盆に乗せてきてくれたシーンが思い浮かびます。

 だから、幸せな印象が強いのかもしれません。

 大人になった今、あれは子供達へのおもてなしに最適のおやつだったな、と思うのであります。

 栄養バツグン、手作り、豪華な感じ、棚の缶詰の処理……。


 おかあさんたち、ありがとうございました。


 私も子供の友達がいっぱい家に来た日には、ミックスジュースを作ってみるか。

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