第25話 ウチのジャイ子ちゃん
おっと、危ない。今日はジャイ子の誕生日でした。
忘れていたわけではありません。
ケーキとかまだいらないし、そんなにすることもないかなあ、と思っておりましたもので。
一升餅の儀式は週末にする予定です。
はい。
我が家にはジャイ子が一匹、います。
私の長女のことです。長男は今まで散々話に出しましたが、ジャイ子の話は初めてではないでしょうか。
今日で一歳になります長女は、ジャイ子というのがぴったりのたくましい女の子です。
身長、体重は母子手帳にある成長曲線の上のライン上にいます。生まれた時から、頭囲より胸囲のほうが大きかったというがっしり体型の女の子です。
いや、なんといいますか、ほんとにジャイ子。
長男も健康優良児だったんですが、(それがなによりも一番ですね)さらにその上をいくジャイ子。
ごちそうさまが大嫌い。
240ccのミルクを一気飲みして空になると、それはそれは悲しそうに声を上げて泣くジャイ子。(とりあえず空になると泣いてみるジャイ子)
そして、あたかもヒットを打ったバッターのように、いきおいよく哺乳瓶を投げ捨てるジャイ子。
離乳食を食べ終えてから足したミルクを飲んだのにもかかわらず、それだけでは足りずに追加を求めて家族の膝にすがりつくジャイ子。
ハエや入ってきたコオロギを見ると、怖がらずに叩き潰そうとバンバン、床をたたきながら追いかけるジャイ子。
私や長男にかかと落としをお見舞いして、毎朝起こしてくれるジャイ子。
たくましいですね。でも、見かけによらず繊細で保育所の先生からは感受性の強いコと評されています。
人見知りが激しく、少しでもうるさいとお昼寝できないジャイ子。
長男とは違う点ですね。
長男は、人見知りなく誰にでもニコニコ、布団に転がせば、秒殺で昼寝する、先生にとっては非常に楽なコだと評されていました。
さて、長男と長女には他に明確な差があります。
ジャイ子はぶさいくなときがあります。(寝起きとか)
これは、衝撃でした。
なぜなら、長男はいつ見ても超絶可愛い顔をしていたからです。
寝ても、覚めても可愛かったのです。
知人からも見知らぬ方からも、いついかなる時でも手放しで絶賛されたものでした。
女の子より可愛い美少年だと。
私も主人もびっくりで、なんか知らないけどうまい具合にできあがったものだと感動しておりました。
だから、心配していたのは二人目の顔。
うまくいかない顔だったらどうする? と生まれる前に二人で密かに心配しておりました。しかも、女の子だったら?
不安は的中。
ジャイ子が出てきた時、ジャイ子には悪いですが、少しショックを受けました。
だって、長男は産まれたときも既に超絶可愛い顔をしていたんです。
ああ……ああ……。
子供を比べてはいけませんが、これはあまりにも違いすぎる……。
てっきり、長男二号が出てくるものだと思ってましたから。
しかし、やっぱりそこは親の目。
ぶさいくやけど、可愛い。いや、これは誰が見ても可愛いと感じるぶさいくかもしれない、などと感じるようになりました。
私の姉からは、これは将来美人になるぶさいくや、と言われてそうに違いないわと思えてきました。
そんなこんなでどこに行っても可愛いめの男の子やな、と評されてきた(眉毛のつながった勇ましい顔をしてるからです)ジャイ子も産まれて今日で一年。
今では、普通に女の子の顔になってきました。
反対に、長男の方は過去のオーラは消え失せ、今では平均値に。
そういうものかもしれませんね。
ジャイ子、将来美人説、あながち外れてないかもしれません。
子供の時は可愛かったのに大人になるとあれ? 反対に子供の時は普通だったのに、大人になると、おお! ということは皆さんもご存知のようによくあります。
美男美女のお子様は意外に普通なことが多い気がするのですが……(失礼でしたらごめんなさい)美男美女のご両親が割と普通な事も多い気がします。濃い顔×薄い顔のご両親から産まれるお子様は美形が多いと思いますね。
やはり、親双方の要素のバランス次第ということですね!
さて、産まれながらに美男子という本物の子は、小さい頃からそういうオーラがあります。一歳児にして、既に男の色気がある子は確かに存在します。
横浜の保育園でそういう子がいました。
朝、息子を預ける時にその子を見てはドキドキしておりました。
今ではどうなっているのでしょうねえ。
ああいう子は、一生モテ期を約束されている訳です。
保育園児の時から、女性にそういう目で見られているのですよ。
なんて、末恐ろしい子。
将来が楽しみですね。
そういうイケメンと恋愛出来たらいいね、ジャイ子。だったらお母さんも、嬉しいわ。
とりあえず、一歳のお誕生日おめでとう、ジャイ子ちゃん。
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