第49話「希望」


闇より深い暗闇の底。

犬は報告のため、そこに訪れていた。

本来、人では来ることができない地底深き場所。

ここでは太陽の光も届かず、いつも暗闇に覆われている。

一般人が来ることはまず無いであろう場所だ。

だが、唯一来ることができた人間たちがいる。

それがあの四英雄だ。

歴史上、ここを発見したのは彼らだけだ。

ここには今でも彼らの戦いの跡が残っている。

100万年経ってもその傷跡は消えていない。

少々腹ただしいが仕方あるまい。




「……」




私は大きな緑の正面扉の前に立っていた。

ここでじっと立つのも務めだからだ。

もうすぐ、犬が報告の為に戻ってくる。

本人は魔獣と呼べと訂正を叫ぶだろう。

だが、そんなことは私の知ったことではない。

犬はやがて私の前に現れた。




「久しぶりだな、仮面騎士よ。また会えて嬉しいよ」




「世辞はいらん。さっさと報告しろ」




犬は舌打ちしたものの、続けた。

案外、短気なのかもしれない。



「……斧を持つ者は仲間と共にオークを退けた。聖剣の持ち主も妖精と共に盗賊とジェット達を倒した。どちらもかなり実力をつけている。今はまだ発展途上だが、このままではいずれ脅威となるだろう」




「……そうか」




犬に更に詳しく質問していく。

どう報告すべきか頭でまとめていく。

どうやら想像以上に危険な状態にあるらしい。

本当の脅威となる前に対策を講じる必要がある。

主が完全でない今、私が動くしか無いだろう。




「……ご苦労だった。しばらく休むと良い。追って指示するまで待機しろ」




「どういう事だ?まだ仕事はあるはずだ。何なら私が戦ってもいいんだぞ。

あの程度の連中、本気を出せばすぐ殺せる」




「やめておけ。奴らは聖剣・聖斧が選んだ者達だぞ。偶然力を得た者でもなければ、血筋でもない。我々が最も警戒しなければならない連中だ」




「だから私が行くと言っているのだ。今、連中は大幅に体力を失い、怪我もしている。狙うには絶好の機会だ。それとも、みすみすチャンスを逃せという気か?ゴア様側近の貴様が随分、及び腰だな」




「冷静に戦力差を分析した結果だ。もう一度言う、追って指示あるまで待機しろ。

私はゴア様の側近……私の言葉はゴア様の言葉と思え」




「デカい顔をするなよ、仮面騎士。今すぐその地位を剥奪させてもいいんだぞ……」




犬は私の言葉に激高し、唸り声を上げている。

だが、所詮負け犬の遠吠えだ。

奴は先程の報告では監視のために手を出さなかったらしい。

だが、本音は自分が負けることをわかっていたのだ。

負けるケンカはしないということだ。

ジェボーダンのベートが聞いて呆れる。

彼は元々、あちらの世界の出身だ。

フランスのある村で一人の少女が食われるという事件が起きた。

それを発端にベートは村人を次々と襲いかかった。

犠牲者はいずれも16歳以下の子供と女ばかりだったという。

実に100人以上もの人間が亡くなり、村人たちは恐怖した。

王は竜騎兵を用いて討伐に当たろうとしたが、いずれも失敗に終わっている。

しかし、勇敢な少女がベートの討伐に向かった。

彼女は斧を手にし、見事、ベートを撃退した。

実はその斧こそセグンダディオの妻・ハルフィーナだ。

少女は前・契約者なのである。

彼女に屈したベートはあちら側からこちら側へと避難した。

その子孫がこの犬なのだ。




「最後通告だ。追って指示あるまで待機。独断専行は命令違反と見なす。

犬は犬らしく、犬舎で餌でも食べているが良い」




!」




語気が怒りで溢れている。

私に向かって跳躍し、腕を噛んでくるベート。

それを手刀で叩き落とし、地面に落ちた所で柔らかい腹を蹴る。

2メートルほど吹っ飛んだベートは痙攣し、泡を吹いていた。




「お前の上官は私だ。私に攻撃を加えることは反逆の意思ありと見なす。

これだから頭のない獣は嫌いだ。怪物だ魔獣だと言われようと所詮は犬だな」




「まだまだああああああああ!!!」




犬は口から炎を吐き出した。

ボールサイズの炎が私に向かってくる。

それは幾つも降り注ぎ、私の身を焦がそうとする。

奴が得意とする攻撃方法”炎の弾丸”だ。

奴は勝利を確信し、ニヤリと笑みを浮かべた。

が……。




「なんだと?」




「ふん……ぬるいな。こんなものは炎とは呼べん」




それらは全て私の盾に防がれていた。

ゴア様が丹精込めてお作りになられた盾だ。

あらゆる現象を想定し、全てを遮断する神の盾。

私如きが使うのは気が引けるが……みすみす焦がされる気もない。

驚く犬の腹を蹴り飛ばしてやる。

即座に反応できないとは愚かな。

犬は2メートルは吹っ飛び、壁に背をぶつけ、倒れた。

血を吐き、ピクピクと痙攣している。

アダマングレゴイル製のレッグアーマーだ。

岩でも壊せるほどの頑丈な耐久力がある。




「ウググ……か、仮面騎士め。お、俺を殺す気か……」




「最後通告と言ったはずだ。貴様は上官である私に楯突いた。その罪は死を持って償ってもらう」




「……お、俺はあ、あいつらに戦いを約束した。こ、ここで死ぬわけには」




「その約束は私が引き継ごう」



「グググ……」




凄んだ目で睨みつける駄犬。

だが、もはや反撃する体力も残っていないようだ。

もし仮にあったとしても何の恐怖もない。




「安心しろ、ペット葬儀可能な教会で埋葬してやる」




私は剣を振り下ろした。

弱犬の遠吠えは闇の底に深く響いた。












ガナフィ島でしばらく休憩した後、私達はシンシナティに帰ってきた。

歩きで帰るのは時間がかかるので、セグンダディオの飛行モード(命名・私)で帰ってきた。けれど、私もノノも何も喋らず、黙っていた。

話そうにも何も話題が出てこないと言うか、戦闘の疲労で話す元気もない。

それに何を話しても泣いてしまいそうだ。

恐らく、ノノも同じ気持ちではないだろうか。

今、私は背中にバックパックを背負っている。

これはノノお手製の物で従来の物より非常に軽くて使いやすい。

その中には卵を入れていて、頭の部分がひょこっと顔を出している。

これを見る度にセレナさんを思い出す。

セレナさんはこの卵を「希望」だと言った。

彼女はそれを私に託し、天国に旅立った。

亡き旦那さんと一緒に……。

しかし、何の希望なのだろうか。

私にはその意味がよくわからない。

けれど、託された以上、その責任を果たさなきゃならない。

約束は絶対に守ってみせる。

私は心にそう誓った。





シンシナティの少し手前で剣から降りる。

それからは徒歩で自宅前に向かう。

街の近くで剣に乗った状態では騒ぎになる。

特にジェットは私の事を知っていた。

私の噂は多分、一般住民も多少は知っているはずだ。

でもまだ私だと確定したわけではない。

ギルドの人間達にはマスターが箝口令を敷いている。

とはいえ、目立つ真似は避けた方が無難だ。

裏通りに続く道を歩いていく。

ノノはまだ俯きがちだった。

けど、私の手を繋いだまま離さなかった。





「メイ~~!無事に戻ってきたんスね!」




ダダダと猛烈に駆け出して、砂埃が舞う。

そして、ぎゅっと抱きしめてくる理沙。

ああ、なんかこういうのも久しぶりだなぁ。

驚きというより、懐かしい感じがして、心地良い。




「会いたかったス、メイ。もう寂しくて寂しくて仕方なかったっス!!!

本当にお疲れっした!!!」




「り、理沙、痛いよ。力入れすぎ」




あははと苦笑いして彼女の顔を見る。

目は大粒の涙を垂れ流し、鼻水まで垂れ流している。

もう涙腺が死ぬほど崩壊し、半狂乱に近い泣き方だ。

少々大げさな気もするけど、悪い気はしない。

心配してくれて嬉しい。




「ただいま、理沙」




「本当にお帰りなさいっス、メイ。さあ、今から美味しい料理作るんで一緒に食べるッス。一緒にお風呂に入って、一緒に寝るッス!!」




「ちょい待ち。ギルドへ報告が先よ」




「ミカちゃん!」




私は久しぶりに見る親友の顔に喜びを隠せなかった。

思わずミカちゃんに抱きついてしまい、そのほっぺにキスをした。




「ちょちょ、メイ!う、嬉しいのはわかるけど、み、みんな見てるから。

は、恥ずかしいわよ……」




顔を真っ赤に染めるミカちゃん。

相変わらずの恥ずかしがり屋で照れ屋さんだ。

彼女の赤面を見たのも遠い昔のような気がしてくる。




「ああ、このうぶな反応……やっぱりミカちゃんだ。

私の大好きな親友のミカちゃんだ」




お気に入りのぬいぐるみを抱きしめるようにぎゅっとミカちゃんを抱きしめる。

理沙がぶーぶー文句を言うが今は完全にスルーする。

更に顔を赤くするミカちゃんだが、照れているだけで嫌がってはいない。

なんか、帰ってきたんだなって本当に心の底から思えてきたよ。




「と、とにかくお疲れ様、メイ。疲れてるとは思うけど、ギルドに行きましょう。報告を済ませないと」




「そうだね。あ、ジェーンさんとは合流した?」




ジェーンさんには理沙とミカちゃんに合流するよう伝えた。

路銀も持たせたし、真面目な彼女ならきっと会いに行ってるはずだ。

理沙はすぐに首を縦に振った。




「はいッス。先にギルドに行ってますよ。さっそく行きましょう……と、言いたい所ですが」




「ん?」




「メイが背負ってるリュックサック。なんか卵が入ってるッス。魔獣か何かの卵ッスか?」




「あー……その話すると長くなっちゃうから、後で説明するわ。一旦、家に置いてくる」




「私も行くわ、メイ」




ノノと一緒に卵を家に置く。

妖精魔法で簡単な封印を施しておいた。

それが済み、改めてギルドへと出発することにした。






ギルド「マリアファング」

久しぶりに行くと店内はゴタゴタとしていた。

時刻はそろそろお昼なのでギルドは人でいっぱいだ。

忘れてたけど、ギルドの一階は飲食店も兼ねている。

仕事を探しつつ、ご飯も済ませるという人達が多い。

私もお腹が空いたけど今は我慢しよう。

多分、理沙やミカちゃんの方がもっとお腹空いてるだろうし。

報告が終わってからみんなでご飯食べようかな。




「あ、メイ様。皆様も」




「ジェーンさん、久しぶり。って何ですみっこにいるの?」




「私は身体が大きいので、邪魔になってしまうんです」




確かにセントール族のジェーンさんは普通の人間より大きい。

半人半馬だから馬一頭がそのままいると考えるとわかりやすい。

馬の背は首の付け根から地面までの高さを測るだけど、多分ジェーンさんは180センチはあるんじゃないかな。体つきも大きいし、確かに邪魔になりそう。




「メイ様、お疲れ様でした。怪我とかは無いですか?」




「うん、大丈夫」




「良かったです。それだけが心配だったので」




私を気遣ってくれるジェーンさん。

とても心優しい性格が胸に染みる。

だから、私の心も優しくなる。

それは周りのみんなも同じようだ。

そう思いつつ、受付の方へ行くとバタバタしているポールシェンカさんと出会う。




「ポールシェンカさん、ただいまです」




「あ、メイさんお帰りなさい。仕事の報告ですね?実は今、マスターがギルド会議で出払っていて。それで今ちょっと立て込んでまして……」




「そうなんですか。うーん、後で報告した方がいいかな?」




「手が空くにしても、多分1~2時間ほどはかかりますよ。よかったら、それまで待っててもらえませんか?その間、皆さんでご飯を食べてても良いですよ」




うーん、1~2時間も待つのは流石に辛いかも。

でも、ポールシェンカさんも忙しそうだ。

会話をしている間にもスタッフに支持を出したり、書類を書いたりしている。

机の上の書類が山積みになっており、相当大変なのがわかる。

先に食事にしてもいいけど、報告は早く済ませておきたい。

でないと、喉に刺さった魚の骨みたく違和感がある。

そんな状態でご飯を食べても美味しくないと思う。

さて、どうするべきかな。




「なら、私が代わって報告聞くよ」




と、そこへ現れたのはサラさんだ。

相変わらずジャケットとジーンズ姿だ。

ただ、やはり茶髪には寝癖がついている。




「サラさん、いつお戻りに?」




「今来たとこだよ。ちょっと梨音の店に行っててね。報告は私がまとめて、後でマスターに伝えるわ。それなら問題ないっしょ?」




しかし、ポールシェンカさんは懐疑的な瞳をしている。

反応が芳しくない彼女に「あれ?」と首を傾げるサラさん。




「有り難い話ですが……サラさんもう少し字を綺麗に書いてくださいね。以前出してもらった報告書まるで読めなかったんですが」




「あらら、やぶ蛇だったか」




「マスターに解読してもらってようやく読めたんですよ。あの時は本当に苦労したんですから……古文書より難しいです」




サラさんはてへぺろと舌を出す。

流石の彼女でも苦手な物はあるのね。

私も字は読むのは得意だけど、書くのは苦手だったりする。




「なら、清書は私が担当致します。字の読み書きは子供の頃からしてますし、慣れていますから」




幼い頃から厳しいしつけや訓練を受けた名門のセントール族であるジェーンさん。

試しに文字を紙に書いてもらうと非常に達筆だということがわかった。

サラさんに字を書いてもらうとミミズがサンバを踊っているような字だった。

一応セグンダディオにはナイトゼナの言葉が読める解読機能が備わっている。

けれど、それを持ってしても正直読み取るのが難しかった。

満場一致でジェーンさんに決定。




「つーか、セントール族なんて珍しいわね。大きくて可愛いじゃない、メイの仲間なの?」




「はい、ジェーンと申します。サラ様、お噂はかねがね。以後、お見知りおきを」




「うん、よろしく。んじゃ、どっかでご飯食べて報告を……あ、でもジェーンちゃんがいると普通の料理屋では難しいわね」




「す、すみません……」




「あ、いや別に謝らなくていいわよ。セントールの子でも入れるお店があるから、そこへ行きましょう。裏通りだけど雰囲気があって、いいお店よ」




という訳で、サラさんの知るお店へと向かうことになった。





表通りから徒歩数分程度で裏通りに着く。

裏通りは港に近く湾岸作業に従事する人達が大勢いる。

ただ、表通りから離れているのでガラの悪い人もそれなりにいる。

以前、ジェーンさんをナンパした奴とかもいたし。

少し警戒心を強めていたが、特に何事もなく店についた。

店は「しなの料理店」となっている。

しなのってどっかで聞いた気が。

ドアを開けると、そこには見覚えのある少女がいた。




「いらっしゃい」




「あれ、ルルーさん?」




小柄で可愛らしい少女・ルルーさん。

彼女は以前、温泉「しなの湯」で番台をしてたり、宿屋「ルナティック・キス」で働いていた。今回はエプロンを装着し、給仕として働いているようだ。

ちなみに少女のようだが実は私よりも大人だ。




「おっす、ルルー。久しぶりね!今日ってさ、個室使える?」




「はい。今日はお客様がいませんので……」




店内はガラガラに空いていた。

人っ子一人いやしない。

あれ、お昼時のはずなんだけど。




「裏通りのお店ですからね。昼はこんなもんです。どっちかという夜の方が忙しいんですよ。船夫のお客さんが飲みに来ますからね」




「まあ、五月蝿くて騒がしい店よりかはいいッスね」




以前、サラさん達と一緒に食べに行ったお店では若者達がとても五月蝿かった。

ああいう所では正直食事したくないわね、味もわかんなくなるし。

理沙なんか喧嘩腰だったっけ……それは大阪にいた時も同じだけど。

そういえば、ノノも騒がしい所は嫌いだと言っていたわね。

こういう静かな場所なら落ち着いて食べられるかな。

だが、彼女はほとんど話そうとしなかった。

その瞳は沈み、落ち込んでいるのがよくわかる。

みんなも雰囲気を察してか、様子を見ているようだ。




「では、皆さん個室に案内します」




ルルーさんの案内で二階の個室に通される。

セントール族用のお店ということもあり、机と椅子が横に長く、しかも巨大。

二階にも人はおらず、がらんとしていた。

ただ、陽気なBGMがかかっている。

なんか、トランペットの演奏?

聴いた感じ、ジャズっぽいような。

勿論、ナイトゼナだから楽器名や音楽ジャンルは違うと思うけど。




「音楽かかるなんて珍しいッスね」




「お店のイメージアップを兼ねて作ってもらったんです。たまたまお客さんで楽器が得意な人がいて。その方の演奏を魔法で録音して流しています」




「へぇ……いい音色ッス。ジャズみたいな感じで。誰ッスか、その人?」




「アインさんという旅のお方です」




「アイン王子!?」




と、私と理沙が立ち上がる。

なんかだいぶ久しぶりな名前を聞いた。

というか、あいつ音楽とかできたんだ。

流石に王子様というだけあるわね。

元だけど。




「皆さんのお知り合いで?」




「ニルヴァーナの元王子ッス。まさかここでその名前を聞くとは」




「あいつ、近くに来ているのかな?」




「さあ……会ったのはしばらく前ですし。あの、そろそろ、ご注文をお伺いしてもよろしいですか?」




「メニュー全部端っこから全て持ってきて。あと、お酒も忘れずにね。お酒は先よ」




「ええ!?幾ら何でも豪快すぎませんか、サラさん」




「いいの、いいの。ルルーそういう訳でよろしくね」




「承りました。少々お待ちください」




そう言ってルルーさんは1階へと戻っていく。

姿が見えなくなってからサラさんは咳払いした。




「ほんじゃ、メイ、ガナフィ島で何があったのか聞かせて。あと、ノノからも話が聞きたいわ。幾つか質問するけど、大丈夫?」




「はい。ノノもいい?」




「……ええ」





ノノは小さく頷いた。

そして、事の顛末を語ることにした。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る