第247話
「ほざけ!!」
力いっぱい大剣を振りぬくルル。
その剛の剣を、ダークエルフの男は巧みに受けきってしまう。
――強い。
戦いながらルルは感じていた、目の前の男がオークやリザードマン達とは比べ物にならぬほどの強敵である事を。
並の魔物ならば数十体と葬れよう自分が、わずかたった一人の相手に手間取っている。それだけの強敵、腐ってもエルフという事だ。
両者の実力は拮抗していた。
どちらが勝利してもおかしくない戦いが続く。
そんな中、突如、地面が大きく揺れた。
大岩が落ちた揺れとはまた違う揺れだった。
ドシンという震動の後、何処から聞こえて来る大きな駆動音、その音にルルは覚えがあった。
つい先日、聞いたばかりの音。
剣を振るう大女の動きが止まった。
それを見て、ダークエルフは邪悪な笑みを浮かべる。
「だから最初に言ったはずだ、もはや手遅れなのだと」
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