『放課後深夜便』
左の踵に羽を生やして
爪先で街を疾走する
激しく電子音を撒き散らしながら
ネオンすら消えていく街を疾走する
アンドロイドの無表情さ
フィギュアスケーターの滑らかさ
割れたばかりのガラス片の致命的な鋭さ
木枯らしの素っ気無さを兼ね備えた
鋼鉄の守護者が奏でるライブを
今夜も独り占めしながら帰宅する
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