『放課後深夜便』

左の踵に羽を生やして

爪先で街を疾走する

激しく電子音を撒き散らしながら

ネオンすら消えていく街を疾走する


アンドロイドの無表情さ

フィギュアスケーターの滑らかさ

割れたばかりのガラス片の致命的な鋭さ

木枯らしの素っ気無さを兼ね備えた

鋼鉄の守護者が奏でるライブを


今夜も独り占めしながら帰宅する

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る