『はねっ返り』

おはよう

には返事をしたことないのに


じゃあね

には返事をしてくれるんだね


太陽のように暖かくないけど

暗闇のように冷たくもなくて


ぬくもり色を感じたんだけど

あれはマヤカシだったのかな


 バウンサー バウンサー


 ちがうんだ きっと!

 呪文のように繰り返すよ

 ひとりでに跳ね返る

 気持ちを繋ぎとめて


 きっと あれは気遣い

 君なりの優しさ

 私が漂白されてしまわぬように

 光を憎んでしてしまわぬように


それでも私はひとり

柔らかな明かりの下

どちらを向くかも決められず

ひとりつぶやいて 泣くんだ



じゃあね じゃあね

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る