『雪月花』

雪 月 花

僕は君の影を見る


月 雪 花

君は僕に闇を吐く


入口がひとつだとしても

出口が違う迷路のように


同じ季節を生きたとしても

詩人と帝は相通じなかった


かの詩が君宛でなかったのは

百年を超えたせめてもの救い


雪に

月に

花に

僕は君の影を見る


月と

雪と

花と

君は僕に闇を吐く

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