『見つめる先』

そうやって

確かに存在する闇から

目を背け続ければいい


眩しく白熱した光だけ

喜んで見ていればいい


そうやって

光に顔を晒している間

足の後ろに影がのびる


影は主人の背に向かい

苦い嘲笑を送っている


闇を直視した 物好きな君は

光なくしては 存在できない

影の強がりと 寂しさを知る




 それは君の心に棲み続ける

 何かにとても似ていないか




こうやって

確かに存在する闇だけ

喜んで見つめていよう


光に顔を晒す者たちへ

苦い嘲笑を送り続けて

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