それで良いのか!?魔王さん!

抹茶すーぷ

第一章 今日から冒険者!だけど雲行き怪しすぎ!

こんにちは!私の名前はエルナです。種族はエルフと言って、人間みたいですが耳が尖っているのが特徴です。実は、今日からやっと冒険者の仲間入りを果たしました!因みに今はエルフが住んでる森から出て、街に必要な物を買いに行く途中……なのですが、

「……雲行き、怪しすぎないか?」

今日から冒険者なのに空はどんより真っ暗……森から出て早々、気分が沈みます。

「雨が降らないうちに街に着かなきゃ……!?」

え…な、何か男の人がぶっ倒れてる!?

すぐに走って駆け寄り

「だ、大丈夫ですか!?」

と声をかけた……すると

「……後5分…」

「……寝てるだけかよ!!!」

少しイラ付き地面に拳を振り下ろした

「ねぇ、雨降りそうだよー。起きて?起きて下さいーっ、風邪ひきますよー?」

「………」

起きる気配無し!

「はぁ…ねぇ、ほんとに雨降るよ?雷なってきたし、雷にうたれちゃうよ?」

「………」

「イラッ……良いから、起きんかー!!!」

……ちょっと人としてどうかと思ったけど、寝てる男の人を蹴っ飛ばした

「………もう…朝?」

「残念!もうお昼!そして雨降ってきたよ……雨宿りしようよ?あ、私はエルナって言うの。貴方は?」

「俺?俺は……秘密」

「へぇー?じゃあ、秘密さんって呼ぶね。宜しく!」

「うん、よろしく…ね?」

この時、もっと警戒しておけば後悔なんてしなかったなんて今の私には知る由もない

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