第17話眠たい

怨みのある奴俺が代わりに晴らしてやろう。

金は一銭もいらんが、代わりに怨みをいただくぜ。


「出たな、悪の怪人!」

俺はこの日、敵である星野がはまっている特撮ヒーロー番組とやらを見た。

悪魔は夜型が基本なので、早起きは苦手としている。

だが、敵である星野の好みを知り、奴を打倒する策を見つけるためには手段を選ばない。本来なら9時以降に起床するのだが、この日は7時に起きることにした。

星野を倒すためなら、背に腹は代えられない。

それから15分後。

「眠い、眠すぎるっ」

睡眠をとっていなかったために猛烈な睡魔が俺を襲う。

「ここで寝たら星野の好みがわからなくなる……」

結局、俺は視聴できずに睡魔に負けてしまった。だが、得る物はあった。

「これからは、念のために録画をしておくとするか」

この日俺は録画という新しい知識を得た。


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