第3話類似品
ぼくの名前は星野天使。
その名の通り本物の天使です。それ以外の何者でもありません。
天使の仕事は人を助けること。
困った人を助けるため、今日もぼくは空を飛んでいます。
ぼくの大好物はカレーパンです。
カレーパンがないと、頭も回転しませんし、飛行速度も低下してしまいます。
朝もカレーパン、昼もカレーパン、夜もカレーパン。
そんなに食べて飽きないのかと言われていますが、飽きません。
人間も好物はいくら食べても飽きない人がいますが、それは天使でも同じです。
いつも同じパン屋さんで買うのですが、この日はデパートで特撮ヒーローショーがあり、それを見るために急いでいましたので、よく商品の表示を見ずに買いましたが、その時は気にしている余裕がありませんでした。
全速力で疾走し、会場に到着すると、始まるまでまだ時間があることに気づきましたので、その間に買ってきたパンを食べることにしました。
一口かじってみると、すぐにいつもの味でないことが分かりましたのでかじった跡を見てみますと、中身はシチューが入っていたのです。
「カレーパンと間違えてシチューパンを買ってしまったのですね。やっぱり衝動買いは禁物ですね……」
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