3−8

 そして時はランバーが殺された後に戻る。ジョー・プラーシックバウエはテルナ山の隣にあるレンドルフ山の森を歩き、その後ろにメラマ・ブルーチェット、タルヒ・ケントルス、ゲルマ・パーリンシンダの3人はついていく。

「もう深夜から歩いてまた日が暮れちゃうよ。どこに向かっているの。ジョー。」

 メラマが訊くとジョーが答えた。

「レリビディウムのもう一つのアジトだ。」

「そんなの、私聞いてなかったよ。」

「レリビディウムの幹部達は裏切り者を予期していた。だから、最小限信頼できる人に打ち明ける事にしたのだろう。」

「あたし、裏切ったりしない。」

「分かっている。だが、上の判断で、多くの人に居場所を言わないことにしていたのだ。とりあえず今はこうやって皆で行けるんだし、分かってくれ。」

 そうしてやがて4人は無言で先を進む。

「なあ、」

 ゲルマが言う。

「どこまで、いくんだい。」

「お前が縮み上がる程に虫とかバイキンに囲まれた山奥のボロ屋だよ。」

「ヒッ・・・!」

 ゲルマが悲鳴を上げるとタルヒは大笑いする。

「まあ山なんて慣れたら大したことねえよ。な、ジョー?」

 ジョーは後ろを振り向いて言った。

「そうだな。」

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