月と夜の子

夢我叶

第1話

とある荒野、満月の夜、月の光に照らされる人影があった・・・・・・・

岩に腰を掛けている。そこにいたのは12、3歳くらいの少年であった。その少年は、金色の髪に赤いフードつきジャケットに黒のズボンに白の長シャツを着ている、少年は言った。

「我々一族にあの月のような光が差す日が来るはいづれか・・・・」

そういうと少年は岩を降り、去った。



数日経った後、とある町に少年はいた、彼はぶらりとこの町に来ていた。

少年は自分を引き取りたいという人物に会いに来た。少年は町の宿にて部屋を取っていた。

(27号室・・・ここか・・・)

部屋の扉を開ける

そして荷物を置きシャワーを浴びる。

(ふぅ・・・。)

(一階・・・からか・・・?)

少年は急ぎ服を着て一階ロビーを走る。

階段を下りロビーを見回す・・・あたりには肩や腕、首などに刀傷を負った宿の主人と客数人が倒れていた。

(宿の主人はまだ息があるようだ・・・)

少年は宿の主人に駆け寄った。

「おい!何が起きた!?」

宿の主人は少年の背後を指した。

突如何者かが切りかかってくる。

「死ね汚れた血族め!」

男は少年に刀を振り下ろす。

少年はよけたが今の一撃で宿の主人の頭から腰が真っ二つになった。

(一体、何者だコノ男は)

また一撃!

「逃げるばかりでは脳がないぞ?」

(くっ血が足りない・・・!)

その瞬間少年はは剣撃を腕に喰らった。その瞬間、少年の右腕があった所から赤く熱いなにかが吹き出た。

「ぐっ!」

男は見下すような目で少年に言う。

「どうだ?自分の血が抜けていく気分は?」

「あまり・・・いい気分じゃ・・・ないな・・・。」

少年はよろめきながら自分の切り落とされた腕を掴み言った・・・少年は自分の腕(斬られた右腕)に噛みついた。

「!?」

男は驚いて2、3歩下がる。少年は腕から血を吸い出している。

少年は腕を投げ捨てて血を拭いながら

「少しはましだな・・・」

「フウゥ・・・」

少年はため息を吐き

「殺してやろうか?」

が、その時宿に誰かが入ってきた

「濡烏!ここにいたのね!」

入ってきたうちの一人の女が言った。

濡烏と呼ばれた男は

「くっ!厄介な奴らが来たか!汚れた血族の者よ!命拾いをしたな!」

濡烏は近くの窓を突き破り立ち去った。その瞬間、少年は気を失って倒れた。暗い闇の中へ中へ中へ・・・――・・・

(ん・・・光か・・・・あれは・・・)

少年は小さく見える光を掴もうとすると

「ココハ?」

少年の目が覚めた・・・

「あっ起きたのー」

さっきの女の声だ近くのイスに年下らしき男が座っている。女が言った。

「あーあ私達の弟になるはずの男の子も死んじゃったのかなー」

「何!?」

少年が起きた

「痛!!お前がまさかサクラ・ジルクレイマーか?」

その時いきなり女が抱きついてきた。

「や~んこんなぐーぜんあるんだぁ」

(し・・・死ぬ・・・?)

少年は悟った。

「あっゴメンゴメン私サクラ!サクラ・ジルクレイマーよ4649よろしくこっちは弟のジキル!」

ジキルと呼ばれた子供?がしゃべった。

「あっ夜露死苦よろしくお願いします。あ!あと右腕をギミックですけど作っておきました」

(・・・それで右手が重かったのか・・・)

少年は微笑していた。

「俺はハイドだ宜しく」

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月と夜の子 夢我叶 @hibi

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