適職は女神!?
ねこぱんちw
第1話運命の日
僕の名前は”天姫瞬”今年の春から高校に通う新入生です。
春、それは出会いの季節。
色々な人と出会う季節です。
どんな出会いが待っているかワクワクします♪
「おい、そこの男女!ジュース買って来いよ!」
入学早々、クラスの男子が僕にジュースを買って来いと命令してきます・・・
ふぅ・・・またいじめですか・・・そうですか・・・
女顔の僕を自分より下に見る人って何処にでもいるのです・・・
中学でもそうでした・・・
春から憂鬱な気分になります・・・
逆らって酷い目に合うのが嫌なので、席を立ち上がって彼の方へ移動しようとしたら・・・
その時、教室の入り口のドアが勢いよく開け放たれました!
バァァン!!!
「「「「えっ!?」」」
驚いて入り口に視線が集まります。
そこに仁王立ちしているのは、二歳年上の巴姉さんでした・・・
怒りのオーラを身に纏い、ツカツカと僕に命令した男子生徒へと歩み寄り・・・
「この学園であたしの弟に手を出すなんていい度胸だね!覚悟は出来てるんだろうね!!」
「いきなり出てきて誰だなんだよババア!お前なんて知るかよ!」
逆キレする男子生徒・・・
あぁ・・・巴姉さんに逆らうなんて、何て勇者なんだ・・・
ガクブル・・・
獰猛な笑みを浮かべ、片手で男子生徒の胸倉を掴み軽々と持ち上げる巴姉さん・・・
「「「えっ!?」」」
その光景にドン引きなクラスメイトたち・・・
男子生徒の顔が段々と恐怖に彩られていきます・・・
「さっきまでの威勢はどうした?あん?」
「あわゎゎ・・・お・・・俺が・悪かっ・・た・・・ゆ・・ゆるし・・」
姉さんのあの顔は、とことんやる気みたい・・・
そんな彼に救いの女神が!
「会長!学園の生徒の見本になるべき会長が、率先して暴力を振るってどうるすんですか!」
眼鏡をかけた女生徒が必死に巴姉さんを止めます。
「副会長!こいつはあたしの大事な弟をいじめたんだ!しかもパシリだぞ!しかるべき措置と言う奴だ!」
自分の正当性を主張する巴姉さん・・・
「巴姉さん、もう止めて!」
「じゃあ止める!」
はや・・・
僕の一声ですぐに彼を解放する巴姉さん・・・
どれだけ僕基準なの・・・
「それで巴姉さんは何しにこの教室へ?」
「そんなの決まってるじゃないか!瞬成分の補充だ!」
そう言って、ガバッと抱きしめてくる巴姉さん・・・
ちょっと巴姉さん!家じゃないんだよ!恥ずかしいよ!
その日から、クラスでいじめられることは無くなったけど男として大事何かを失った気分です・・・
この一件の後、巴姉さんが学園で”暴風”と呼ばれていることが発覚・・・
巴姉さん、学園で何したの!?
聞くのが怖いです・・・
学園から帰宅し部屋着のグレーのスウェットの上下に着替え、自室にて自問自答する僕。
いつもいつも巴姉さんに守られたばかりな僕・・・
こんなことで将来大丈夫なんだろうか・・・
僕に出来ることって本当にあるのだろうか?
自分のベッドに腰掛、スマホを起動。
目に付いた適職診断をやってみることにしました。
「将来か・・・僕に何が出来るんだろ・・・」
設問1)あなたの好きな色は?
①白
②黒
③赤
④青
⑤黄
うん①の白だね。
設問2)誰かが困っていたら助けますか?
①助ける
②助けない
①の助けるでしょ。
普通助けるでしょ!
設問3)悩みを抱えた人がいます、助言しますか?
①出来る範囲で助言する
②無視する
①の出来る範囲で助言するかな。
話を聞いてあげるだけでもすっきりすると思うし・・・
設問4)自分を変えたいと思いますか?
①自分を変えたい!
②今の自分が一番!
①の自分を変えたい!かな。
もっと色々と出来るようになりたいな。
設問5)何処か遠くで困っている人がいます。
①困っている人がいるなら何とかしてあげたい。
②遠くなら無理!
①困っている人がいるなら何とかしてあげたいかな。
困っているのを知っていて無視は・・・
設問6)あなたには万能な力があるとします。その力を何に使いますか?
①誰かのために使う!
②自分のためだけに使う!
①誰かのために使う!
そんな力があれば誰かを救えるはずだから。
全ての設問に答え、表示された診断結果は・・・
診断結果:あなたの適職は”女神”です!
はあ!?
何で女神!?
女神ってお仕事!?
すると突然スマホの画面が光だし、まばゆい光を僕を包んでいく・・・
そして、僕は世界から消えました・・・
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