18. 折角の処女喪失を変態根性が邪魔をする




 熱暴走していたドライヤーがラグの一部分を黒く焦がしていた。

 光矢が真弦のおっぱいから即座に手を離し、ドライヤーのスイッチを切った。ラグが発火しない様に雑誌で黒焦げの部分を何度か叩いている。


 真弦がじっと光矢のボクサーパンツの張りつめた膨らみを近距離から凝視している。


「んだよ? どこ見てんだよ?」


「脱げ。私ばっかり裸なのは不公平だろう?」


 パンツのゴムに手を掛けるも、張りつめで抵抗を感じて上手く下ろせない。


「痛いっつの。チンコにゴム引っ掛かってる!」


「フフフ、そのビンビンに勃起したチンコを見せて貰おうか……ウフフフフ」


 真弦は処女らしからぬ言葉を発しながら、ついに念願を果たそうとしている。

 ズルン、とパンツを脱がせると、立派な光矢自身はプルンとそそり立った。しっかり剥けてる先端は少々ピンク色のようだ。


「うほーっ! 本物ーっ!」


 真弦は眼鏡を指で固定してしばし本物のブツを輝いた瞳で狂喜乱舞しながら観察している。本性はやっぱり変態だった……。


「さっきは「いや~ん」とか声出して風呂に逃げた癖になんじゃそら?」


「私は「いや~ん」とは断じて言ってないぞ。いや、言ってないからな!」


 少々恥じらう真弦だが、本物を目の前にした彼女には何も怖い物は無いとでも言うような様子で主張している。風呂で吾輩に見せた弱気な態度は何処に行った?


「ま、いいや」


 光矢は真弦の性格を知っているので、半ば呆れながらTシャツも脱いで全裸になった。体育会系の部活で鍛え上げられた腹筋と胸筋が露わになる。

 真弦が光矢の全裸に釘付けになる。


「はぁはぁはぁ……実物はやっぱ迫力があってええのう……」


 変態全開の真弦がヨダレを垂らしそうになっているのを光矢が苦笑をこらえて見守っているが、


「舐めてみる?」


 チンコ観察を続けていた真弦に自らを差し出す。光矢は下半身に興味津々な真弦が面白い様で差し出した時には既に期待でニヤニヤしていた。


 物欲しそうな真弦がじゅるると唾を飲み込んだ。


 頬を上気させた真弦の息は荒く、本物をひたすら正座でガン見し続ける全裸女の姿は正気の沙汰ではない。


「デジカメ持ってくる!」


「あっ、オイ!」


 真弦の髪の毛を触ろうとしていた光矢の手が空を切った。


 光矢に尻を向けた真弦はガサゴソと自分のパソコンスペースのゴミみたいな紙の塊の下を漁り始める。腰だけを折っているから桃みたいにプリッとした形のいい尻の奥部分が丸見えで中の紅いのがはみ出してますけど……!


 カシャッ! シャッター音は光矢の方から聞こえた。カシャカシャ! 連続でシャッターを切る。無防備な真弦の尻丸出し写真が重そうな一眼レフで撮影されていた。


「わっ! 貴様、何を撮った?」


 やっとデジカメを発掘した真弦の顔は怒りで引きつっている。いつの間にカメラを持っていた? というような表情だ。


「カメラなら俺も持ってるぜ。こっちのが高性能だ。ハメ撮りだろうがフェラだろうが何でも撮ってやるよ」


「ち、違う! 私は光矢のチ……! うわあん、私のメコスジ撮りやがったな?」


 チンコと言いかけて急に真弦は恥ずかしくなったのか、先程撮られた尻丸出し写真について憤慨する。


「カッカッカ! 今更マンコを隠そうが遅い」


 全裸でカメラを構えている光矢の格好は物凄くカッコ悪い気がするが、チンコはビンビンにおっ勃っているので、真弦の視線はそっちに釘付けになっている。


「畜生! 資料用にするから好きにしろよ。その代り光矢も協力しろよな!」


 真弦が悔し紛れに光矢のチンコをデジカメで撮影していたが、画像ブレブレだろうな。コイツの撮影技術は最悪クラスだからな。実際、美羽をモデルにしたポーズ写真はどれもピンボケが激しいからな。


「任せろ。綺麗に撮ってやるよ、真弦」


 真弦を引き寄せた光矢が彼女の唇にちゅっと口付した。優しい表情。……光矢君、こんな変態女に惚れてる様だが大丈夫なのか? 二人の交尾の邪魔にならないよう腹ばいで寝転んで見守っている吾輩はとても心配になるよ。


「…………もう。私を好きにすればいい!」


 ふてくされた真弦は先に万年床に仰向けに寝転んだ。


「俺のチンポ観察も終わったし、約束のM字開脚お願いしまーす♪」


「クソッ……! ちょ、まっ! それも撮影するの?」


 言われるまま股をおっぴろげた真弦は焦り始めるがもう遅い、光矢のカメラのシャッターは何度も切られていた。

 フラッシュに照らされた桃と紅のグラデーションが美しい艶のある粘膜が湿って輝きを放っているのもしっかり写真に収められていたのだった。


 真弦の呼吸が少々荒い。何なの? お前、カメラを向けられると濡れるのか?

 答えはYESなんだろう。部屋の片隅を占領している数々のコスプレが物語っている。ナイスボディには相反して露出度はあんまり高くないけどな。


「……も、もうそろそろいいだろ? いい加減終わらせて挿れろよ」


 熱心にカメラを向けられる屈辱に耐え抜いた真弦は顔を真っ赤にして泣きそうになりながら光矢に命令した。


「何? 真弦、まさか写真撮影でイッたのか? ドスケベー」


「そんな事ない! ポーズに飽きただけだ!」


 確かに真弦はカメラ越しの視姦でイッたようでは無かったみたいだ。M字開脚はあまり運動を得意としない彼女が静止しているのが単純に辛かったらしい。まだ若いくせに体固えなオイ。


 光矢はカメラを傍に置いて辛抱たまらんとばかりに真弦を組み伏せた!


「あはは、真弦、糞可愛い! 可愛すぎる!」


「何だよ? 私を馬鹿にしてるとしか思えな……やっ! おっぱい吸うなぁ!」


 わざとらしくチュバチュバと卑猥な音を立てて真弦の右おっぱいを吸いついて左のおっぱいをやわやわと揉みしだく光矢の行為はやや偏執的とも思える。おっぱいが全てとでも言うのだろうか……?

 美羽と馬鍬っている時は感度が悪かった真弦の乳首がすっかり開発されていた。


「ああ、ああん! んんっ……んふうっ。ミルクなんて出ないのに……馬鹿ぁ……」


 おっぱいにひたすらむしゃぶりついている光矢に愛しさを感じたのか、真弦は彼のマリモ頭をギュッと抱きしめてナデナデし始める。坊主が伸びかけた髪の毛って結構手触りが良かったりするからなぁ。


「……やべ、そろそろ挿れたいかも」


 真弦の胸の中で呟いた光矢のブツは限界点に達していてパンパンに膨れていた。光矢は女性らしいたわわなおっぱいでメッチャ興奮する人なんだなぁと実感する。


「え? も、もう?」


 ビクンと体を強張らせた真弦は初挿入に怯えて光矢の頭から両手を離した。


「体の力抜けよ。最初は痛いからな……」


 光矢は起き上がって用意してたコンドームを装着しようとする。


「やだ! やだやだ! そんな肉の棒入らないってば!」


 土壇場になって真弦は抵抗して暴れ始める。両手両足をジタバタさせてまるで子供みたいだ。だが、おっぱいは大人を主張している。上下左右にたゆんたゆん暴れていた。


「あ、悪ぃ! 真弦の大事な場所解すの忘れてたぜ」


「解されても私の中にそんなぶっといの入るかぁ!」


 真弦は涙目になって処女マンコに怒張チンコが入らないと言い張って嫌がっている。

 そこまで言われた光矢はコンドームを勿体無さそうに外した。


 怯えた表情の真弦の目の前にずい。と、光矢の怒張が付きだされた。


「ほうら、真弦ちゃんの大好きなオティンティンだよ~」


「ふざけるな変態っ! あ、この角度いいかも……」


 チンコを真弦の顔の前に突き出す光矢を罵倒しつつも、真弦はまんざらでもない様子でにやけ始める。お前も立派な変態だから安心しろ。


「じゃ、眼鏡外してフェラしてくれ。俺が出した後気持ち良くさせてやっから」


「ええー? わ、私が光矢の……フェラするのか?」


「お前意外誰がいんだよ? 早くしねえと頭に白いのぶっ飛んでくるぞ」


「……うん。眼鏡を外すのは不本意だが了解した」


 覚悟を決めて眼鏡を外した真弦の表情は潔かった。というより、超近距離で現物の怒張チンコを見られた嬉しさで鼻息荒く興奮しまくっている。


「…………い、いただきまーす。はぐっ!」


「うぎゃああああ!」


 真弦が光矢のチンコを太いフランクフルトを食べるように銜えたみたいだが。その、すごく敏感な部分を齧ったらしい。光矢は股間の痛さで飛び上って真弦を引き剥がした。痛いってもんじゃ無さそうだな……。


「歯を立てるなバッキャロー! 食い物じゃねえんだから」


「う、だって、私フェラ初めてだもん……」


 光矢に怒鳴られた真弦は小さくなっていた。だが、フェラチオに関する興味は削がれなかったのか、光矢のチンコをしっかり握り続けている。


「……あー、もういいわ。お前、歯を引っ込めて唇を使って優しく吸い付け。それか舌で裏筋舐めても構わんから」


「ふぁい……んぶっんぶっ!」


 ノーマルセックスの初心者の真弦は光矢にあれこれ注文を付けられながら健気にそれに従うしかない。恐る恐るチンコにしゃぶりついた。


「歯痒い! もっと奥まで!」


 思ったような快感が来ない光矢は痺れを切らして真弦の頭を掴んだ。


「……んぐぅ! んぼぉっ……。ゲホッゲホッ!」


 チンコを喉の奥まで銜えさせられた真弦が耐え切れずにむせて吐き出した。


「私を呼吸困難にさせるつもりか貴様ぁ!」


「えー、今のがイラマチオといって、エロ漫画には鉄板だから覚えて置けよ」


 光矢はテストに出る項目を授業するように、涙目になってむせている真弦に向かって厳しく教えている。まだ余裕の表情だな。


「この野郎、今に私のフェラでアヘアヘ言わせてやるから覚悟しろよ!」


 必死になった真弦は光矢のチンコを両手で握って裏筋とカリを丁寧に舐めまくった。

 途端に光矢の全身がピクンと反応した。切ない表情になり、呼吸が荒くなる。


「……あ……真弦、も……出る!」


「えーっ!?」


 心の準備が出来ていない真弦の顔に向かって白濁の砲弾が発射され……。


「はむっ!」


「おおおおおお……っ!」


 発射されなかったが、真弦が咄嗟に先っぽを銜えた光矢のチンコがビクンビクン暴れてうねっていた。


 まるで別の生き物と化した人間の肉棒を制御しようと格闘する裸眼の真弦の表情は真剣そのものだった。

 眉間に皺を寄せながら鎮まった光矢のチンコから口を離して閉じた。


「まさか、真弦、飲んだ?」


 光矢は嬉しそうだが、若干恥らいながら真弦の顔を見る。

 口をもごもごさせている真弦は未だ口を閉じたままで何も言わない。両手を自分の顔の前に持ってくる。


 だばぁ……! 唾液と精液が混じった白濁が真弦の掌の中に吐き出された。


「不味い……。「おちんぽミルクおいしいですぅ」なんて全くの出まかせじゃないか、2次元エロの嘘つき」


 真弦は精液を飲み込もうと努力を見せたらしいが、独特な風味が鼻に付いたんだろうと容易に予測できた。


「ひでえ! 吐き出しやがった……」


 光矢は悲しそうな顔をしていたが、真弦の反応がおかしくて半笑いになっている。


「……そのまんま生の白子の匂いと味じゃないか。精子が甘いとか苦いとかBLが言ってたけど、妙に青臭くて生臭いのが際立ってる!」


 真弦は現実と二次元の落差に困惑したまま未だ吐き出した白濁を両手に捧げていた。指の隙間から液体がボタボタ落ちてるけど、気が付かずにショックが大きいみたいだ。


「生臭いとか言わない! みんなそこから生命が誕生するんだからな」


 光矢は真弦の零した唾液と精液が混じった何だかわからない液体をウェットティッシュで拭ってやった。溜まった物を放出してすっきりしているので、真弦の正直な感想に突っ込みを入れているが目くじらを立てている訳では無かった。


 手と口を拭いた真弦は呆然としたまま万年床に転がされた。

 光矢に両脚を掴まれて無理やり開脚させられる。


「わっ! 何を……?」


 真弦は恥じらいで脚を閉じようと内腿に力を入れるが、光矢の腕力がそうさせない。


「こりゃ、ローションいらないかもな」


 真弦の恥部が露わにされる。さっきのフェラでや精液で興奮してるのか、陰核が腫れあがり、陰唇が透明な粘液でてらてらと濡れて光っている。

 つぷ。光矢の太い指が一本、真弦の膣口に差し込まれた。


「ひっんっ!」


 真弦は体を驚きと恐怖で仰け反らせた。


「……力抜けよ。あんま力むと気持ち良くないから」


「ひゃっ! あっ、あっ! だめぇっ……」


 一応抵抗しようとするが、真弦の秘部から滴り落ちる蜜がくちゅくちゅと掻き回される音が卑猥に鳴り響き、彼女の思考と力を奪って行く。

 溢れる蜜を指ですくってクリトリスを刺激する。


「ああああああああああ、やあああっ! そこはっそこは勘弁し……はあああああ!」


「わーい、真弦ちゃんのH♪ 気持ちいい?」


 光矢は真弦が抵抗しながらも嬌声を上げる姿を喜んでいる。


「き……気持ち……、いちいち聞くな!」


 思わぬ声を上げて恥ずかしい真弦はまだ素直になれずに怒っている。

 が、体の方は正直で光矢に身を任せて時折腰を浮かせているのが不思議である。


「ハァハァ、今、指何本入っているんだぁっ?」


 真弦は息も絶え絶えで自分の膣口に差し込まれた指の数を訊いた。


「まだ2本ですぜ、お嬢さん」


「くぅっ……! ああっん、はぁぁ……うう……。指が……あんっ!」


 女性器を刺激された真弦の全身が薄桃色に染まり、じんわりと汗を滲ませている。

 雌のフェロモンが濃厚になり、先程放出された精液の雄のフェロモンと混じって独特の匂いが部屋を包んでいた。


「処女マンコキツキツで頑固だなー。開花させちゃうぞ♪」


 光矢は真弦の両脚を持ち上げて簡単にまんぐり返しにしてしまった。


「きゃあっ! ……やめろ、何を……!」


 ぺちょ、ぺちょ。嫌がる真弦を焦らすように彼女の花芯部分を光矢が舐め始めた。


「そんな所舐めるなぁぁ! ……汚いからぁっ……やっやっ」


 顔の下半分を真弦の粘液塗れにした光矢がぬうっと顔を上げる。


「真弦のは汚くない。むしろオメコ臭……」


「言うな馬鹿ぁぁぁぁ!」


 恥ずかしさが限界にきている真弦は光矢の頭を自分の股間に沈めた。

 自ら自殺行為をしている事に気が付いてももう遅いようだ。


「……あんっ! そこ、舐めちゃやぁっ! はぁはぁはぁ……あっ! オマンコ、に、舌、挿れるの、反則、だぁ! あーっあーっ!」


 光矢の華麗な舌技に真弦が痺れている。気丈に振舞おうとしていた真弦がクンニリングスで絶頂に導かれているみたいだ。


「アーッ! アーッ! ダメェェェ!!」


 真弦の声が一層高くなり、体がビクンと跳ねた。その後、四肢を痙攣させる。


「お、イッたな?」


 真弦の股間から顔を上げた光矢は嬉しそうに笑った。


「……ハーッハーッハーッ……むかつく……」


 眼鏡の奥で涙を滲ませた真弦は心底悔しそうにしている。絶頂の波がまだ引かないのか、自然に浮いた腰がガクガクと震えている。


「気持ちいいんだろ?」


「うるさい!」


「素直にしてないとまた苛めるぞ」


「やーっ! ああああっ! そこ、グチャグチャしないでぇぇ、やああ、そこぉ、ひもちぃぃ……ん!」


 再び膣口に光矢の指を突っ込まれた真弦は襲いかかる激しい快楽の波に屈服した。

 下の口がすっかり指3本銜え込んじゃってます……。


 快楽の虜にされた真弦は光矢の指だけで何回かイかされたようだ。布団の上でぐったりしたまま光矢を罵倒する事も無く喘鳴するだけで口答えしなくなった。


「真弦、可愛い……」


 真弦弄りに満足した光矢が、ぐったりして汗をかいている真弦の唇を塞いだ。


「ふんぐぐ……苦しいわい! そして口が生臭い!」


 唇を塞がれる事で意識が復活した真弦は光矢の唇を引き剥がしてやはり罵倒した。


「生臭いのはお互い様だろ。お前のマンコ汁の味だぞ」


「うわあああああ! やめろ、言うなぁぁ!」


 羞恥心も復活した真弦は真っ赤な顔を両手で覆って首を左右に激しく振った。ついでにデカ乳もゆさゆさと揺れている。


「さーてと」


 怒張したチンコにコンドームを装着した光矢はまた真弦の太腿の間をこじ開ける。今度は簡単に開いた。

 トロリとした透明な粘液が真弦の陰唇を潤し、散々弄られた膣口は男性器を求めようと口をぽっかり開けて待ち構えている。


「つ、ついに私の処女膜を突き破るのか!?」


 心の準備が出来た真弦が半身を起こそうとするが、両足をロックされている為に起き上がれない。


「ほら、無駄に力入れない。力むと痛えぞ」


 四つん這いになった光矢が仰向けの真弦に自身を挿入しようと腰に力を入れようとする。


「あ……! ちょっと待って!」


 入り口に先っぽが当たってちょっと喘いだ真弦だったが、光矢の挿入を阻止する。


「どうした? 怖いのか?」


「ゴム外して!」


「ハァ? お前、何言ってんの?」


 正気の沙汰ではない発言をしてきた真弦に疑問を抱く。


「私と生でヤッて、血液と精液が混じり合ったところを撮影してくれ! ついでだから資料にする」


「ゲゲッ、マジかよ? 妊娠しても知らねえぞ」


「案ずるな、今日は安全日だ。心配無用!」


 真弦は信憑性の無い妙な自信を持ちながら、光矢にしぶしぶコンドームを外させたのだった。変態は羞恥と快楽に揉まれて奇怪な図太さ身に着けていたのだった。


 インターネットで「コンドーム」を検索すると、ウィキペディアにはこう書いてある。

 

 コンドーム(英: condom)とは、ゴム(ラテックス)やポリウレタンの薄膜でできた避妊具である。性交時、勃起した陰茎に被せ膣内で射精しても精液を中に溜め膣内に流れ出さないようにすることで性感染症の予防や避妊の目的で使用される。(Wikipedia参照)


 光矢は女性との性交渉に慣れているので、性病の怖さも知っているのだろう。女性器挿入前に備えてささっとコンドームを装着していた。その辺、女性に配慮があると傍観者は思うのだが……。

 コンドームを外せと言い出した真弦は未経験故の怖い物知らずというのか、二次元イラストの白濁を溢れさせた女性器の実物を体感してみたいと好奇心が湧いてしまったのだろう。


「さあ、いらっしゃい。私が包み込んであげるわ♪」


 真弦はうきうきワクワクしながらコンドーム未装備の光矢を余裕の表情で導く。


「……生は嬉しいけど、何だかなぁ」


 光矢はため息を吐きながらふざけて嘲笑う真弦の肩を掴んで押し倒した。


「早く、早くぅ♪」


 枕元にはちゃんと光矢の一眼レフが手に取り易いように置いてある。


「しょうがねえ女だな。ほら、体の力抜けよ」


 ぬとっ。真弦の潤みきった膣口に光矢の怒張した陰茎の先が宛がわれる。


「あ……っ!」


 真弦は自分のマンコの入り口にチンコを当てられただけで、表情が悦楽で緩んでしまう。まだ、それは地獄の門の手前だと気が付いていない。

 ぐぐぐ……っ。陰茎が膣内に侵入して進路を押し広げようとする。


「あぐぅ! 痛いっ!」


 真弦の表情が途端に苦痛に歪み始める。


「うああああっ! 痛い痛いいたいイタイいたーい!!」


 元来S気質の真弦は痛みにめっぽう弱いのだ。大粒の涙を零しながら苦痛に耐え切れずに絶叫し続けている。


「暴れんな、膜はもう破ったから……。キツ……っ!」


「ハァハァハァ、痛いぃ……。もうギブ! ギブアップ!」


 真弦が布団の外の床をバンバン叩いている。

 痛みに悶絶している真弦を無視した光矢は貫通作業を続行中だ。ひたすら自身の先端に集中して真弦を貫こうと頑張っている。


 真弦は涙を滝の様に流して歯を食いしばりながら光矢を信じて貫通を待った。


「……真弦、繋がったぞ!」


「はうぅ……。ちゃんと奥まで入ったのか?」


 最初のミッションを達成して嬉しそうな光矢に対し、真弦は激痛の涙で顔がぐしゃぐしゃになっていた。青息吐息ってところだ。

 飼い猫の吾輩が転がっているキッチンからじゃ局部のアングルが分からないけど、真弦の下の口は光矢の竿をしっかりと奥まで銜え込んでいるみたいだ。


「おうよ。ガッチリ連結してるぜ。撮るのか?」


「ハーッハーッ、あたぼうよ!」


 真弦は痛みを逃そうと肩で息をしながら威勢良く答えた。うわぁ……痛々しい。

 真弦と繋がったままの光矢が枕元のカメラを手にする。


「顔は撮らないでよね。恥ずかしいからさ……」


 急に真顔になった光矢が、返事の代わりにシャッター音で返した。恥らい顔を隠す真弦を定位置からフラッシュを焚いて何枚も撮影する。


「くっ……お前はこんな時でも締まるんだな。真弦、そろそろ動いていいか?」


 光矢は真弦の膣収縮に堪え切れずにカメラをまた元の位置に戻した。


「……ひゃっ! あっ! 痛いっ……痛いってば!」


「これでもゆっくり動いてる方だぞ」


 光矢はスローペースで腰を律動させて互いの粘膜を刺激している。ぬるぬるぬちゃぬちゃと今にも結合部から聞こえてきそうな動きだ。


「……あ……っ! はうっ……はうっ……はうっん!」


 今まで痛みだけを感じていた真弦の粘膜の感覚が麻痺してきたのか、彼女に快楽の波がやってきていた。

 光矢の腰の動きが次第に速度を増し、真弦と互いの下半身の外皮膚がパンパンと激突する。


「うあー、めっちゃ締まるぅぅ……。すげえ……気持ち良すぎる……!」


「あんっあんっ! こ……光矢の顔……エロい……」


 真弦は自分の体で蕩けそうになっている光矢の顔を満足そうに見つめながら快楽に喘いでいる。声はクリトリスを刺激されてる時よりはかん高くは無い。


「ふぅっ、ふぅっっ……あっ、いきそ……」


 額や体に玉の様な汗が浮いた光矢がもう少し真弦を悦ばせたくて射精を堪えようと腰の動きの速度を緩める。


「やん、止めないで! イッていいよ……」


「……真弦、真弦ぅぅぅ!」


 光矢は急に腰の速度を速めて真弦の最奥を突き上げ続ける。


「あああああああああああああああ!」


 嬌声を上げ続ける真弦の顔は幸せそうだが、男を呑み込む女豹の表情をしていた。


「真弦ーっ! 好きだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


 射精時の絶頂と共に、光矢は真弦へ愛の言葉を叫んだ。


「私も嫌いじゃない……ああっ! ああん!」


 真弦は子宮に注がれる情熱と共に光矢を受け止めた。


 ごぷっ……。真弦から光矢自身を引き抜く際に白く半透明な粘性のある液体が、細く長く名残惜しそうに糸を引いてプツンと切れた。


 真弦から離れた光矢の手は即座にティッシュボックスに伸びていた。五枚ほど引き抜いて股間にこびりついた粘液を拭き取っている。


「……はぁっ……はぁっ……」


 未だ快楽の余韻が残っている真弦は大の字に仰向けになりながら呼吸を整えていた。

 パクパクと口呼吸をするかのような膣口。それを包む小陰唇が真弦自らの血液と光矢の精液を付着させて鮮血とピンクと白の小さなマーブル模様を纏っている。


 しばし後、

 どろぉ……。と精液に交じった血液が真弦の膣から吐き出される。


「来た来た! 光矢、カメラ!」


 真弦はこの瞬間を待っていたとばかり、精子放出で満たされてぼんやりしている光矢をこっちの世界へ呼び戻した。


「はいはい、変態さん1名の局部アップ写真ですね。承りましたよ」


 心得た光矢の仕事は早い。カメラを素早く構えた。

 真弦が局部から吐き出した白ともピンク色とも区別し難い液体を接写で撮影する。

 フラッシュが焚かれているので、真弦は両手で顔を覆っている。まだ興奮が継続しているようで、息が荒い。


「……これが本物……、フフフ、記念に画像に残せて私は満足だ」


「いいからケツ拭いとけ。シーツまで汚れて大変な事になってるから」


 真弦は光矢からティッシュボックスを受け取ると血液が混じった精液を恍惚の表情で拭い取った。

 直後、ピリピリとした傷の痛みが真弦の股間を襲い始める。


「あうう……。股が擦れてるぅ……!」


 股間を押さえても痛みは逃れられない。快感の波が徐々に引いてきた真弦はまた涙目になった。


「痛かったか?」


「痛いに決まってるわ! 私は光矢に処女捧げたんだから、アンタが責任もって何とかしろよ」


 既にボクサーパンツを身に着けた光矢は、未だ全裸の真弦の鎖骨に吸いついてマーキングした。日焼けしてない真弦の生白い柔肌に鬱血した紅色の染みが出来た。


「キスマーク付けといたぞ。お前は俺の女だ」


 べしん! 真弦は主張する光矢の脳天をチョップした。


「セフレが図々しく彼氏面するな。私は何か痛みが引く物が欲しいんだよ」


 真弦は下腹部に物が挟まり続けている様な違和感と粘膜の裂傷で動けないでいるみたいだ。座り込んだままもたもたとタンクトップを身に着けている。


「メンタムしか持ってねえけど、塗ってやろうか?」


「メンソールが傷口に染みるわボケが!」


 実はこのメンソール、真弦は知らないようだが傷の保護と同時に、敏感な粘膜に塗ると催淫効果みたいのがあるらしいのだ。猫なので詳しくは知らないよ!

 光矢は真弦に罵倒されながら試しにメンタムを彼女の粘膜に塗りつけた。あ、これは3回戦始まりの合図みたいだな。




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