序章 1−1
地球上に存在する全ての生物には等しく与えられているものがある。
それは『死』だ。
この世に生まれ落ちた時から死は確定し、避けることの出来ない運命。生物はその決められた運命の輪の中で生まれ、育み、愛しあってきた。
そして、その運命のサイクルは未来永劫変わることなく続くと思われていた。だが、愚かな人間達の手により変わろうとしていた。
——『死』の超越。
それが人間達の犯した罪。人間達が触れてはいけない禁忌。
人間達は、決められた運命の輪から自らの意思で外れようとしていた。
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