王道ど真ん中のストーリー。だからこそ、少女のおかれた環境と想いの丁寧な描写、加えて丁々発止のテンポの良い展開が、高い没入感をもたらし、気持ちのいい読後感に繋がっています。短いお話のなかに、見所が詰められています。あと、婚約相手である新興貴族氏名には笑いました。
実際に居たわけではない時代のお話のはずですが、ノスタルジックだと感じました。こういった世界に生きてみたいと思ったわけではなく、男のロマンスといいますか、こういった時代への憧れがあるためこの作品を楽しく読ませてもらいました。