三人が来る
@h-m
第1話 ①
①
それは二兆と六万五千回目の試行だった。
真夜中の天空から、一枚の花弁のようなものが、ひらひらと宙を舞って、やがて冷たいコンクリートの道路に着地した。
車も通らぬ時分だった。風の音すらしない。
しばらくして、ふと花弁は舞い上がった。重力が逆立ちでもしたかのように、天空へ向かってひらひらと落ちて行く。やがて花弁は、夜空の暗闇に消えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます