Before First Day 研修開始 一日目 04
研修室に入ると、初日の午後からテスターとして集められた男女43名がいた。
ほぇ~。けっこういるのね。
皆、初めてのVRゲームを始めるとあって、緊張した雰囲気が漂っている。
そりゃ、初体験だからなぁ、しかたないよ。 俺は意外にリラックスしてた方かな。
男子22名に女子21名か。 皆、無口で説明員が来るのを待っている。
研修開始予定の時間、1分前にドアが開き、研修内容を説明してくれるゲーム開発部の研修員が壇上に立った。
「皆さん、初めまして。 新規VRゲームの研修の趣旨に賛同して頂き、ここに集まって下さり有難うございます」
研修員さん、若いな。 20代かな?
「今日は、2点ほどVRゲームを始めるにあたっての注意事項を説明させて頂き、その後、使用デバイスの操作方法について説明します。 その後、VRゲームのテスターとしてこちらが設定した様々な状況に対して自然な対応をして頂き、感じたことや疑問に思った点をレポートとして提出願います。よろしくお願いします」
そう言い終わると、注意点について話し始めた。
3D酔い、とかそんな症状出る場合があるのか、ほうほう。体調不良になるとデバイスの方が体や精神の状態を感知して強制ログアウトもあると。 人体への危機回避措置ちゃんとあるんだな。 あと、時間を設定して自ら強制ログアウトも可能と。
色々、VRゲームやる事は大変なんだなぁ、と感じるものの期待感やワクワクする気持ちの方が勝っている自分がいた。
休憩時間10分ですか。 それからついにVR-HMDデバイスとご対面か。
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