第3話 見えない何かが変わり始めて ②

「エメル、次のオーディションを探してきたぞ」

「ハウッ」


 デブオタはまたもや、気の小さなエメルを突拍子もなく驚かせてきた。

 惨敗だった初オーディションから一ヵ月が経っている。

 季節はもう夏真っ盛りだった。

 真っ盛り、と言ってもイギリスは日本の北海道と同じ緯度に位置し、湿気も少ないので随分過ごしやすい。

 いつものように発声練習とクラシックバレエの練習をやり終えて一息ついていたエメルは、いきなりオーディションの再チャレンジを告げられ、ひっくり返りそうになった。


「は、はい。次は……」

「この間、シェパーズ・ブッシュ(ロンドン西部)で落成した高層ビルが最上階のスクエアガーデンでアマチュア歌手を集めてライブステージをやるんだとさ。その出場者募集がインターネットで告知されてたよ。次のオーディションはここだ」

「そ、そうですか……」


 ささやかな自信が出来て次こそはと思っていたのに、いざとなると前回のオーディションの顛末を思い出し、身体が震えそうになった。

 緊張した面持ちでエメルは「頑張ります!」と小さなコブシを握り締めたが、その顔は早くも悲壮な決意に満ちた表情になっている。デブオタは思わず吹き出してしまった。


「エメル、固まるな。今度は大丈夫だ。心配するな」

「は、はい。この間は頭が真っ白になって全然駄目でした。でも今度は……今度は……」

「ああ、もうそんな顔をするんじゃねえよ。このまま行っても多分結果は同じだ。それじゃ緊張してまた歌えやしねえぞ」

「……」


 思わずショボンとなってうな垂れたエメルの背中をデブオタは「バーカ、心配すんな!」と、陽気にどやしつけた。


「エメル、この間ちゃんと歌えなかった原因を当ててやろうか」

「えっ?」

「ズバリ審査員だ。おおかた強面の審査員がズラッと並んでいたろ。そいつらを前にビビって歌えなかった……違うかい?」


 傍目八目。まるで前回のオーディションを見ていたようなデブオタの正確な推理に、エメルは眼を丸くして「あ、当たりです! その通りです!」と、叫んだ。


「やっぱりな、そんなところだと思ったぜ。じゃあ、そいつ等を何とかしてやる」

「何とかって……」

「エメル」


 デブオタはエメルの肩に手を置いて「オレ様を信じろ」と請け負った。


「歌手が審査員や客を前にして怖じ気づいたら歌う前から負けだ。ビビるくらいならいっそ逆に奴らの度肝を抜いてやれ。連中の強面をブチ壊してやろうぜ。そうすりゃスカッとした気で歌えるぞ」

「ど、どうやって?」


 デブオタはフシューッと鼻息を得意気に吹いた。まるで蒸気機関車のボイラーである。


「次のオーディションは課題曲が決まっている。アンクル・ブラザーズの『カム・トゥ・ライク・ミー(愛しておくれ)』だとさ。エメル、聴いたことあるかい?」

「カム・トゥ・ライク・ミー……はい、有名ですよね。確か映画とかで聴いたことがあるわ」

「そうそう、『愉快な脱獄者たち』でもカバーされたあの有名なナンバーだ。ノリがいいんだよな。今度のオーディションに向けて考えたオレ様の仕掛けにはピッタリだぜ、フヒヒッ……」


「仕掛け」とは何なのか。不安と期待をないまぜにした顔のエメルを招き寄せるとデブオタはタブレットPCの画面を指し示した。

 例のCGバーチャルアイドルが西部劇のガンマンにも似たコスチュームに身を包み、課題曲に合わせて陽気に踊っている。


「昨日は徹夜してこの振り付けとエメルを歌わせる作戦を考えておいたんだ」

「デイブ……」


 エメルはデブオタを見た。目元にうっすらとクマができている。

 きっと、気の小さなエメルが歌えるようにと必死に知恵を絞って考えたに違いない。

 エメルの胸は痛んだ。前回は何も出来なかった。あんなに練習したのに、あんなに親身になってレッスンしてくれたのに。

 それでも彼は一言も責めず、慰め、励ましてくれた。

 今回も彼がこんなに身を削り、励まし、考えてくれている。

 それなのにまた同じ結果になったら……


「デイブ、私やるわ。何でもやります。どんな仕掛けなの?」

「なあに、別段生命を賭ける訳じゃない。合格なんて度外視のオーディションだ。リラックスリラックス。じゃあ、まず彼女を見てくれ」


 デブオタは嬉しそうに画面のバーチャルアイドルを指差して解説を始めた。


「まずこのナンバーは歌が始まるまでビートの利いたベースの序奏が入る。こうだ……ダダダダダッダッ、ダダダダダッダッ」


 画面のバーチャルアイドルは髪を振り乱し、その序奏に合わせてまるでダダでも捏ねているようなステップを踏んでいる。そのジタバタした動きは見るからに陽気で楽しげだった。


「ずいぶん変わったステップね」

「だろ? これだけでも審査員の連中の眼を惹くだろうが、まだまだこんなもんじゃ奴らの強面は崩れねえ。そこで今回は……」


 不敵な笑顔に身振り手振りも加えてデブオタは熱心に計画を話す。エメルは些細な一言も聞き漏らすまいと真剣に聞き入った。


(デイブがこんなに頑張ってくれているのにまた歌えなかった、なんて絶対しちゃいけない)

(今度こそ歌うんだ。石に噛り付いてでも、絶対最後まで歌ってみせるんだ)


 翌日からもいつもの発声練習やロードワーク、クラシックバレエといったレッスンは変わらない。

 しかし、それに加えて課題曲の歌の練習や振り付けの練習が始まった。デブオタの計画の準備や打ち合わせも入念に行う。

 教えるデブオタも真剣だったが、エメルはいつにも増して必死だった。

 自分がプロの歌手になったつもりで懸命に歌った。心配したデブオタが「喉が枯れるからそれくらいにしておけ」と、注意するまで何度も何度も。

 歌をマスターすると、今度はタブレットPCの画面の中でステップを踏むバーチャルアイドルを見ながら踊った。まるで赤い靴を履いて踊り続ける童話の少女のように。

 バランスを崩し、何度もよろけて倒れてしまう。その度にバネ仕掛けのように起き上がり、画面の中の華麗な動きに喰らい付くようにして踊った。

 そして……



「オ、オーディションを受けに来ました、架橋エメルと言います。インターネットから応募しているので、ご確認とお取次ぎをお願いします」


 二週間後。

 ロンドンの西、シェパーズ・ブッシュにあるイベント会社のフロアにエメルは訪れた。

 件のライブステージに出場する出場歌手のオーディション会場である。

 前回のオーディションの舞台はお洒落なデザインのビルだったが、今度の会場は全面ガラス張りのオフィスビルだった。

 エントランスホールの受付で手続きし、エレベーターで四階に上がる。そこがオーディション会場だった。前回同様、たくさんの応募者が廊下に列を作って並んでいた。

 今度も同じだった。誰もが睨み合い、黙りこくって自分のオーディションの順番をひたすら待っている。

 エメルにも敵意の籠もった視線が無遠慮に向けられた。

 だが、今度は心を折られたりなどしなかった。この状況は前と同じだろうと思って心構えが出来ていたのである。

 それに、周囲の少女達がどれほどかは知らないが、自分だって今日まで厳しい練習を重ねてここへ来ているのだ、という強い気持ちがエメルを支えていた。


「二十五番。エメル・カバシ、入りなさい」

「は、はい」


 名前を呼ばれて、オーディション用の部屋に入ったとき、顔には不安や緊張もありありと浮かんでいたが、何より強い決意がエメルの表情に滲み出ていた。

 前回のオーディション審査員は五人だったが、今度は七人だった。顔色を伺うと更に前回の審査員より不機嫌さが増していた。全員がイライラしていて今にも怒り出しそうだ。怖さ一.五倍増しである。

 握り締めるコブシに力が籠もった。

 しかし、そのコブシはちょっとだけ震えていた。


(怖いもんですか。だって、私の傍には……)


 審査員の一人がうろんげにエメルが持ち込んだものを指差した。


「それは何かね?」

「ダ、ダンボールです」

「はあ?」


 エメルは冷蔵庫でも入りそうな大きさのダンボール箱を載せたカートを押して会場に入ってきたのだった。

 まるで「電器ショップで買い物をした帰りにこのオーディションへ立ち寄りました!」とでもいうように。


 彼女は審査員席の傍にカートを寄せて停めると、部屋の中央に立って「エメル・カバシです。よろしくお願いします」と、大声で挨拶した。

 緊張で裏返ってしまった声は、まるでさっさとオーディションを始めてくれ、とでも言うように聞こえる。

 審査員は咎めるのももう面倒だというように何も言わず、首を振って合図した。

 オーディション会場に、これで二十五回目の「カム・トゥ・ライク・ミー」が流れ始める。


(さあ、いくわよ)


 序奏に合わせて、エメルは踊り始めた。マイクはテーブルに置いたまま、ベースのイントロに合わせて弾むように床を蹴り上げ、小刻みなステップを踏む。

 初めこそ少々ぎこちなかったが、たちまち曲に合わせて身体が軽快に動き出す。

 それもそのはず、数え切れないくらい練習を重ねてきたのだ。どんなに緊張していてもメロディーに対して条件反射のように身体がステップを覚えている。エメルは嬉しくなった。

 マイクを置き去りにしてエメルが始めた地団太を踏むようなステップに、審査員が互いに半ば呆れたような視線を交わし合った。妙なパフォーマンスを始めやがったなコイツ、とでも言うように。

 だが、彼らの度肝を抜く本番はここからだった。


 歌が始める直前、右手を思い切り突き出してエメルが大きく「HEY!」と掛け声を上げる。

 すると――


「HEY!」


 突然、目の前の段ボール箱をコブシでブチ破り、デブオタが飛び出したのである!

 まさか、目の前にあったのがビックリ箱だと思ってもいなかった審査員達は、文字通り飛び上がって驚いた。


「だ……誰だ、貴様は!」


 慌てふためいた審査員の声に「彼女のバックダンサーだ」と、人を喰ったような返事を返すとデブオタは、エメルの対面で同じステップを踊り始めた。

 何か言いかけた審査員の声をまるで掻き消すように、エメルが大声で歌い始める。


「A cool feeling! foot seem to leave the floor. The gone audience knocks on the door hard when sing more, and play it more」

(いかした気分、足が床から離れちゃいそう。イカれた観客がドアをガンガン叩いてる、もっと歌え、もっと弾けって)


 歌い始めるまで、エメルは心臓が破裂しそうだった。だが……


(デイブ……)


 審査員達はデブオタの登場に度肝を抜かれ、全員が目玉でも飛び出そうな顔を彼へ向けている。

 これこそデブオタの狙いだった。エメルを睨むように見ている者など誰もいない。

 エメルは肩から重荷がとれたように気持ちがすっかり楽になった。目の前ではデブオタが抱腹絶倒の姿で奮闘している。


(デイブがあんな格好で踊っている。私から審査員の眼を逸らすために)

(私のために……)


 涙が出そうだった。勇気づけられたエメルは、練習の時と同じように堂々と歌うことが出来た。

 審査員達はデブオタの登場に度肝を抜かれて呆気にとられていたが、今度は笑い出し、その笑いは爆笑へと膨れ上がっていった。

 何しろ、上半身は素っ裸、下は締め込み姿で相撲かつらを頭に被った大男が、小学生のランドセルを背負って踊り狂っているのだ。それも真剣な顔で。

 二人は息の合ったダンスを審査員達に披露した。それだけなら見事なものだった。

 しかし、エメルの動きが華麗であればあるほど、華麗なつもりで踊るデブオタの方はおかしく見えてくる。デブオタの表情が真剣であればあるほど笑いがこみ上げてくる。笑うなという方が無理な相談だった。

 一番が終わって二番の冒頭でデブオタとエメルが向き合い、手を突き出し合って「HEY!」と掛け声を合わせると、ようやく静まりかかった爆笑がまたもや沸き起こった。

 審査員たちは、もう誰もまともに審査など出来なくなってしまっていた。

 一人の審査員は笑いすぎた余り、椅子から転げ落ちてしまった。床の上でのた打ち回り、痙攣している。


(奴らの度肝を抜いてやれ。連中の強面をブチ壊してやりゃあスカッとした気で歌えるぞ)


 デブオタの言った通りだった。

 エメルはすっかり痛快な気分になり、大きな声で歌った。マイクを持っていないので大きくステップを踏み、思うままダイナミックに動き回った。


「Hey!, love me much, all the time, at any time」

(ねえ、私のこといっぱい愛してよ。いつまでもいつまでも)

「Love me every day!」

(愛してよ、毎日毎日)


 エメルの歌に、デブオタがかわいらしく装ったつもりのドラ声コーラスで唱和した。審査員の爆笑がそれに続く。

 こうして四分のフルコーラスの最後までをエメルとデブオタは全力で歌い、踊り切った。

 突拍子もない仕掛けで審査員の度肝を抜き、終始笑わせる、というデブオタの描いたシナリオ通りに。

 歌が終わった時、しかつめらしく机の前に座っている審査員は誰ひとりいなかった。

 机に突っ伏しているか、椅子の上で仰け反っているか、床に転げ落ちて海老のように背中を丸めているか、そのいずれかだった。


「あ、あの……オーディションはこれで終わりですよね」


 頭を下げて挨拶したが、声を出せる者が誰もいないのでエメルはおずおずと尋ねた。

 もちろん、痙攣してヒィヒィ言っているだけの審査員達は誰も答えられなかった。


「じゃあその……これで失礼します」

「ご静聴、ありがとうございました」


 デブオタの最後の一言がとどめで、顔を上げて「君たちは……」と言いかけた審査員がブフォ! と吹き出してそのまま動けなくなった。


「じゃあ帰ろうぜ」

「は、はい」


 扉を開けると、オーディションの順番を待っていた少女達がどどどっと雪崩を打って転がり込んできた。

 どうやら、オーディション会場から聞こえてくるマイク抜きの歌声と爆笑に、何事かと扉に耳を付けて伺っていたらしい。

 彼女達は悲鳴を上げて部屋の中に崩れてきたが、エメルを連れて颯爽と部屋の外に出ようとしたデブオタの格好を見て、こちらも次々と爆笑を始めた。


「あばよ、へなちょこども。オーディションせいぜい頑張れよ!」


 ニヤリと笑ったデブオタは、まるで相撲のシコでも踏むように踊りながら部屋の外に出て行った。


「デイブったら……」


 苦笑しながらエメルは追いかけてゆく。

 と、廊下の曲がり角からいかめしい顔をした警備員が現れ、バッタリ二人と鉢合わせした。騒ぎを聞きつけて何事かとやって来たらしい。

 警備員はデブオタを見るなり、「何だ、お前は!」と、目を丸くして立ち止まった。


「ゲッ!」


 デブオタは、その日初めてうろたえたような大声を出した。

 それもそのはず。彼は、誰が見ても変質者としか思えない怪しい風体をしているのである。


「やべっ。エメル、逃げるぞ!」

「え? 逃げるって……わわわっ!」


 キョトンとしているエメルはいきなり手を引っ張られて動転したが、そんな彼女を気遣う余裕など今のデブオタにあるはずがない。


「ま、待て! 貴様ら!」


 我に返ったらしく慌てて警棒を手に追いかけてくる警備員を背後に、デブオタは眼を回しているエメルの手を引っ張ったまま廊下をしゃにむに突っ走った。階段を駆け下り、とにかく逃げる。ひたすら逃げる。

 一階の玄関から外に飛び出すと、イギリスには珍しく晴れた空が二人を迎えてくれた。

 真夏の陽光が眩しく差し込んでくる。太陽までが笑っているようだ。

 だが、二人はそんなものに気をとられているどころではなかった。


「オレ様の愛車、愛車はどこだ……おお、あった!」


 玄関脇の自転車置き場に駆け寄ったデブオタは、オーディション会場に二人乗りで乗りつけた自分の自転車を引っ張り出すとそのままペダルを漕ぎ出した。その背中をエメルが懸命に押す。


「エメル、乗れ。ハリィ!」

「はい!」


 エメルがデブオタの背中に噛り付くと、デブオタは「発進ッ!」と叫んでペダルを全力で漕ぎ出した。自転車はグングンとスピードを上げる。

 二人はオーディション会場から、文字通り風を撒いて逃げるように去っていった。

 大きな背中に必死にしがみ付きながらエメルが振り返ると、ちょうど警備員が玄関から飛び出したところだった。逃げて行く二人を見て捕まえるのを諦めたらしく、ヤレヤレというように両手を挙げて見送っている。

 ホッとすると同時にエメルの胸におかしさがこみ上げて来た。


 ――生命からがら逃げ出すなんて、一体どんなオーディションなの!


 デブオタも同じ気持ちだったらしく自転車を漕ぎながら急にゲラゲラ笑い出した。釣られてエメルも笑い出す。


「どーだ、スカっとしたか?」

「うん!」

「見たか、あの審査員ども。みんな死にそうになってたろ!」

「うん!」

「偉そうにふんぞり返っていてもチョイと突付けば所詮あんなもんよ。全然怖くねえだろ!」


 ガーハハハ! と、豪快に笑って「怖かったらまた笑わせてやれ!」と振り返ると、エメルは笑顔で「次のオーディション、思い出して私が笑っちゃいそう!」と舌を出した。

 デブオタは顔を輝かせた。


「よーし!」


 いい気分になったデブオタはペダルを漕ぎながら「カム・トゥ・ライク・ミー」を口ずさみ始めた。

 いっぱい汗をかいた彼の背中からは日本のオタク特有の埃っぽい匂いがした。

 そんな匂いに今ではすっかり慣れたエメルも、デブオタの背中に抱きついたまま歌い出す。

 街を行き交う人々は、珍妙な格好で自転車を漕ぐデブの大男と、その背中で歌う小さな少女に好奇な視線を向けたが、二人はもうそんな視線など気にも留めていなかった。


「ねえ、私のこといっぱい愛してよ、毎日いつまでもいつまでも」

「愛してよ、毎日毎日」

「ふふふふふ!」

「アハハハハハ!」


 自転車に乗って歌い続ける、そんな二人の道行く先を夏の陽光が眩しく照らしていた……

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