高校生の爽やかな魅力と、テンポのいいやり取りが心地よく、どんどん引き込まれます。身近に起こりそうで起こらなそうな(?)題材をうまく掬い上げられているのも大変魅力的です!
良くtwitterなんかで、ミスった結果の大量の商品を見たりするけど、そこからこういう話を作っていけるとは。そしてこの店。流行らない寿司屋なのに、人材豊富なこと。いやぁ、面白かったです。
淡々とした語り口でいながら鋭い指摘をいれる主人公の立ち回りが、とにかく目覚しい本作。問題提起とタイトルが冒頭ですぐさま回収される、シンプルな構成でありながらこうも美味しく仕上げられると、嫉妬を覚えざるを得ません。出来の良し悪しは材料ではなく、その人の腕に依存する《料理》という要素は、作者そのものに集約している。そう断じても過言ではないでしょう。ではまた。お疲れ様です。
何がいいって勢いがいい。一人称で突っ走る感じの疾走感がいい。作者のバイト経験が生きてそうなところがさらにいい。普通に考えると実現不能な無茶ぶりにに挑戦する主人公がこれからどうなっていくのかこれからの展開に期待してます。……ところで、赤貝ってどんな味だっけ。