盲目少女と美人な私

香花

第1話 修羅場と出会い

私は今修羅場の中にいる。私の目の前には一人の泣いてる女を囲いながら四人の女が慰めている。

「ちょっと!なんか言いなさいよ!」

これが地毛とゆう茶髪の正義感の強いのかよく分からない一人の女が私に向かってガミガミと言葉を発している。

「この子の気持ち考えたことある!?」

もう一人の女が言葉を発する。ないって言ったら集中砲火喰らうんだろうなぁ

「何か言ったらどう!!」

あーめんどくさいな、こんなことは初めてじゃないがめんどくさいことには変わらない。私そこまで悪くないのに

「もう止めようよ…こんな子になにを言っても無駄だよ。」

泣いてる女が蚊の鳴くような声で、蚊の鳴くのか分からないけど、蚊が飛び回るとうるさくて耳障りだ。無意識に言葉が出る。

「もうさただの嫉妬は見苦しいんだけど。私が可愛いからって僻まないでくれない?あの男もさフラれたことでスッキリしたでしょほら告白しやすくなったでしょ?よかったじゃん」

事の発端は今泣いてる女が好きな男が私に告白してきて、私が断ったことがクラスに広まり泣いてる女が好きな男が私のことを好きと知ったことにより泣き出して呼び出しをくらった。私の悪いところと言えば可愛いってことぐらいだ。可愛いなんて生まれつきだしどうしようもない。

言葉は棘を持たせていた。

「なにこいつ、自分が可愛いと思ってるの?キモいんだけど。」

「なにいってるの?私とあんたがどっちが可愛いって100人にアンケートとったら100人私に投票するわ」

自画自賛半端ないが事実なのだ、事実は人を苦しめる

「まじで言ってんの?」

驚いた顔で私を見つめる女

私は真顔で

「当たり前じゃない」

空気が変わった、さっきまで泣いてた女が嘘泣きだったかのように泣き止み、他の女は凍てついている。

「ちょっとまじでこいつ頭いかれてるんじゃないの?」

「こんなやつになに言っても通じないわ」

「もう行きましょう。」

慰めつつ何処かへいく女グループ。

はぁ、可愛くて得することなんて何一つないわ

可愛くて得することはアニメや漫画のなかでもあるかどうか分からない。

アニメや漫画の女の子は可愛くて当たり前でそれでいて性格がいい、可愛くて性格がいい子なんて存在しない。だからこそ憧れるのだ。

皆からの視線を受けながら廊下を歩くぼそぼそと私の容姿を褒めたり私の性格を貶したりそういった声が聞こえる。慣れたがうるさい

扉を開け教室へと入る。さっきのグループがギロっと睨らまれる、直接暴力を受けたりとかはないが高校に入ってから女子とちゃんとした会話をしていない。私が可愛いってゆうだけで皆喋りたがらない。暴力振るわれるのも時間の問題な気がしてくるが私の綺麗な顔を少しでも汚したら両親と教師が黙ってないことを生徒たちも知っているから手を出さない、可愛いことで特をしているのかも知れないけど可愛くなかったらこんなことにもなってない。

学校を終え靴を履こうとロッカーを開けたら手紙が入っていた。こう書いてあった

(屋上で待ってます)

ただ一行だけだ。字は多少丸っぽい宛名も書いてない

私は告白はちゃんと断る主義だ。告白された回数はもう忘れてしまったが全て断ってきた。ちゃんと断ってあげないと次にも進めないしずっと見られるのも厄介だから断る

まぁ私の本性を見たら付き合いたいと思わないだろう。容姿だけで選ぶなんてただやりたいだけじゃない、なにをとは言わないけど

私の高校は屋上は常に解放してありいつでも行ける。もちろん下校時間になればいけないけど

きぃー扉をあけると心地よい風が私にあたる、後ろ姿で男がたっている、

「やぁ来てくれたんだね」

む?なんか聞いたことある声だな、男が振り向くと否女が振り向くとさっきの泣いてた女だ。

「驚いてくれた?」

「ええ、まあ」

さっきまで髪長かった気がするけど短い方が似合う気がする。

「でなに?私を呼び出した理由は?」

にやっと笑う泣き子。名前知らないし泣き子でいいよね

「むちゃくちゃ腹がたったからその鬱憤ばらしにきた」

「ふーんそれで?どうはらそうとゆうの?暴力は震えないよね?」

と私が挑発すると

泣き子の仲間たちが私を囲う。嫌な汗が額に流れる。

「じゃあいくよー」

と泣き子が言うと仲間たちが私の腕と顔を固定する。

「顔傷付けるとめんどくさいからね」

泣き子の爪先がすごい勢いで私の左肩に直撃する。ハイキックってやつだ。

っ!?激痛が走る、爪先に鉄板でも入ってるんじゃないか?!

「あはは。痛がる顔も可愛いね。だ・か・ら。もっと痛みつけてあげる」

あれ以上の攻撃がくるとそろそろやばいが私には抵抗する手立てがない。だから耐えるが無情にもあれ以上の攻撃がくる

もう一度左肩に猛烈なハイキックを喰らう、肩と腕の境目を糸を針の穴に刺すようなコントロールで直撃する。先程のダメージもあり腕が取れそうになる。

「うあぁぁああっ!!!!」

あげたことのないような声をあげる肩が外れたかもしれない。

腕に力が入らない。

「あれ?外れちゃったかな?直してあげて」

皮膚のお陰で繋がってる腕に触れた、触れられただけで激痛が走る。

グループの一人が私の腕に触れ肩に強引にはめる。ボキッ!!

「っっ!ぁぁぁ!!」

声にならない声をあげる。

五人の笑い声が聞こえる、うざい。力がないことが無力だとことを知った。見える傷つけられることはないと思っていたが内部を攻撃されたら傷は見えない。

「こんなことがしたかっただけ?」

なんとか声が出る。腕は力が入る

「そうよ?どうせならもっとやろうか?」

「いいわ」

よ……

「ぐああああうううつつつっっっ!」

泣き子が音もなく近づいてきて鳩尾に膝蹴りを入れる。



息が出来なかった、血か涎か分からない液体が流れている。息をすることに必死で液体は流れたままだ。

「うわっこいつよだれながしてる気持ち悪い」

血ではないようだ

「あははは、なめとってあげようよ」

なにいってんだ泣き子

「なに言ってるのよ、泣子」

ほんとにこいつ泣き子だったのか、正確にはなこだが

「え?うち本気だよ」

本気トーンで答える泣き子

「は?なにいってんの?おかしくなった?」

「またまたぁ本気って言ったよね?」

空気が凍る

リーダーは泣き子なのか。暴力で牛耳ってるって感じか、視察してる場合じゃない。なめとられるってことはそうゆうことだ、初めてが奪われてしまう。こんなの初めては嫌だよ

「ただ舐めとるだけじゃない?こいつは嬉しがってまだよだれ垂らしてるし」

口が閉まらないんだから仕方ないだろ

「明がやりなさいよ、顔だけは可愛いんだからいいでしょ」

「いやだよ!七海がやればいいじゃん!」

「うっさい。うちが指名する」

ごくり

「実帆やりなさい」

一番喋ってなかった女子が指名された。

「いいよ」

実帆は即答で私に近づき舌を出しあごに変な感触がする。こいつは平気なのか?他人のよだれだぞ、汚いとゆう感覚はないのか。唇に近づいてくる舐めづりが辛いとうとう唇に到達するかとその時。

「だめえ!!!!!!!!!!!」

と誰かの甲高い声が響き渡る。

舐めづりは停止してグループが回りを見渡す。

誰もいない。

「誰だ!」

返事はない。

ガタッとゆう音がなった気がする。

「おい!さっさと出てこい!」

と女が声をあげるが返事はない。

「追うか?」

「いいよ、なんかしょげちゃったしもう今日は終わろう。」

助かった。唇にふれてない。

「ちえっ」

なんで悔しがってるんだ実帆は。

「今度同じようなことやったらまだ腕外すからね。よろしく」

五人は屋上から出ていく。腕は動くし後もお腹にも傷は残ってない。すごい技術の持ち主だ、感心してる場合じゃなかった。助けてくれた人にお礼しなきゃ…でももう居ないかな、私は扉をあけるとまだ痛みが走る。っ!屋上を後にする。


なにやってるのよ!私は!いきなり叫ぶなんて!!いつも見てた美人さんの唇が奪われそうになった瞬間胸が苦しくなって叫んでいた、何故だろう。普通いじめられてるところで止めないと意味ないじゃない、そんな勇気ないけどさ!でも止めちゃったから仕返しがくるよね!?後先考えないのが私の悪い癖だよ!もう!やだっ!…階段を降りるような音がする、隠れなきゃ。一番近くの教室に入って掃除ロッカーの中に入る。だっだっだっ、

「実帆なんで断らなかったのよ?」

「なんとなく」

「なんとなくでよだれを舐めれるのか」

「美味しかったよ?」

「そうゆう問題じゃないと思うんだが」

「てかさっき叫んだやつ誰だったの?」

びくっ!!!!!

「知らない」

「僕も知らない」

「みほもしらない」

「知ってたら即追うわよ」

「中断させたんだから分かってると思うけどね」

びくっ!!!!!!!

音がしなくなった。

掃除ロッカーを出る。

すぐ出ると危ないよねちょっと待とう……あれ?ここってあの美人さんの教室では?であそこが美人さんの席だよね、座ってみてもいいよね!うん!

美人さんの席に座る。特になにもないけど美人さんの席に座ってるってだけでいいよぉ。あぁなんであんなに可愛いのにいじめられてるんだろ、可愛いは正義じゃないのかな?可愛すぎるとだめなのかな、美人さんに嫉妬できるほど私は自信ないな……いつものことながら考えふけってるとたったっと廊下を歩く音がする。ひえっ!??誰だろうううう??隠れなきゃ!!立ち上がろうとするとアレッ!?たちあがれないよ?どうして!へっ!?スカートと椅子がくっついてる!!?気づくよね!こうゆうの普通!あうう!いじめっこじゃないように!!!扉に手をかけられ扉が開くとそこには一番見られたくない相手が立っていた

「何してるの?」

「あわあわああ」

美人さんでした

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