第1話 後始末
「回り込んで!」
鋭い声が森の木々の間を縫う。
「はい!」
フルーナはその脚力を全開にして流水のように滑らかな動きで疾駆する。風が彼女のあとを追随してざわざわと木の葉を大きく揺らすと、まるでつむじ風が翔けているかのような錯覚に陥る。
そのフルーナの視界の中にいる生き物。ビッグティーカスは赤くて巨大な猪のような魔物だ。とさかに生やした橙色の毛を揺らしながら突進するバーンスタンプを喰らえば、ビッグティーカスの荒い鼻息に含まれた炎の魔力成分によって、身体を燃え上がらせるまではいかずとも、酷い火傷を負うことになる。
よって、ビッグディーカスと正面きっての戦闘を行うのはよろしくない。フルアーマーの超重量級戦士ぐらいでなければ。
ビッグティーカスは森の中で動くフルーナの姿を追うように体をよじらせ、角度が厳しくなると短くて太い足を動かして向きを変える。
フルーナはビッグティーカスがこれまで歩いてきて、あらゆる植物がなぎ倒された通路になってしまった空間までたどり着いた。
「蛇行突撃! ゴッ!」
再び飛来したオズベルの指示によりフルーナは稲妻を描くように走り出した。
通路の幅に合わせてジグザグと走るので、ビッグティーカスは一瞬狙いを定めにくくてふごふご鼻を鳴らしたが、やがて思い直したように前傾姿勢になった。なぜなら、通路というのはまさしくビッグティーカスが残した足跡でしかなく、その通路の真ん中を走れば、自慢の鼻で捉えられずとも左右に伸びる二本の牙が鬱陶しく飛び回るハエを蹂躙してくれるであろうことに気付いたからだ。
やがてフルーナがそう遠くないところまで距離を詰めてくると足元の地面を均していたビッグティーカスも雄叫びを上げながら突進し始めた。短い足を懸命に動かしてあっという間に加速する。その速度は決して素早いとは言えないが、その重量から考えて直撃すればただでは済まないことは想像に難くない。
そしていよいよ金色の風と紅い岩が衝突しようかとした瞬間、ふっ――と風がその姿を岩の視界から消え失せた。
――上。
野生の勘でビッグティーカスは感じ取り首を捩じ曲げる。そうして上空からすれ違いざまに斬撃を叩きこもうとしていたフルーナの細剣を左の牙ではじいた。
「く……っ」
フルーナは悔しそうに眉間にしわを寄せながら空中でひらりと身体を反転させてキレイに着地する。対するビッグティーカスもドタドタと足音を響かせながら勢いを殺し、再びフルーナの方に向き直った。……と、次の瞬間。ビッグティーカスの巨体が大きく傾く。
ネルマだった。ビッグティーカスの立ち止った通路の脇の茂みに潜んでいたネルマが盾を前面にビッグティーカスに体当たりをかましたのだ。
ビッグティーカスの重量がおよそ400なのに対して盾を始めとする防具を含めたネルマの体重が90弱。4:1ないし5:1の体重比は普段ならば押し合いにすらならない。
だがしかし、不意打ちで、しかも急いで向きを変えている最中に横から押されたら、この程度の体重差ではないに等しい。ましてや四肢動物ではあるものの、体の大きさに比べ脚が短すぎるビッグティーカス。普段は重心が低く安定しているが、それゆえに一度完全にバランスを崩されたらもう駄目だ。それこそ押し合いにすらならない内に横転させられてしまった。
慌てて体を起こそうとするけれど、盾を構えたネルマがそれを阻む。下手をしたら押しつぶされてしまうが、そこは騎士団盾術科の力のかけ方でなんとか堪える。
そうしている間に、ビッグティーカスが反対側に体を起こせばいいんだと気付くより早くフルーナが現場へと駆け付ける。
「攻撃と共にネルマは退いて。命の危機を感じて今より暴れるはずよ」
オズベルの忠告に従って、フルーナが剣を突き出すのと共にネルマはその場から飛びずさった。
フルーナの一撃が間違いなく急所をとらえるとビッグティーカスは醜い悲鳴を上げながらのたうち回ろうとする。それよりも早くフルーナが猛烈な勢いで刺す、刺す、刺す、斬る、抉る。微塵の容赦もなく、欠片の油断もなく、刺す、斬る、抉る、貫く。
やがて剣の切っ先が中枢にあたる部位を傷付けたのか、ビッグティーカスは大きく身体を震わせて体の力を抜いた。もうビッグティーカスが元気に木々をなぎ倒すことはない。
「あんでとどめを刺さないのよ」
フルーナがビッグティーカスに背を向けると戦闘領域の外からオズベルと共に歩み寄ってきたイガルガが若干棘のある声色で問い掛けた。
「もう雌雄は決しました。これ以上の争いは無意味です」
「そ、そうですよ……もう抵抗できない生き物を傷付けるなんて……」
フルーナが剣についた油を拭いながら答えるとネルマがふるふると震える自分の身体を抱きながら同調する。その様子にイガルガは眉を吊り上げる。
「あに言ってんのよ、ソイツに待ってんのは死以外の何もないのよ? とっとと楽にしてあげないと苦しみが続くだけでしょ」
フルーナはひどく顔色を曇らせた。生き物の命を奪うということはただでさえ罪深いのに、それをすすんで行うべきだという考え方がどうにも受け入れがたかったのだ。イガルガもイガルガでフルーナたちの主張は綺麗事に過ぎないと感じているのか顔をしかめている。
なるほど。とオズベルは思った。
この二週間、オズベルたちはアラクネの脅威が消えて生き物たちが帰ってきた森の生態系回復に務めていた。町長邸から借り受けた森の生態図や木こりなどから聞いた情報をもとに、かつてはいなかった凶暴な生物などを退けたり、元いた数を遥かに上回る数で帰ってきた生き物にお引き取り願ったり。そしてついでといってはなんだが、その中で連係プレーの訓練も同時に行っていた。
最初の一週間はオズベル、イガルガ、フルーナ、ネルマの全員で袋叩きにしていた。四人での連係が高まり、いくらかのパターンが構築されると、三人、二人とあえてメンバーが欠けた状態での戦闘も行った。いつだって全員で敵と対峙できるわけではない。病気や体調不良で同行していなかったり、戦闘中の怪我や状態異常で下がったりすることもある。そんなときに、今ちょっとフルメンバーじゃないんで……はい。すんません。と言って敵に剣を下してもらうわけにはいかない。
そんなわけでこれまで連係訓練をしてきたのだが、戦闘終了時に敵に息があったのは初めてだった。大抵の場合はイガルガの魔法やオズベルのカードでぶっとばして、ギリギリ生きているなんて状態を許さなかったのだ。二人までメンバーを減らして臨み、かつ一回や二回斬りつけただけでは息絶えない巨大生物が相手だったからこそ、こうしてメンバー同士の価値観の違いが見つかったのだ。
言っちゃ悪いが、なかなか面白い。同じ女性で、騎士団員のはずなのに行動パターンが違ってくる。ひいては指示を出すときにも工夫が必要になってくるわけだ。考えてみれば皆いろいろな性質がある。
例えば、フルーナは正々堂々な戦い方が好きで、ハイディングや奇襲を指示した時は若干嫌そうな顔をする。ネルマは先陣を切らされるのが怖いのか、フルーナを欠いた攻勢で戦闘に臨む際は出だしが少し遅れる。その場合は彼女のスタートが作戦開始の合図となっているので問題ないが……。イガルガは魔法を小出しにすることを嫌う。長期決戦を嫌う。様子見や牽制で火球の魔法を使うよう指示しても必要以上の数を撃ち込む。魔力量が尋常でなく多い場合や魔力回復が異常に速いのなら文句はないがイガルガの場合そのどちらにも該当しないので、指示が適切な限りは従ってほしいのが実情だ。
役職による役割や性格以外の適正というものもある。フルーナはブレイグ貴族で隣国の血が混じっていないので魔法が全く使えない。どんな種類の魔法も全く。代わりと言っては何だが、彼女にはガッツがある。怪我や状態異常に陥っても怯まずに前に出られる威勢の良さは自分たちの誰よりも騎士らしい。ネルマは怖がりだがその分、危機管理能力に優れている。敵の大技の気配や明らかに自分の手におえない相手だということを察知すると後退許可を求めてくる。その上、フルーナやオズベル自身がフォローするから持ちこたえてと指示するときちんと踏みとどまるから盾としてはとても運用しやすい存在だ。イガルガは魔法使いなのに見晴らしのいいところに出ようとする。で、攻撃のターゲットにされる。それでも怪我をさせられない程度には俊敏で、もしかしたらスカウトとして運用することもできるかもしれない。……それにはやはり見晴らしのいいところに出る癖をどうにかしなければならないが。
言い方は悪いが、駒の特性をしっかり把握したうえで作戦指揮を行い、それがはまったときは何とも言えない快感が訪れる。オズベルは今回知り得た殺生に関する各員の価値観で、自分の指揮適合度が上昇するだろうと感じたのであった。
ちなみに、オズベル自身はとどめを刺すことには賛成派だ。完全に息絶えるまで回復の可能性があるのだから確実に殺した方がいいに決まっている、というのが持論だ。そして他人の指示で動くことをあまり好まず。自分の判断の方が正しいと思ってしまうところがままある。騎士団でいろいろな修科を追い出されてきたので、剣、弓、盾、槍、馬、魔導銃、投擲具など一通りの武具は扱える。魔法と棍棒だけは素手よりは攻撃力がある程度の物にしかならなかった。格闘技も一応習ったが教官から「筋肉がないから痛打にならない。そぉれ、筋肉がつけたくな~る筋肉がつけたくな~る」と言われたので遊びに毛が生えた程度で辞めてしまった。
ところでオズベルはまったく気にしない性質なためそんな真似をしてきたが、戦闘術を嗜む者には、割と、二足のわらじを履くような行為を嫌う者が多い。自分がこれと選んだ戦闘術を極めてこそ戦士としての誇りがどうたらこうたらと。
そのため、十足ぐらいのわらじを引きずって練り歩くオズベルは騎士団内ではたびたび白い目で見られることがあった。けれど、共にこの任務に就いた仲間たちにはそんな気持ちを少なくとも表に出すような者がいなかったので、オズベルは密かに安堵していた。
さて、そんなことをしている内に生命活動を終えたビッグティーカスをオズベルたちはまったくそのまま森に置いてきた。
特定の部位を採集して売ればそれなりの金額にはなるが、騎士団の規定により、団員が戦闘で取得した金銭は全て団に献上しなければならないのだ。肉を切り取って食料にする場合はその限りではないが、フルーナたちは別に食すらも怪しいほどに貧困しているわけではない。それにビッグティーカスの肉は固いことで有名だ。となれば、もうビッグティーカスの死骸を弄る必要性はどこにもない。森の中で生の循環の一部となって消え去るか、新町長から危険区域指定が発令されているのにうっかり西の森に足を踏み入れた狩人に有効活用されるか、どちらでも好きな運命をたどるといい。
ちなみに、倒したのが箱物だった場合、問答無用で死骸を回収しなければならない。大陸の生態系から外れた彼らを食らった野生動物にどんな影響をもたらすか想像できないからだ。これに関しては、普段仲の悪いブレイグ王立騎士団、王属万全図書館、アテイム世界因果律研究所も方針を揃えている。
「ところで、今日で14日間、連係訓練を行ったわけだけど、何か感想はある?」
日も傾いてきたことだしゲインの街に戻ることにしたその帰路で、オズベルは他のメンバーに向かって尋ねた。
「私は非常に有意義なものだったと感じております。騎士団宿舎で暮らしていた頃はほとんどが対人の訓練科演習ばかりだったので、異形の相手と戦うというのは、その意味でも新鮮で日々発見の喜びを感じております。特に実感したのは剣と魔法の相手に及ぼす攻撃性の差と、一人では倒せない相手がいるということです。まず、剣と魔法――」
「ごめん。そこまでで充分よ。興味深い話だから、本拠地に帰ってから改めて聞かせてもらうわ。それまでもうちょっといろいろ考察しておいて」
延々と語りそうな雰囲気だったフルーナを遮ると、彼女は承知しましたと言って黙り込んだ。果たしてオズベルは後に散々な目に合うことを予感した。
「イガルガはどう?」
気を取り直してこの中では群を抜いて小柄な彼女に話を振ると、歩きながら顎に手を当てて考え込み、やがて難しそうな顔で言った。
「いいんじゃない」
「…………」
「や、ごめん。アタシ今日はバトってないからさ。ちょっと思い出せない感じなのよね。でもまあ、あの眼鏡がいないおかげで、わりと気楽にやらせてもらってるわ」
「あの眼鏡……ねぇ」
イガルガの言葉を繰り返してオズベルはある男性の顔を思い浮かべる。
銀色に光を反射する髪。同じく銀色の縁の眼鏡の奥で無感動、もしくは苛立ちの色をたたえる鋭い目。眉は細く、鼻の筋は通っていて、唇は厚すぎず薄すぎず。
だんだんと顔だけでなく全体像が見えてくる。
背は男性であることを差し引いても割と高い。180ちょっとはあるはずだ。白い軍服をベースにした野暮ったいデザインの服に黒い手袋と革のブーツ、軍服の襟元から覗く首は黒のインナーが隠している……と言った具合で肉のつき具合はわからず、顔つきから予測しても若干痩せ形かな? と思える程度にしかわからない。
その内、彼の内面まで思い返し始める。
基本的に他人を突き放す性格で、憎まれ口を叩くことが多い。そのくせ言っていること自体は間違ってなくてそれが一層腹立たしさを助長する。けれど身内には素っ気ない態度を取り切らないタイプだ。特に同僚以上の関係と予想されるトルという女性に対してはたびたび思いやりを見せている。そんな彼はまるで――
「わんちゃんです!」
そう。わんちゃんのよう……いや、それを言うなら気位の高い猫……え?
ふとオズベルは我に返った。声のした方を振り返ると最後尾を歩くネルマが立ち止って木々の間を見つめている。
なんだどうしたとイガルガやフルーナたちとネルマのもとに駆け寄って彼女の示す方角を見ると、何かいた。そして確かにそれは犬のような姿をしている。どこか怪我をしているのか、体のあちこちに血痕が付着していて、木の陰で目を閉じてうずくまっていた。
「あれって……仔犬?」
イガルガが疑問に思うのも無理はない。犬にしてはなんだか野性味がない。というか、犬でなかったとしても野生動物らしさが感じられない。野を駆け、茂みをかき分けてきたはずなのに、血痕以外に身体を汚した様子がないのだ。まるで昨日もそのまた昨日も、毎日水浴びしていますと言わんばかりだ。でなければ生い茂る森の中ではなく、街と街を繋ぐ街道を歩いてきたか……。当然、野生の獣がそんなことをするわけがない。
「やけに綺麗ですね。……いえ、出血はしているようですが、それにしても草や土に揉まれた形跡が見受けられません」
フルーナがオズベルの考えていたことを代弁するような台詞を言う。
ふと脳裏をよぎる不安に、オズベルは辺りを見渡した。ネルマが獣を発見して、それに注目していることに既視感を覚えたのだ。ただ、今回はバラティー豊かな「もりのおともだち」が自分たちを取り囲んでいるということはなく、その他に何か禍々しい気配も見受けられなかったため、オズベルはほっと胸を撫で下ろした。
「愛玩用に街で飼われていた犬が逃げ出してきたのかもね」
「じゃ、じゃあ、助けてあげなくちゃ……」
「待って」
オズベルは自分の迂闊な発言で近づいていこうとしたネルマの肩を掴んで引き留めた。
「街の飼い犬の可能性があるとも言ったけど、罠の可能性もあるわ」
「罠って……?」
「何者かが通りがかった者に奇襲をかけるために用意したか、あの仔犬自体が危険な生き物が擬態しているか……ですね」
フルーナの言葉にオズベルは頷いた。今のところ辺りにあの犬以外の気配はないけれど卓越した潜伏スキルの持ち主ならオズベルが気付けなくてもなんらおかしくはない。擬態系の魔物なんかはいくらでも存在する。ここは無暗に手を出さないで見過ごすのが正解のはずだ。
「で、でも……」
しかしネルマはそれでも後ろ髪が引かれるようだった。
ネルマは生き物が弱っていると、それがどんな生き物であれ可哀想だと思うタイプらしい。
オズベルとしては、ここは断固として助けないべきだと主張したい。
「そもそも、助けてどうするの?」
「か、飼い主を捜す……?」
そこは言い切ってほしかった。
「飼い主がいなかったら? 飼い犬だって決まったわけじゃないでしょ」
「私が……お世話します」
「責任持てないでしょう。騎士団員である以上、私たちはいつ死んだっておかしくないんだから。そのあと残されたあの子を誰かに押し付けることになるのよ?」
「それは…………」
そう言われてしまえば、ネルマは何も言えなくなった。
黙り込んだネルマを見てよしよしと再び街への帰還をオズベルが指示しようとした時だった。
「――っ」
「あ、ちょっと!?」
何も言えなくなったネルマは黙ったまま駆けだした。慌ててオズベルはフルーナ、イガルガと視線を交わし彼女に襲い掛かる者がいれば迎撃できる態勢を取った。連係訓練が思いのほか身についていたようだ。
血だらけの犬のところまで走り寄ったネルマはそのまま抱きすくめて訴えかけるように叫んだ。
「わ、私は……オズベルさんの言う通り、死んじゃうかもしれない。それが、明日か、明後日か、来週かわかんない。けど、この子は、私たちが見捨てたら、明日が来ないかもしれない……ッ。ここで、無くてもいい不幸があるのを、私は、耐えられない……!」
「…………」
見ればフルーナは心打たれたのか目を潤ませている。イガルガはどっちでもいいから早くしろと言いたげだ。オズベルとしてはいくらでもネルマの言葉を否定することはできる。
そうやって全ての瀕死の生き物を助ける旅にでも出るつもり? で、結局あなたが死んだらどうするの? あなたは今自分だけじゃなくて私たちの命も危うくしたのよ? その子はここで死んだ方が人間に囚われて生活するより幸せかもしれないわよ? 等々。
ただ、ネルマの意志は固い。幸い何かの罠ということはなかったようだが、ネルマを犬から引きはがして引きずっていくことはオズベルには不可能だ。フルーナはネルマに感化されてしまったようだしイガルガは疲れるくらいならネルマに賛同するだろうから協力を望めない。
ぐずぐずしていたら罠とか関係なく血の匂いに誘われた獣たちに襲われるかもしれない。
「…………わかったわよ。連れて帰りましょう。街で飼い主を捜して見つからなかったら、あなたがトル書記員に事情を話しなさい。その子とあなたの処遇を決めるのは私じゃないわ」
「……はい!」
諦めたように溜め息を吐くオズベルにネルマはかつてないほどの笑顔で頷いた。
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