社会討伐代行者
紫暮
つまらない世界と日常生活まとめ
朝起きて、顔を洗って歯を磨き、制服に着替えて朝食を食べ家を出る。
二十分くらい歩いて学校につき、席に座ってぼんやり窓の外を眺める。
授業が始まる。途中で弁当を食べ、授業が始まり、終わって、部活動に参加し、また来た道を戻り、家に帰りつくのはのは七時くらい。
着替えて夕食をとり、テレビをみる。宿題をする。風呂に入り、それからテレビを見たり早い時は寝てしまう。
そんな一日を、昨日も明日も明後日も、同じことを繰り返す。
つまらない。
テレビを見ても、どこぞで起こった事件事故、余計なお世話なのに、わざわざ関係者に話を聞いて放送しているだけ。スポーツ? 勝手に楽しくやってりゃいいじゃないか。
どいつもこいつも欲望にまみれ、他人のことを考える暇もないのだろう。それなのに、偉そうに「人のためになることを」だとか「思いやりを」とかきれいごと並べているバカたちとほぼ毎日顔を合わせているこの日々にはうんざりだ。
いい加減、何か起こらないかな。
今日もテレビをつけて、そんなどうでもいいことをたれ流すニュース番組を、朝食の卵かけご飯を口の中にもそもそと入れながら観ていた。
起こったことをとやかく言ったってしょうがないんだ。人間が二人以上存在していると、どうしても事故は起こってしまう。憎しみから、殺人だって起こってしまうものだ。
別にそういう世界を肯定しているわけじゃないが、自分に関係のない事件事故が報道されているとどうしてもそう思ってしまう。
そう思っていたころは、こんなことに巻き込まれてしまうとは予想もしなかっただろう。
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