一〇三時間後の幽刻に

数札霜月

0:手帳の書きだし

 今日から記録を付けようと思う。


 この記録は、自分こと工和交輪が出会うこととなった不可思議な現象について、判明した事実を順次記録していくものである。


 現状、この現象についてわかっていることは多くない。


 ただ一つわかっていることがあるとすれば、始まりがいつであったかということと、この現象がこれからも起こるであろうということだ。


 そう、この現象はきっとまた起こる。


 今から四日と七時間後の、一〇三時間後の【幽刻】に。




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