生体装甲『神白狼』 第一章 姫君逃走(プリンセス・エスケイプ)
阿井上夫
序章
喰人襲来(クラウド・アタツク)
さっきの一撃で、装甲の
即座に
同時に、外部角質も
僕は剣を、右下段から全力で振り上げた。
彼の剣は、左上段から全力で振り下ろされる。
身幅の広い豪剣同士が噛み合わさり、僕の下腹部に”
その度に下腹部に走る快感。僕が
退いて踏みしめた『神白狼』の右足裏の感触が柔らかい。
僕と彼の周囲は、
(
という甲高い叫び声が垂れ流されている。向こうは快調らしい。
――まったく、僕のほうは
彼はそれを察しているのだろう。
笑ったのだ。
口元から、肉食の
――やはり!
僕は吐き気と哀しみと怒りを抑えきれない。彼はやはり
もう、誰も彼を昔の名で呼ぶことはない。これからは
「
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