20.
今日は待ちに待った土曜日、ついに私を助けてくれたお兄さんに会うことができそうだ
もっとも、ここまできて人違いでした~~、ってこともあるかもしれないけどおそらく会えるはずだ
だって私を助けてくれた人の知り合いらしいあかりさんがそう言ってるんだもの
必ず会えるに決まってる
「お、二人ともおっはよーう」
あかりさんは私たちが降りる駅で待ってくれていた
待ち合わせの時刻に間に合うように一本早い電車で来たんだけど、よくよく考えたら電車の時刻表見たらどの電車に乗ってるのか大体分かっちゃうよね
年上の人を待たせないようにって思ったんだけど無理だったみたい
「おはようございます、あかりさん。待ってもらっててすみません」
「いいのいいの、気にしないで。どうせ部屋でゴロゴロしてるんだからたまには外にも出ないとね」
それにしてもやっぱりあかりさんは美人である
前会った時とは違って私服なのであかりさんの美脚があらわとなっている
上は暖かそうな服を着ているので肌を出しているのは脚だけなのだが、自然と目が行ってしまう
いいなぁ、私もあんな脚が欲しい
周りの人の視線が一点に集まっているような気もする
「それじゃ、行こっか。あいつ待たせてるし」
そんな視線をもろともしないであかりさんは普通に歩き出す
私は見られることに慣れていないからおどおどしながら歩いてしまう
何もしてないのにあかりさんのそばに立っているだけで注目を浴びてしまうのだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます