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 シャワーを浴び、浴槽にしばらく浸かる。僕の背は無駄に高いが、それでも足を真っ直ぐに伸ばせるほど浴槽は大きい。三十分ほど漬かると、風呂場から出てバスロープで部屋を出た。自室に戻り、寝間着に着替えると、頭に鈴野千香のことが浮かんだ。洗ったばかりなのに、またあの嫌な感覚を味わうとなると、心は悲しくなる。しかし、このまま有耶無耶にすると何も終わらない気がした。

 僕はまた彼女の部屋に来た。今度は、小説を書いたとされるノートを手に取った。

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