imi

夕暮れはかたちのないことばを照らして

音もなくうつろっていく



たとえば

そこにあるオレンジ色


毎日くりかえしているのに

今日もちがう空をしている

絶えず変化するわたしの世界



ぼんやり眺めていたら

なんだか急に泣きたくなった



数式と言語

いつもここにいるのに

意味なんていらなくなる


そして

この不安に意味づけしているのは

わたし自身だと気づく



かざした手は憧れには届かない

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