詰め込まれる
白昼、外で物凄い犬の鳴き声がした。
驚いて顔を出すと、隣の犬がうちの前で吠え立てている。鳴きながらも尻尾を丸め込んで、ひどく怯えた風情だった。
首輪には半ばから引きちぎれた鎖がついたままで、どうもただならぬ様子である。
一先ず犬を繋いで隣家に行くと、外から見える庭の犬小屋が、ぱんぱんに膨れ上がって血の海に浮いていた。
その周りには飾り付けのように、見知った隣人の首だけが四つ、綺麗に並べて置いてあった。
犬の為の小さな空間に一家四人分の死肉がみっちりと詰め込まれていたのだとは、後で警察から聞いた事である。
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