第六十四話『ゆでガエル』
「お前の敗因は、自分のスキルに自信をもちすぎたところだな」
ライオンは言って、スキルを発動させた。
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「獄炎 - ファイヤーブレス」
ライオンはLv4に成長したスキル。 ファイヤーブレスを発動させた。
すると、あたりは火の海になった。
ギリギリ水の上に顔の出ていた、ライオンが火を吹いた。
すると、周りは灼熱になり。
部屋が火で包まれた。
「ゲロゲロー」
ケロケロさんは叫んでいるようだった。
水中にいて声は聞こえなかった。
地上に出たら黒焦げになってしまうから、水中から出ることもできないようだった。
そして水はグツグツと音を立てて、水蒸気になって消えていった
「相変わらずとんでもないスキルだね」
へびくんがライオンに言った。
私達はライオンが蒸発させたおかげで水中から出て地上に降り立っていた。
「ああ、使いたくなかったけどな。魔王と戦うまで」
ライオンは言った。
そう、ライオンの「獄炎 - ファイヤーブレス」は一回使うとつかえなくなってしまうのだ。なので最後に出てくる魔王までとっておこうとしていたのだ。
「だから出し惜しみしてたのね」
私はライオンに言う。
自分は戦わずに四天王全員倒そうと思ってたと思うとなかなかすごい。
「お、喋れるようになったね!」
へびくんが私に言って微笑む。
ケロケロさんの大洪水により私は自由を奪われ、言葉を奪われ散々な目にあった!
「地上ならこっちのもんよ!」
私はへびくんに元気をアピールした。
地上にもどれば元通り元気女子高生よ!
「さて、カエルはどこだ?」
ライオンが聞いた。
ライオンはケロケロさんを探していた。
「あ、茹でガエルになってる!」
私が言う。
「カエルって実は美味しいんだっけ?」
へびくんが聞く。
ゆでガエルになっているケロケロさんを見てへびくんが聞いた。
「鶏肉近い。結構美味しいぞ」
ライオンがいう
「え!食べたことあるの?」
私が聞く。
「いろいろなものを食べる文化があるんだようちには」
ライオンが言う。
カエル普通に食べたことあるなんて、変わっている!けどカエルの味気になるわ。
「たしかに、いろんなところに旅行にいったりしてそうだもんね。いろいろ地理とかにも詳しいし」
へびくんがいう。
「コショウとかないかしら」
私がケロケロさんを見ながら言う。
「食べようとしてる!」
へびくんが笑う。
「た!食べないでケロー!」
ケロケロさんは目を覚まして言った。
残念、ケロケロさんを食べるのはやめよう。
「いや、お前には聞きたいことがあるんだよ!」
ライオンはケロケロさんに言った。
そう、ライオンはケロケロさんを探していた。
そこにはそういう目的があったのだ。
「聞きたいことケロ?」
ケロケロさんは言った。
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