ブルーズインブルー
@wakamurasaki
プロローグ
相変わらずこの世界は、私の嫌いな霧で覆われている。
朝の始まり、扉を開けて外へ出ると、冷たく刺さる澄み切った空気を心地よく感じるようになったのは最近の事だった。
あの頃の私は一つの上着に身を包み、二人重なり合っていた。
誰かの温もりに身を委ねていたあの日々を、今でも愛おしく思っている。
首筋から香るダリアは、柔らかくて優しい彼のイメージとはそぐわなかった。
ダリアの花言葉のように、不安定なあなたを知っていくことになった。
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