第5話 蒼依への挑戦


「もしもし、お兄ちゃん。紗希だよ。一人寂しくない?」


「あぁ大丈夫だよ。紗希、今日は楽しかったかい?」


「うん。楽しかったよ。それより、お兄ちゃん大丈夫?声どうしたの?」


「あぁ、これ?大丈夫だよ。紗希、心配しなくて良いよ。安心して。」


「お兄ちゃんの声じゃないよ。貴方は誰なの?お兄ちゃんなら血液型言えるよね?」


「O型だよ。何言ってるの?」


「やっぱり、そうだよね。お兄ちゃん、お土産何が良い?」


「そうだな。今何処に居るんだっけ?」


「広島だよ。」


「んじゃ、牡蠣かな。」


「牡蠣ってスーパーでも売ってるよね?もっと良いの無いの?」


「じゃあもみじまんじゅうかな。」


「うん。分かった。」


「じゃあそろそろ切るよ。」


「うん。分かった。」


やはり妹には言わなくてはならない。


そう思った。

「さぁ、夕飯でも作ろうか。今日はカレーにでもしようか。じゃがいもあるね。人参もある。お肉は…ないか。じゃあスーパーでも行こう。」


私は近所で有名なキャプテンスーパーに行こうと思い自転車に乗った。


するとlineの通知がきて、画面を開くと「雀山商業は明日、龍秀高校に乗り込む。覚悟しろ。という内容の果たし状が送られてきました。どうしますか。ボス。」


「龍秀の先生方は?」と送ると。


「恐くて動けないらしいのです。」と返ってきた。


ちっ…教師の腰抜け共め。


まぁ良かろう。


先生方は課外を熱心にやってくれ。


俺らが止めてやる。


何が有ったか知らねぇが、撤退させてやる。


問題は明日にはこの体が戻るかどうかだ。

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