蒼依の風

恋住花乃

第1話 蒼依参上

最近、妙に野郎共に襲われるんだよね。


誰か、いい解決方法教えてくれませんか?


「って、ネットには投稿したけどさぁ。ぶっちゃけ何も変わらないよね。」という俺は、南原みなみはら蒼依そうい普通の高校生っすよ。


学校は言わねーよ。


どっちみち、明らかになるって。


「おい、南原ァ。出てこいや。そこに居るのはわかってんだよ。」


くっ・・また近所の不良共か。


「てめぇら、クリスマスだってのに、喧嘩売りに来たんか?えっ?」


「南原、おめーリア充じゃねぇ俺らの気分が分からねえのかぁ?」


「分かるけどなあ、おめーらみたいに性欲旺盛じゃねーんだよ。」


「聞いたか?この坊ちゃん、いま性欲旺盛じゃないって言ったの。」


「おう」


「面白い、じゃあエロワードしりとりと行くぜ」


「行かせねーぜ。喧嘩はどうしたんだよ。喧嘩は!」


「おっと、樊城高校のこの高峰が貴様をこてんぱんにしてやる。」


「同じく、藤堂が相手だ。」


「両氏、この喧嘩精々楽しませてもらう。」


・・瞬殺だった。

両氏の鳩尾に攻撃を食らわせた。


「貴様、ゲホゲホ・・覚えてろ。」

奴らは逃げてった。


「さあて、カラオケにでも行こうかな。」


俺はチャリで地元で好評価のカラオケ店に行った。


「曲ね、うんと、これに決めた。スペシャリスト。」

Kizer-Ericさんの曲で結構高いんだよね。


そこで俺は高音の部分で裏声を使った。

・・・で違和感に気が付いた。


胸が段々大きくなり、股間も小さくなっていった。

「女子になってしまった!?」自分の声を聴いた。

可愛い女の子の声だ。


こんな娘が妹に居たら良いなと思った。

・・ってこれじゃナルシストだ。


とにかく俺は確認するために女子トイレに行った。

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