神斬髪切り屋(かみきりや)
秀時周 冶志 (しゅうじしゅうじしるす)
神斬髪切り屋(かみきりや)零
神 斬
髪 切 り屋
零
「つれづれなるままに、日くらし(徒然草 序)とは
別の時空の、とある国の兼好とか言う御仁が書かれた
文章のはじまりなのだが・・・・
それに、影響されたわけではないが、私も
心にうつりゆくよしなし事を書いてみようかと思う。」
「さて、私が書く文章というのは、蒼き星の日出ずる国に
生まれた、一人の人間を中心に紡がれる物語である。
その人間、朱右(しゅう)と呼ばれる人は
この文章を書いている小生の意思を継ぐ者?
いや、どうもしっくりこない、なんと表現したらよいであろうか。」
「そうじゃ!意思という刃を受け継ぎし者とでも表現するのが
一番しっくりした表現じゃ。
すまん、すまん。いきなり怪しい事柄を書き出した
小生は誰なのかって?
そうじゃのぉ、私の名前は時を周る者
時周(じしゅう)といっても(仮)の名なのじゃが、正体はいずれわかるじゃろう。
さておき、この物語を始めることにしようかのぉ。
これは、日出ずる国の人が、生きて紡いできた歴史の物語」
神 斬
髪 切 り屋 序の巻きに続く
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