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黙考する『叫』

※この項目は一部の文章を予告なく編集・追加・削除することがあります。

<登場人物>

・丈田（たけだ）研究（あきさだ）

--今春から道帝工科（どうていこうか）大学の教員となる30代男性。元々は違う大学で博士課程を専攻していたが、何やかんやで教授：先頭井（まずい）の研究室の助教授として就任することになった。ある事をきっかけに、不思議な事件に巻き込まれることとなる。

・先頭井（まずい）一角（いっかく）

--道帝工科大学の教授。タバコと酒とギャンブルが欠かせない駄目爺。ラーメン作りを得意としており、かつてラーメン屋を営んでいた経験ももつ。教育よりも研究に没頭したいタイプなので、研究室の指導は余程の事がない限りは丈田に任せっきりである。ちなみに、裏の顔は……―――

・希林寺（きりんじ）午史（うまし）

--今春から道帝工科大学に通い始める新一年生。大学デビューを夢見てあれやこれやするものの、ただのキョロ充と化す。実家は麺屋を営んでおり、自身も油そばやラーメンをつくることができる。ある事をきっかけに、ある事をきっかけに、不思議な事件に巻き込まれることとなる。

・後楽園（こうらくえん）真麻（まあ）真麻（まあ）

--今春から道帝工科大学に通い始める新一年生。何故かミドル・ネームをもつ。音楽系の部活に入り、熱心に活動するものの、真面目に授業に取り組んでいるはずなのにイマイチ成績が思うように上がらず、早くも留年の心配をしている。ある事をきっかけに、不思議な事件に巻き込まれることとなる。

・埦（わん）童家（どーや）

--今春から道帝工科大学に通い始める新一年生であり留学生。目本語は割と話せるが、まだカタコト感が拭えていない。ある事のきっかけに遭遇することもなければ、不思議な事件に巻き込まれることもない。

・目路人（めろと）虹空（にあ）

--道帝工科大学に通っている大学生。詳細がさっぱり無く、午史たちとは同じ学科の先輩であるらしく、同学科の教授である渡井（わたらい）の研究室に所属していることだけしか明らかになっていない。

・杁（いり）山間（やんまー）

--道帝工科大学の最寄り駅の近くにあるラーメン屋「いりや～めん」の店主。何やら道帝工科大学と関わりを持っているらしく、とある教授間に怪しい関係があることを何故か知っていたりする。

・斉藤（さいとう）華香（けこ）

--道帝工科大学の准教授。ちょっとぶりっ子気取ってる。でも実はいい歳いってたりする。やや天然な一面を持ちつつ、その天然さから時に無自覚に人を煽るor傷つけるといった事もしばしば。

・渡井（わたらい）昇（しょう）

--道帝工科大学の教授。学科内ではずば抜けて真面目であり、研究や教育に対して熱心な姿勢にある。しかし、あまりの熱心さが空回りしてイマイチ相手に伝わっていないケースが殆どである。デジタルカメラとICレコーダーをこよなく愛し、授業や研究発表だけでなく、プライベートの場においても常日頃使用している。

・赤司（あかし）健（けん）

--道帝工科大学の教授。自慢好きであり、所お構いなしに会話の途中に自慢を垂れ流すのが気持ち良い模様。特に、過去に警察で何かの依頼を受けた経験をかなり自慢したいらしく、会話途中に入れる自慢も大概はそれにまつわる模様。キャンパス内で起きている不思議な事件の手がかりを知っている。

・┣ミー=サヴァゎンしゅヶ゛ッ┣

--道帝工科大学の教授。どう見ても目本人離れした名前に目本人離れした雰囲気から、本当は外国人なのではないかと疑われているが、本人は目本人であるといって頑なに否定し続けている。縦の繋がりを重んじており、自身の教育方針に従えない（またはついて行くことのできない）者は、教員も学生も問わず切り捨てる冷酷な一面を持つ。

・田鉢（たばち）根治（こんち）

--道帝工科大学の助教授。┣ミー=サヴァゎンしゅヶ゛ッ┣の研究室に所属している。┣ミーの愛弟子であり、自身も┣ミーを慕っているものの、いつかは独立して自分の研究室を持ちたいという野望を持っている。

・元宮（もとみや）信代（のぶよ）

--道帝工科大学の准教授。かつて┣ミー=サヴァゎンしゅヶ゛ッ┣の研究室の助教授を務めていた経歴を持つ。マイペースでのほほんとした雰囲気ではあるが、裏では┣ミーにも匹敵する程の冷酷さを持つ。自分が気持ち良いと思える授業にしてくれなかったという言い分で、ある授業を履修していた学生を全員不合格にした事がある。

・戸山（とやま）一朗（いちろう）

--道帝工科大学の教授。古株的存在であり、そろそろ定年が迫ってきている。睡眠術をマスターしており、一方的に会話をし続けることで相手の眠気を増発させるという特有の技を持っている。引退したら睡眠術関連の本を出版したいんだとか。

・太腹（ふとっぱら）哉禰（やね）

--道帝工科大学の教授。古株的存在であり、そろそろ定年が迫ってきている。人前では常に笑顔を絶やさぬよう心掛けている。しかし、彼のニコニコしながら授業している間は学生は特にやる気を出すことなく居眠りや内職に興じているため、見ているこちらとしてはとても不憫に思う気持ちがある。ちなみに、何か欲しいものを言うと自腹で買ってくれる。―――太っ腹やねぇ！

・瀧田（たきだ）=ブック・オーカメル=健九（けんきゅう）

--道帝工科大学の教授。ミドルネームを持っており、「オーカメル」と言うべきところを「オカメル」と略すとすごい剣幕で怒鳴るから注意が必要だ。瀧田の研究室は学科内では断トツで人気である。SNSサイトで公開陰口を垂れ流すのを趣味としており、研究発表会だけでなく、日常の場においても常にスマートフォン（もしくはノートパソコン）でSNSサイトを開いては公開陰口を書き込んでいる。

・サボテン

--ただのサボテンである。

<舞台>

・道帝工科大学（どうていこうかだいがく）

--目本（めっぽん）の私立大学においても、まあまあ程々の地位を持っている私立理系大学。ここを第一志望に受験する学生は少なく、基本的に第一志望に合格できなかった学生や、浪人の末ようやく合格できたのがここしかなかったという浪人生が半数を占めている。また、単位取得/進級/卒業に関しては極めて厳しい姿勢をとっており、並大抵の努力では卒業できるかどうかギリギリのラインに立ってしまう。また、たとえ成績が良くてもほんの些細なミスで留年/退学が決まってしまうこともしばしば。そして、目本（めっぽん）の首都である道帝（どうてい）の名前を大学名に用いている割には、キャンパスの殆どが道帝に存在していない。