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  • 美しくもグロテスクな世界ですね。
    「馘首」が単なる解雇ではなく、本当に首を切り落とすことだったとは!
    でも、いちばん印象的だったのは、廃棄された仲間たちの皮膚に、まだ記憶が残っていることです。

    機械にとっては「病気(エラー)」でも、私たちには懐かしさや愛情に見える。感情を持つことが欠陥とされる世界の恐ろしさですね。
    そして最後、自分の皮膚にも誰かが触れてくれることを願う。
    廃棄されることより、誰にも思いを受け取ってもらえないことの方が悲しいのかもしれません。

    残酷な結末なのに、不思議な優しさが残る作品でした!

    作者からの返信

    >フミオ オーガスタさん
    ご評価とコメント、レビューまでいただいてありがとうございます。
    この世界では病気(エラー)と見なされる事象でも、剥がれた皮にたわむれる姿でも、しらぎくには仲間たちとの再会であり、本来持たざるはずの「人間らしさ」の発露だったのかも知れないですね。
    グロテスクさのみならず、優しさまで感じていただけて嬉しいです。

  • 「しろたえ」という言葉に、古代を感じていたら――
    気がついたら未来の何かの工場の世界に誘われていました。
    金属髑髏。
    皮膚。
    記憶。
    このような世界の中で、花の名前を持った「それら」は一体、何なのか。
    こういう思いを抱きながら、ラストの、それもオープニングに回帰する様は見事です。
    機械でありながらも、こういう「病気」になるのは、人間性の発芽と捉えられて、機械に戻すために「蜘蛛」に狩られるのかな、と思いました。

    面白かったです。

    ではではノシ

    作者からの返信

    >四谷軒さん
    コメントとご評価、レビューまでいただき、ありがとうございます。
    作業用機械を人間の形に造り、花の名をつけるあたり、歪な人間臭さのある世界ですよね。
    そんな世界で造られたものが、いつしか「しろたえ」に耽溺するのは、ある意味、必然なのかも知れません。
    本作を深く味わってくださり、嬉しい限りです。

    編集済
  • わあ、耽美な文章のきらめくハードSFで、とても素敵でした!
    残酷で儚いヒューマノイドたちの運命が、まさにその名に冠された花のよう。
    先に朝吹さんのイラストを拝見していたので、あの絵柄で脳内再生されましたが、とても世界観に合っていると感じました。
    人知れず散っては再生される彼女たちが働くこの工場の外にはどんな世界が広がっているのか、気になります。

    作者からの返信

    >鐘古こよみさん
    ご評価とコメントをいただいてありがとうございます。
    彼女たちの名前にまで、その儚さを感じ取っていただけたようで嬉しいです。
    この工場の外には……本当に、どんな世界が広がっているのでしょうね(^_^;)

  • 花の名前を持つ登場人物たちの正体がヒューマノイドだったことに驚かされました。
    美しく幻想的な描写の裏にある残酷な真実が胸に刺さります。
    ラストの切なさと余韻がとても印象的でした。

    作者からの返信

    >この美のこさん
    コメントとご評価、レビューまでいただき、ありがとうございます。
    一種の叙述トリックですので、そこらの言葉選びに気を使いました……。
    登場人物たちに深く寄り添っていただけたようで嬉しいかぎりです。

  • コメント失礼いたします。

    タイトルからしてかっこいいです……!
    工場の無機質な風景と、白い皮膚に残された声や記憶の描写がとても好きです。
    触れる感覚が、こんなにも豊かな物語になるんですね。
    紡がれる言葉で、この世界の美しさと不穏さに惹き込まれます。
    豊かな言葉の世界に触れさせていただき、ありがとうございます。

    作者からの返信

    >柊野有さん
    ご評価とコメント、レビューをもいただいて、こちらこそありがとうございます。
    タイトルをお褒めいただき、内容も楽しんでくださったようで、喜んでおります(^_^)

  • コメント失礼します。
    どこか異なる、望まれないような世界観なのに、耽美な空気が充ちていて最後までじっとりと楽しませていただきました。
    ばれていたのね。
    うまく隠していたつもりだったのに。
    この部分が特に好きです。

    作者からの返信

    >みなかみもとさん
    コメントとご評価、レビューまでいただき、ありがとうございます。
    ディストピアながら、あるいはディストピアだからこその耽美さがあるのかも知れないですね。
    文章を丁寧に読んでいただけたようで、嬉しく思っております。

  • ディストピアもの、でも一筋縄ではいかぬディストピアSFホラーですね。
    耽美的であり、グロさも垣間見えて……
    皮膚に記憶が宿っているのは新しい設定だと感心しました。

    企画にご参加いただきありがとうございました。

    作者からの返信

    >柴田 恭太朗さん
    いつも三題噺企画を開催してくださり、ご評価とコメントをもいただいて、こちらこそありがとうございます。
    なぜか人型に擬せられたワーカードローンたちが働き、ときに本来の在り方からはずれ、馘首にされる工場。グロテスクと耽美を楽しんでいただけたなら幸いです。

    編集済
  • 武江成緒さま

    こんにちは。
    ああ、馘首って、本来の意味で……。
    この世に生み出されたものは時とともにその性質を変えていくものですし、生まれたときから周囲とは異なる性質を付与されているものもいるでしょう。それが人為的に(この「人」って誰だ?)創り出されたヒューマノイドであれば、なおのこと。
    創り出され、不適合が見つかれば解体される。えんえんと動き続ける工場のベルトコンベアに、自分たちの存在意義を考え始めるヒューマノイドが出てくるかもしれませんね。
    ところで、彼らは『休憩所』でいったいどんな安らぎをえているのか……とても気になりました。

    作者からの返信

    >佐藤宇佳子さん
    コメントとご評価、レビューまでいただき、ありがとうございます。
    リサイクルの輪廻、という観点が印象的でした。輪廻が回れど、不適合と見なされたものを「馘首」にし続けても、段々と「エラー」が蓄積し、このシステムも変容してゆくのかも知れないですね。
    “休憩所”……謎ですね。“休憩”のたびに身体をオーバーホールされていたりして……。

  • 冒頭の『生首』から一気に引き込まれ、おどろおどろしい雰囲気ながらもどこか耽美な様子も感じられて読み進めることが怖いような、でも読みたくなるという感覚を味わえました…!
    語り手のしらぎく自身も生首へと解体され工場の循環に飲み込まれていくラストも、悲しくも無機質な様子が表現されていて素晴らしかったです!

    作者からの返信

    >知己🐈‍⬛さん
    ご評価とコメント、レビューまでいただいてありがとうございます。
    冒頭から読み込んでいただき、嬉しいです。機械の世界ならではのグロテスクさを味わっていただけたら喜ばしいです。

  • 生首に始まり生首に終わる……冒頭と結末がつながっていていいですね。
    倒錯性愛の内容がドローンならではなところも面白かったです。

    今度はしらぎくに倒錯性愛を向けて処分される工員が現れそうですね……!

    作者からの返信

    >日和崎よしなさん
    コメントとご評価、レビューまでいただき、ありがとうございます。
    最初と最後をつなぐ生首が意外と好評だったようで、喜ばせていただいております。
    “馘首”にされても、また第二、第三のしらぎくが……出るのでしょうか(^_^;)

  • あやかしの世界が広がっていくと思いきや……。
    後半の展開に、冒頭の金属の髑髏がきれいに嵌り(@_@)
    いつもながらに、お見事です^^ 翻弄されてしまいました^^

    作者からの返信

    >七倉イルカさん
    ご評価とコメントをいただいてありがとうございます。
    冒頭の金属の髑髏は、最後にインパクトを狙って入れてみましたが、お褒めいただけて喜んでおります。

  • こんばんは。
    読ませていただきました。

    馘首(ディスポーザル)みたいな言葉遣いが良いですね。

    人間性の発露を見せれば病気(エラー)として処理されてしまうのですね。
    機械が支配する冷たい世界でありながら、耽美な雰囲気があって素敵でした。

    作者からの返信

    >仁木 一青さん
    コメントとご評価をいただき、ありがとうございます。
    言葉の使い方をお褒めいただけて嬉しいです。
    耽美さにまでいたる精神性を見せれば“馘首”にされてしまう怖ろしい世界ですが、それも含めて楽しんでいただけていたら幸いです。

  •  こんばんは。お邪魔しております。
     閉じた世界で、でも耽美な色気に満ちたお話に、心を掴まれました。しらぎくさんの心の、とろりとした部分が伝わってくるようで……!

    作者からの返信

    >遠部右喬さん
    ご評価とコメントをいただいてありがとうございます。
    耽美さを出せていたなら嬉しい限りです。
    しらぎくの“とろりとした部分”は“病気”と見なされて“馘首”になってしまいましたが、寄り添っていただけて、彼女の皮膚に刻まれた何かも喜んでいると思います(^_^;)

  • 人工知能も高度化すると精神を病んでしまうのですね。そのうち、人工知能用の精神科医やカウンセラーが設けられるのか、このままエラーは首狩り処置で進んでいくのか。そうだとすると、いずれ、人工知能の人権を守るための運動も始まりそうです。

    作者からの返信

    >ニャルさま
    コメントとご評価をいただき、ありがとうございます。
    作中では、病んだと見なされた「工員」はあっさり「馘首」されてしまうので、人権保護への道のりは遠いかも知れないですね……(-_-;)


  • 編集済

    武江さんの書かれる「工場」は絶対にただの工場じゃないぞ……と思って読み進めていましたが、想像を超えるヤバさでした!!!
    「病気」のあるヒューマノイドは文字どおりクビにされ、皮膚を剥がされてベルトコンベアに乗せられてしまう世界……まぎれもないディストピアなのですが、武江さんの手にかかるとある種の美もまた感じられるのが凄いです (*^^*)

    作者からの返信

    >ハルさん
    ご評価とコメントをいただいてありがとうございます。
    想像を超えるものをお届けできていたら喜ばしいです(^_^;)
    ディストピア感ただよう世界ですが、仲間たちの皮膚と触れ合っていた時間は、語り手にとって美しいものだったのかも知れないですね……。


  • 編集済

    武江さんの作品だから、多分人間解体工場で、コンベアのベルトも床も血塗れ、工員たちは肉屋のようなビニール素材のエプロンをつけ、血塗れになって働いているイメージでした。勿論それが狙いでしょうが。
    白いヒラヒラしたものは当然人間の皮膚。
    まさかヒューマノイドの工場だとは。やられました!
    いつも通りの耽美で幻想的な美文も楽しませていただきました♪
    漢字にカタカナで英語のルビが振られているのはある意味伏線ですね!

    作者からの返信

    >七月七日さん
    コメントとご評価、レビューまでいただき、作風に対して厚いご信頼をもいただいて、ありがとうございます(^_^;)
    ドローンがおなじドローンを解体していることを考えれば、彼女たちの視点から見れば、そんな光景なのかも知れないですね。
    伏線でお楽しみいただけたなら、作者冥利に尽きます。

  • コメント失礼します!

    「機械」をテーマにした短編のお手本を読ませて頂けて、ありがとうございます!
    工場・ベルトコンベア・AI・エラー。
    様々な要素を入れて、格別なホラーとして形にされている。

    最後まで文章が美しく、読んでいて楽しかったです。

    そして、読み終わった後『銀魂』のある回のサブタイトルを思い出しました。

    『無駄を覚えた機械(からくり)をポンコツ(人間)と呼ぶ』

    改めて、素晴らしい短編をありがとうございます!

    作者からの返信

    >ガビさん
    ご評価とコメントをいただいてありがとうございます。
    お手本とまでの過分なお言葉をいただき恐縮です(^_^;)
    そう見れば、語り手はドローンから「人間」となっていたのかも知れないですね。

  • なんだか彼女はとっても幸せそう。
    無慈悲に扱われる世界でも、彼女は世界が好きなんですね。

    個性などあったものではなく、ただ物として機械的にランク付けされて処理される世界で心を浮き立たせて幸せを感じているのは好きです。



    作者からの返信

    >日八日夜八夜さん
    コメントとご評価、レビューまでいただき、ありがとうございます。
    「彼女は世界が好き」というお言葉に、はっとしました。エラーと言われようと、彼女は自分なりの幸福を通して世界を愛していたのかも知れないですね。


  • 編集済

    拝読いたしました。

    酷くグロテスクな世界観のはずなのに、どこか耽美にさえ思えました。冷酷に処理されても、その結末さえ詩的です。
    おそらくはディストピア的な世界で、主人公は文字通り工具なのでしょう。ただ、そういった先入観を持つのも無粋に感じました。
    異界の価値観に触れた心地です。

    作者からの返信

    >二ノ前はじめさん
    ご評価とコメント、レビューまでいただいてありがとうございます。
    本作を丁重にに味わってくださったようで嬉しい限りです。語り手の思考も、本質的には我々には理解ができないものかも知れないですね。

  • 「かつて仲間だったヒトヒューマノイド・ドローンたちに解体されてゆくのでしょう」
    情景が鮮明に思い浮かぶ下りですね。
    この世界に最早人間は存在しないのかも知れません。

    作者からの返信

    >奇六人さん
    コメントとご評価をいただき、ありがとうございます。
    詩人=ポエットAI、というあたり、この世界の営みはすべて自律化した機械なのかも知れないですね……。

  • 発想と叙述的構成が素晴らしい作品でした。
    お話が進むにつれて人間だと思っていた主人公が実はヒューマノイドだったことが明かされ、ラスト、解体される自分のボディの末路について淡々と語っていく様子には哀愁と冷酷さを感じました。
    感情を持つこと自体がすなわちエラー。
    もしかすると今、この現実世界にも同じような縛りを持って戦っている兵士がいるのかもしれないと想像してしまいました。
    素晴らしい作品を読ませていただき、ありがとうございました。

    作者からの返信

    >ふたろ・なちさん
    ご評価とコメント、レビューまでいただいてありがとうございます。
    すこし工夫をこらしたつもりだったので、叙述的構成をお褒めいただけて嬉しいです。
    感情を持つことで「適正」が下がったと見なされてしまうのは悲惨ですよねぇ……(^_^;)

  • 最初、ヒューマノイドを作っている工場で働く人間の話かと思ったのですが、途中から、働いているのも機械なのかと気付き、衝撃を受けました。
    頭に病気を持つヒューマノイド。
    別の者の残骸に触れ、陶酔する有様が、とても丁寧に描かれていて、「気持ちいい」という感覚をもたない筈の機械は、「エラー」として破壊されていく様が切なく感じました。
    それでも「彼女」は、それすら悦びに感じていたように思います。

    美しい筆致に、惹き込まれて読み切りました。
    とても面白かったです。ありがとうございました。

    作者からの返信

    >緋雪さん
    コメントとご評価をいただき、ありがとうございます。
    正体を少しずつ匂わせてゆくように書きましたが、“彼女”の倒錯した有様と併せて、楽しんでいただけたなら何よりです。

  • ベルトコンベアに流れて来る首やきつそうな労働環境に何となく高橋葉介の腸詰工場の少女のような景色を思い描いていたので、主人公がヒューマノイドドローンであると分かった瞬間全てがひっくり返りました。
    クリーンな工場に潜む恍惚の病に惚れ惚れします。

    作者からの返信

    >広瀬弘樹さん
    ご評価とコメントをいただいてありがとうございます。
    高橋葉介先生の作品を想起していただけたとは光栄です。語り手の正体が明確になった瞬間、堪能していただければ喜ばしい限りです。

  • 凄い迫力の物語でした。SF的なホラーで、夢に出てきそうです。愛なのか狂気なのか病気なのかバグなのか?

    作者からの返信

    >高井希さん
    コメントとご評価をいただき、ありがとうございます。
    夢に出てきそう、とまで言っていただけて、勝手に喜んでおります。
    愛なのか狂気なのか……それは“彼女”のカバーのセンサーネットワークに記録されているのかも知れません……。


  • 編集済

    素晴らしいですね。本人の妄想なのか(といっていいものか)、それとも本当にそんな思念があり、それと交歓できるのか。ソーダ水の泡のような細やかなぱちぱちとした恍惚、酩酊、痺れるような快感が、こちらにも伝わってくるようでした。
    こういうフェチは何になるのでしょう。ソムノフィリア?
    和名がつけられていることで、侘しい感じが出ているのも素敵でした。

    作者からの返信

    >朝吹さん
    ご評価とコメントをいただいてありがとうございます。
    ソーダ水の泡のような……素晴らしい感性で受け止めていただき、嬉しいです。語り手の頭部のなかはそんな風になっていたのかも知れないですね。
    誤字報告にも厚くお礼を申し上げます。

  • これは驚きの作品です…!ホラーの様なSF。
    SFの様なホラー。11時間も立ちっぱのラインは
    ヤバ過ぎるよな…と思っていたら…。
    流石✨は武江様ッ!!

    作者からの返信

    >小野塚さん
    コメントとご評価、レビューまでいただき、ありがとうございます。
    SFであることをバラさないように、匂わせるように、と工夫しておりますが、それを味わっていただけていたら幸いです。

    編集済