果てなき闇を駆けてゆくへの応援コメント
読後、「人生に誠実であるとは、どういうことだろう」と考えました。
特に印象に残ったのは、主人公が最後まで「作家として成功した人」にはならなかったことです。
何度も原稿を送り返され、仕事は別にしている。それでも、「まだ書いてるよ」。
夢は、叶ったから価値があるわけではない。
失敗や後悔を避けることと、よく生きることも、きっと同じではない。
「けれど、焼かれなかったパンの味を知る人は、何処にもいませんでした。」
この一文が、最後までずっと心に残っていました。
未来を知ることで避けられる痛みがある一方で、未来を知らないからこそ、自分で選び、願い、その先に何かを生み出すことができる。
だから最後の「晴れるといいな」が、とても好きです。
人生を肯定することと、人生を美化することは違う。
そんなことまで考えさせられる作品でした。
作者からの返信
バロンさま🌸
素敵なご感想をありがとうございます。
「人生を肯定することと、人生を美化することは違う」という言葉が、とても心に残りました。
この物語からそんなことまで考えていただけたのだと思うと、書いてよかったなあと、しみじみ嬉しくなりました。
主人公の「まだ書いてるよ」や、焼かれなかったパン、最後の「晴れるといいな」まで大切に拾ってくださってありがとうございます。
未来には、きっと晴れの日だけでなく雨の日もある。それでも、まだ知らない明日に何かを願うことはできるのかもしれません。
最後まで丁寧に読んでくださり、本当にありがとうございました。
果てなき闇を駆けてゆくへの応援コメント
「未来は、台所の隅にありました。」
この一文がとても好きです。
途方もなく大きな「未来」というものが、炊飯器のそばに置けるくらいの白い箱になっている。その不思議さに惹かれて読み始めました。
読んでいて怖かったのは、機械が一度も悪いことをしていないことでした。
災害を知らせ、人の命を救い、病気を見つける。その一方で、0.8%という数字ひとつで、まだ書かれていない物語まで終わらせてしまう。
でも、それも機械が嘘をつかず、正しく答えた結果なんですよね。
特に「焼かれなかったパンの味を知る人は、何処にもいませんでした」という一文が印象に残りました。
未来を知ることで避けられた失敗は数えられても、そのために生まれなかったものは、そもそも数えることができない。
この物語の怖さが、あの一文に凝縮されているように感じました。
だからこそ、最後に主人公が「幸せだよ」と答えたところが好きです。
彼女の人生は、予測機械が薦めるような「失敗のない人生」ではなかったはずです。夢は簡単には叶わず、人との別れもあり、大切な人も亡くしている。
それでも、その人生を生きた本人だけが「幸せだった」と言える。
そして何より、ずっと未来を知っていた機械が、最後には自分の知らない未来について語るところで胸がいっぱいになりました。
子どもの頃の「晴れるといいね」に、機械は答えられなかった。
未来を知っていることと、未来に何かを願うことは、まったく別のことだったのだと思います。
最後の「晴れるといいな」は、最初と同じ願いなのに、読み終えたあとはまるで違って聞こえました。
未来にはきっと、晴れの日だけでなく雨の日もある。
それでも、そのどちらなのかを知らないまま戸を開けられることも、人間に与えられたものなのかもしれません。
とても好きな物語でした。
作者からの返信
ありがとうございます……!
こんなに丁寧に読んでいただけて、とても嬉しいです。
冒頭の「未来は、台所の隅にありました。」は自分でも気に入っている一文なので、そこから物語に入っていただけたことがまず嬉しかったです。
とても大きくて遠いはずの未来が、いつの間にか炊飯器の隣に置けるくらい身近なものになってしまった世界を書きたいと思っていました。
そして、「機械が一度も悪いことをしていない」というところまで汲み取っていただけたことも嬉しいです。
この機械は嘘をつかないし、人間を不幸にしようともしていない。むしろたくさんの命を救っていて、0.8%という数字も、ただ聞かれたことに正しく答えただけなんですよね。
だからこそ、それを知った人間がどう生きるのかを書きたいと思いました。
「焼かれなかったパン」の一文も拾ってくださってありがとうございます。
避けられた失敗なら数えることができても、選ばなかった未来で生まれていたかもしれないものは、誰にも数えることができない。そのことをこんなふうに受け取っていただけて、本当に嬉しいです。
そして、「未来を知っていることと、未来に何かを願うことは、まったく別のこと」という言葉が、とても心に残りました。
子どもの頃の「晴れるといいね」に、機械は答えられませんでした。
最後の「晴れるといいな」も、きっと同じように明日の晴天を保証する言葉ではありません。雨が降るかもしれないし、これから先にも悲しいことや思い通りにならないことはある。それでも、まだ知らない明日に何かを願いながら戸を開けることはできる。
最後の一文まで大切に読んでくださって、本当にありがとうございました。
「とても好きな物語でした」と言っていただけて、とても嬉しいです。
果てなき闇を駆けてゆくへの応援コメント
一行目から抜群にいいですねー。
いきなりセンスモリモリの詩的なフックで引き込んで、しかも比喩ではないという!
機械の未来予測が%で表示されるところも、それがルッキンググラスのように絶望的なまでに確定予言じゃない点も絶望のリアリティが生々しいというか。100%当たるわけじゃないんだけど、ほぼ間違いなく当たる。という身も蓋もなさ。そりゃ懐疑的な心理も手伝って疑心暗鬼になったり、でも経験則から真に受けざるを得なくて頭パンクしたりしますよね。でも機械が悪という訳ではなく、悪気がある訳でもないという。
ストーリーも素晴らしかったです。あ、これは短編だけど、たぶん長いこと温めた構想があって、慎重に丁寧に描き切ったんだろうなぁ、みたいな印象を受けました。最後の答えがまた良かったです。
とてもいい作品だと思いました。面白かったです☆
作者からの返信
真田先生🌸
ありがとうございますー!✨
一行目、褒めてもらえてめちゃくちゃ嬉しいです!
「未来は、台所の隅にありました。」という一文は自分でも気に入っていて、未来なんていう途方もないものが、炊飯器みたいに当たり前の顔をして家庭に置かれている世界を書きたいなと思っていました(笑)
そして、100%じゃないところまで拾ってもらえて嬉しいです!
0.8%なら絶対に無理ではない。でも、そんな数字を見せられたあとで、それでも夢を追い続けられるのか。逆に97%失敗すると言われたものに、自分の人生を賭けられるのか。
しかも機械は脅しているわけでも、諦めろと言っているわけでもなく、聞かれたことに正直に答えているだけなんですよね。そこを感じてもらえてよかったです。
長いこと温めた構想、というのも鋭いです(笑)
紹介文にも少し書いた通り、もともとは長編用に考えていた設定でした。ただ、どうにもうまく物語にできなくて眠らせていたものを、今回のお題を見て「ここで供養しよう!」と短編に作り直しました😂
供養のつもりだったのに、こうして丁寧に読んでもらえて、最後の答えまで良かったと言ってもらえて……思い切って形にしてよかったです。
いつも本当にありがとうございますー!✨
果てなき闇を駆けてゆくへの応援コメント
本当は人間のことを思ってくれるいい機械なのだと思いますが、共存は難しそう。
人間はそんなに理性的ではなく、自己チューなので。完全に自分のことを分かってくれる相手さえ、鬱陶しくなってしまう。
人に作られる機械は幸せなのでしょうか?
作者からの返信
小清水さま🌸
コメントありがとうございます!
確かに、すべてを分かってくれる存在がいたとして、それが必ずしも心地よいとは限らないですよね。むしろ未来まで含めて自分のことを分かられてしまったら、時には鬱陶しくなったり、知らないままでいたくなったりするのかもしれません。
この機械も、人間のすぐそばで長い時間を過ごして、たくさんの未来を伝えてきました。それでも、人間がなぜ結果の分からないものを願ったり、失ったあとにも何かを育てたりするのか、そのすべてを理解できたわけではなかったのだと思います。
「人に作られる機械は幸せなのでしょうか?」という最後の一文、私も考え込んでしまいました。
人間のために作られ、人間の未来を見続け、最後には自分の知らない未来へ人間を送り出すことになった機械にとって、あの時間が幸せだったのか――そこは私にも、まだ答えが出せそうにありません。
素敵な問いを残してくださって、ありがとうございました!
果てなき闇を駆けてゆくへの応援コメント
語り口が優しくて、物語に惹き込まれます。
未来を語る機械は人間の生活に密着しながら、良いことも悪いことも教えてくれたのですね。役に立つこともあるし、将来を諦めさせることもある……。
そうですよね、未来に関することですものね。
機械は聞かれたことに忠実に忖度なしに答えてこそ、人工知能といえますものね。
今、とても考えさせられています。
再会後の『幸せですか?と』問われてからの機械の声掛けが感情を持った人のようで、なんか胸が熱くなりました。祝福の予言の言葉に希望を持ちました。
一人の女性の視点を通して、生きるとは何か?そこまで深く黙想できるお話です。
人間と機械が共存共栄が出来たらいいなとも思います。
書きかけの物語。青い空。明るい未来を感じるラストですね。
宝積さまのSFであり童話。ヒューマンドラマ、堪能致しました。ありがとうございます♪
作者からの返信
ハナスさま🌸
丁寧に読んでくださり、ありがとうございます!
未来を教えてくれる機械は、きっと人間を不幸にしたかったわけではなく、聞かれたことにただ忠実に答え続けていただけなのだと思います。だからこそ、それが人を救うこともあれば、まだ始まってもいない何かを諦めさせてしまうこともある。そのあたりを感じ取っていただけて、とても嬉しいです。
そして、最後の機械の言葉を「感情を持った人のよう」と感じてくださったことも嬉しかったです。長い間、人間の暮らしをすぐそばで見続けてきた機械だからこそ、最後にあの言葉を贈ったのかもしれません。
未来に待っているものは、必ずしも幸福なことばかりではないと思います。それでも、まだ知らない何かがこの先に待っている。そんな気持ちを込めて書いた物語でした。
最後の書きかけの物語や青い空まで拾っていただけて、本当に嬉しいです。
こちらこそ、物語と一緒に考えてくださるような素敵なご感想をありがとうございました!✨
果てなき闇を駆けてゆくへの応援コメント
物語もさることながら、。・゚・。.*:゚・。.✧.。・゚:*。.・゚・。の使い方がお上手ですね…!
いいものを読ませていただき、ありがとうございました。