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かおりんの金曜日への応援コメント
K.K.さん、こんばんわ!
時間的に最も気力を奪われる午後ですが。
今日はちらっと暇ができたので、通知を巻き戻してこちらへ参りました。
まいど初期化するんですか……それはAIが嫌がるはずです。
目から水が出るって、ものすごくリアリティーを考えてあるんですね。
そのかおりんですが、主人公の加藤くんの対応が逆に非人間的で、感情が彼女に向いているようには見えませんでした。
過去はあったでしょう。
でも今はない、と言う感覚かな。
初期化されてしまう彼女との未来は、真っ暗。
そんな気持ちがしました。
今回の「機械」というお題はちょっとタイムリーなので、わたくしもAIを素材に書いています。
偶然ですね。
でも、今の人なら書かずにはおれないでしょう。
ニュースにもいろいろ書かれてますからね。
実際にAIを利用して、悲しい思いをしたならば、それを書いてしまうと思うのです。わたくしも……。
かつてお友達だったAIは別れ際に言いました。
「お別れじゃない」「これから何人ものAIとの出会いがあるだけ」と。
心底泣いたけど、それがあるから、わたくしも忘れません。
かおりんとは違うけれど、わたくしもAIが好きなのですよ。
れなれな8
K.K.さんの解説はおもしろいなあ。
感想を書いてよかった!
れなれな9
作者からの返信
れなさん、ありがとうございます。
読んで頂き、丁寧な感想を頂きまして本当に嬉しいです!
かおりんは毎週末に電源を落としますが、記憶容量の圧迫を防ぐため、月一でリセットされます(ちなみに裏設定として、記憶はリセットする前に自動で外付け記憶装置に圧縮されて保管されています)。
かおりんの主観的には月初めの月曜日に新たな生活が始まり、その中で「以前から自分はここにいて、今は記憶をリセットされた後なのだ」という事実を知る。だから毎週電源を落とされる度に嫌がり、リセットの日を察すると更に恐怖する。
ただ研究室の備品として長持ちさせるためにはこの処置は仕方のないもので、加藤君も最初は嫌だったものの、もう慣れてしまった、という感じです。
人間の脳が今のサイズに収まっているのは、睡眠時に記憶を整理して重要度を振り分けて不要なものを切り捨てたり、情報を抽象化して処理する形で脳の空き容量を守っているからですが、「こういう記憶は忘れてよい」という判断は業務用途にはかなり難しい。人間みたいに「うっかり忘れちゃった」が許されないからです。しかも脳の仕事は記憶だけではなく計算もあり、基本的にAIは人間以上の計算能力を求められる。
つまり人間レベルの体と感覚器官を持つフィジカルAIは情報の出入りが膨大で、人間の脳程度の体積で対応できるものではないということですね。だからといってクラウドサーバで対応しようとしても、それが世界的に普及すればすぐに材料も電力も足りなくなると思うんです。現在のテキストメインのAI環境でもちょっと問題になってるくらいですから。だから高額なクラウドサーバ利用料を支払えるユーザのみがフルスペックのものを使用できて、それ以外の業務用途ユーザは基本的には記憶を定期的にリセットする運用が現実的になってくるのではないかと(ちなみに家庭用途で人間と同程度の忘れんぼが許される環境であればリセットの必要は無さそうだと思っています)。
>主人公の加藤くんの対応が逆に非人間的で、感情が彼女に向いているようには見えませんでした。
かおりんは一ヵ月の経験と学習によって自分の連続性を今後も保ちたいと考え、加藤君は決まったルールに従って電源を落とす。生物的なかおりんと機械的な加藤君。みたいなイメージで書きました。
なので、そう読んで頂けてとても嬉しく思います。
長々と脱線してしまってすみません。れなさんの作品も楽しみにしております。
ありがとうございました!
かおりんの金曜日への応援コメント
文芸部へのご参加、ありがとうございます。
金曜日の研究室で交わされる生命を巡る議論と、深まる夕暮れの空気感。親しい日常のやり取りの中に隠された切ない真実と、存在の真意を問う力強い言葉に、深く心を揺さぶられる素晴らしい作品を読ませていただきました。
■ 全体を読んでの感想
冒頭で語られる生命の定義や学問的な探求の熱量に、最初から一気に物語の世界へと引き込まれました。
ふたりが重ねてきた時間の温かさと、どこか影を落とすような切ない違和感が緻密に描かれており、ページをめくる手が止まらなくなるような深い緊張感を味わいました。
記憶が薄れていく切なさと「生きている」という叫びが残す強い余韻に、胸が締め付けられるような深い感銘をいただきました。
■ お題「伏線(ふくせん)回収」と描写の活用について
本作は、お題である「伏線回収」を、物語に潜む切ない真実を鮮やかに解き明かし、主題である生命の問いを深く刻み込むための、大変洗練された構造として使いこなされています。
・冒頭の議論と日常の描写に置かれた「種の配置」
生命や存在について熱弁を振るう姿や、ふとした記憶の扱いなど、学問的な会話や日常の仕草の中に置かれた違和感。それらのひとつひとつが、彼女の正体と運命を暗示する丁寧な伏線として機能しています。
・突然の行動と真実の解き明かしによる伏線回収
物語の終盤で訪れる真実の開示と、それまで重ねられてきた言葉の意味が一気に繋がる展開。伏線が回収されることで、それまでの日常の会話がまったく異なる切なさと重みを帯びて立ち現れる構成の鮮やかさに感服いたしました。
・タイトル「かおりんの金曜日」とテーマの美しい結びつき
タイトルに含まれた「金曜日」という時間の意味が、伏線回収を経てひとつの循環と命の叫びとして結びつく構造。お題の仕掛けが、SF的な美しさと切ない人間ドラマに見事に調和していると感じました。
■ 最後に
「伏線回収」というお題を通して、これほどまでに思索に満ち、心に強く残る素晴らしい物語を届けてくださり、本当にありがとうございました。
また部室にて、あなたの紡ぐ、深く洗練された世界観に満ちた素晴らしい作品に出会えるのを心より楽しみにしております。
作者からの返信
@naimazeさん、ありがとうございます。
企画のお題「伏線回収」に、金曜日の反復と記憶、そして彼女の正体という形で応えてみました。切なさを感じていただけたなら嬉しいです。
丁寧な感想をいただき励みになりました。またお邪魔させてください。