30話でなく29話ご愛読ありがとうございます。
ちょっとシステム的なものとわたくしめの確認不足のせいで1話分まちがえました。
10万記念なんですが
一つは明日に30話を投稿します。
でもそこで一旦ストップします。
すいません、今その辺りが上手く調整できなくて進んでないので
出来次第投稿します。
もう一つは閑話みたいなのをここに載せます。
これはもしかしたら投稿しないかもしれないので
ならここでと...........
本編にはあまり関係しない?ので
タイトル そう……信じてるんだね
電車に揺られ帰っていく。
兄の最寄り駅から地元の駅までは都心を経由して1時半。
私鉄の駅のほうからでもよかったが3人で少しでも一緒にいたかった。
電車の揺れとさっき貰った青い星のキーホルダーが一緒に揺れている。
私にとって大切な物になった。
友情の証
美雲姉さんはそう言ってたが私にはもっと深い物に感じていた。
都心の駅から乗り換えを2回して地元行きの私鉄に乗り換える。
そこからまた揺られていく。
楽しかった時間を思い出し、私は電車で眠ってしまった…………
◇
駅に着いたら辺りは暗くなり始めていた。
すれ違う人の足取りが早くなっていく中で私は家路に着く。
歩いて行くと外はもう暖かく夏がもう迫っている。あと梅雨が過ぎればもう夏だ。
私の足取りは軽く、小刻みなリズムで歩いているのを感じる。
早く家に着いて父の日のプレゼントを渡したかった。みんなで選んだプレゼントを……
そして家に着いた。門の前で私はまた会ってしまった。
あの人の姉、山川 真白に。
「あら、遥ちゃん。また会ったね」
「どうも……」
この人はどうも苦手でしょうがなかった。
5つも上で私にはあまり接点がない。
兄がよく怒られているのを見ていた記憶しかなかった。
それでも、優しかったのは覚えている。それだけ大人だったのだろう。
「今日は父の日の買い物に行ってたの?」
「はい……」
前回の記憶が甦る。
この氷のような目が記憶を刺激する。
「今日も奏多君と買い物だったの?」
私はそれを言いたくない。前回の事も結局筒抜けだった。
「それは答えたくありません」
「ごめんね、こないだの事は……どうしても雪には隠しておく事ができなくて」
「今さら兄の事を言ってどうしたかったんですか?」
そう、どうして今更なのだ。
「雪が最近、変だからね……」
変ってどういう事なんだろう。でも私の知った事ではない。
「そうですか。でも私達には関係ありません」
「遥ちゃん。あなたが奏多くんを大切にしてるように、私も雪が大切なの」
「それは分かります。真白姉さんは山川先輩が第一ですし」
「雪が最近怯えてるみたいなの、何にか私には分からないけど……きっと何かが怖いのかも……」
分からない、何が怖いの?何に怯えてるの?
あの時、兄に聞きたかった事って何?
でもあの人を見ると嫌でしょうがなくなる。
「山川先輩が今どうなっているのかなんて興味ありません」
「そう……」
一瞬の沈黙が起こった。私も真白姉さんも次の言葉が出てこない。
「私の大学にね、男の子の1つ下の後輩がいるの」
その話は一体なんなの。
「その子と飲み会で偶々会ったんだけど、顔が良くって喋るのもとっても上手いの。
なんて言うのかな……引き寄せられるっていうか、聞き入ってしまうような」
「その話は何の意味があるんですか」
「その子ね昔サッカーやっていたみたでね、可愛がってる後輩がいるみたいなの」
「本当に何も関係ありませんね」
「昔からとっても仲がいいみたいなの」
「もういいでしょうか……私、帰ります」
もう意味のない話はしたくない。
「ごめんなさい、呼び止めちゃって」
私は家に入ろうと家の門を開けた。その時また呼び止められた。
「そのキーホルダー可愛いね」
今日お揃いで買ったキーホルダー。私達の大切な物。
「ありがとうございます」
「青い星なんて可愛い。それどうしたの?
こないだはバックに付いてなかったみたいだけど」
「今日、買ったんです。みんなで」
「…………そう……信じてるんだね」
そう一言いって真白姉さんは駅のほうに向かって去っていった。
これが友情の証ってわかったのだろうか。
みんなで同じものを付ければ信じてる表れなのだろうか。