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2024年5月12日 08:14
自主企画用近況ノート
これは、木沢 真流様の自主企画用の近況ノートです。
鴉
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1件のコメント
木沢 真流
2024年5月14日 13:54
この度は自主企画へのご参加ありがとうございました。
今回は医療に関連する部分で、気づいた点をお知らせいたします。しかし、それら全てが正しいとは限りません。読んでいる人や主人公は専門知識のない人であり、その人たちからしたら医学的には合っていなくても、そう思うことはあるかもしれません。細かい指摘もありますが、利用するしないはご自分で判断していただければ幸いです。
◎判定:言葉の定義など明らかな間違いで変更することを強くお勧めするもの
○判定:内容的には疑問があり変更をお勧めしますが、絶対ではないもの
△判定:内容的に敢えて指摘はしますが変更を勧めるものではないもの
第1話
"そのワクチンは特殊な製法であり、あまりにも初めてであるために巷では「毒が入っている」、「実験したマウスが全部なくなった」などの悪評が流れたが、なんだかんだで結局大半の人間が藁にもすがる思いで投与した"
○ 判定
「特殊な製法」というのはフィクションでしょうか? それともmRNAワクチンのことを指していますでしょうか。今までにない製法ではありますが、特殊かといわれると違和感を覚える人もいるかもしれません。ひょっとしたらこれからSFの話になるのか、と一瞬思うこともありました。
そのあたりをすっきりとさせ、違和感を回避するためにこのような言い方はどうでしょうか。
"そのワクチンは今までにない製法で作られていたため、巷では……"
これにより"あまりにも初めて"という言い方も回避できます。
"mRNAワクチンという……"と具体的に入れればよりSFへの誤誘導も避けられると思います。
最終段落
"救急医療センター"
○ 判定
巷では救命救急センター、救急医療センターといった言葉が溢れていますが、一般的な施設を意味するのではなく、それぞれの病院が好みで使っているケースが多いようにおもわれます。
「●●救急医療センターに連絡し……」として、仮名でもいいので固有名称として登場させるのであれば問題ありません。
おそらくここでは一般的に夜間(?)に診てくれる医療施設を探してくれた、といったニュアンスを表現されたかったのだと推測します。それであればこのような表現はどうでしょうか。
"スマホを取り出し、(救急外来で or 今から or 夜間でも)診察してくれそうな病院をさがしてあちこちに……"
救急外来、という言い方は全国的にも通用する表現です。
よりくだけた表現であれば
"スマホを取り出し、夜間に診察して(診て)くれそうな病院をさがしてあちこちに……"
というのもあります。こちらはぼかしてあり、無難かもしれません。
第4話の
"重明はすぐにスマホを操作して、近隣にある病院にあちこち電話し、ようやく診察してくれる病院は、奇遇な事に重明が初めにかかったT病院であった"
このような言い方であれば全く問題ありません。
第2話
"2020年の初頭、アジアのとある国で原因不明の肺炎が起こり、《《精密な検査》》を行った結果……"
○判定
検査、というと一般的にはレントゲン、迅速高原検査、CTなどを思い浮かべます。いわゆる「診断」のためのものです。意味としては異常や悪いものがないかを確認する作業となります。
今回の「未知のウイルス」と判明したのは、おそらく研究者が電子顕微鏡含め様々な「ウイルスそのもの」の解析を行った末に判明したものと思われます。するとこのような表現はいかがでしょうか。
"……起こり、原因は人類にとって未知のウイルスだと判明する"
検査という言葉を使わずに表現してみました。
◎判定
"SAR S-Cov2"
RとSの間のスペースは敢えてでしょうか? 国立感染症研究所所のHPでは「SARS-CoV-2」と記載がありますので、こちらがより正しいかと思われます。
コメント
"ただ、ウイルス学の常識に漏れずに、感染力が強くなるにつれて、このウイルスは致死率が下がり弱毒化していき、人類の大半がワクチンを複数回接種した事でただの風邪のようになり、世界各国の判断から、パンデミックは解除になった"
そうですね、ウイルスというのは相手を殺したいわけではなく、自分が増えたいだけなわけです。ですから宿主が死んでしまうと増えられない。最初の デルタ株のように宿主が突然死んでしまうと増えられないので、オミクロンのように、宿主(人間)が元気に動き回ってくれる感染のほうが増えやすいということになります。
◎判定
"無菌コート"
一般的にはガウン、と呼んでいます。正確にはPPE(個人防護具)ですがわかりにくい可能性があります。
一般の方から見た視線なので、
"水色のビニールみたいなガウン"
"スケスケのレインコートみたいな《《ガウン》》(代替:やつ、防護具)の下から……"
であれば少しエロさがでるかもしれません。
※このガウンは外から来る病原体(ウイルス、菌)から、「着ている人本人」を守る目的があります。なので、無菌ではありません。正直ゴミ袋でも代用可能かもしれないレベルです。
一方で、手術などで着る特殊なガウン(一回使い捨てで中には数千円するものもあります)は自分が持っているかもしれない菌を手術をする「患者」につけない「患者を守る」目的があり、これは"無菌"です。
○〜△判定
"……脳裏に甦り、その時の痛みと変わらないんだなと思いながら、2本目の綿棒を鼻に入れる"
2本目というのは実際に2本されたのでしょうか。通常は1本で検査が可能ですが、インフルエンザとSARS-CoV-2(コロナ)の検査が違う会社のキットの場合、2本やらなければならないことがあります。同じ会社であれば一本でインフルエンザとコロナ検査可能です。読む人によっては「あれ?」となるかもしれません。
特に思い入れがなければ1本の描写の方が文章としてもすっきりするかもしれません。
コメント
「RやZの薬」
私は実際に処方を受けたことがないのですが、(あるとしたら処方する方ですが、小児科なので出したことはありません)患者さんからみたらこういう印象なのかもですね、非常に興味深く読みました。Rもなかなか副作用もあり、Zもまあいい薬なんでしょうが、発熱期間を2、3日減らすだけなのに数万円かかるという結果的には残念な薬になってしまいましたね。つい先日、これらの薬が大量にあまって3000億円が破棄されるというニュースを読みました。
第4話
「妊娠のくだり」
申し訳ありません、ここは医者としてではなく個人的に気になったことです。妊娠検査薬はセックスしてから2週間程度で陽性がでるとのことですので、このタイミングでわかってもおかしくないと思います。ご本人が気づかなかったけれど、妊娠していると使えない薬もあるので、一応検査してみたら偶然陽性で判明した、という流れであれば自然だと思います。
しかし和江さん本人はどうやってきづいたのでしょうか? 既にご自分で検査をされたのでしょうか? 通常は、来るはずの生理が来なくて検査する方が多いようですが、クリスマスでのセックスで、年明けとなると、生理がこないと判断するにはかなりぎりぎりになってしまいそうです。
実体験に基づいていらっしゃるとのことですのが、個人的に興味のある箇所ではあります。
以上です。実体験に基づく日常にある一瞬でありながら、苦難とその後のおめでたへの転換が見事で、とても素敵な作品だと思いました。
今後のご活躍を期待しています。
今回のような題材が私の考える監修のモデルケースとなると考えています。カクヨムでは一部抜粋して記載させていただくことになると思いますが、別サイトの「ココナラ」でも参考例として一部抜粋させていただいてもよろしいでしょうか、何卒よろしくお願い申し上げます。
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