鴉

拝読いたしました。
P51とのやりとりは、まさに太平洋戦争の末期、日本の戦闘機に対して思われていた光景そのものと想像しました。
言葉も専門用語が多いながら、決してわかりにくくなく、現場の臨場感が伝わって来ました。短い中にもうまく起伏が出来ており、ここまでの内容をうまく織り込んでいらっしゃると感じました。
血弾という言葉が効いていますね、フィクションではありますが、現実にも通ずるところがあり、是非後世に伝えたいと思いました。
以下意見です。

ハード面：
臨場感のあるテンポ、体言止めがうまく光っていると感じました。緊迫感のある状況とうまくマッチしていてよかったです。

「史実が正しければ……」という流れから現在の戻っての回想かと思っていましたが、「硫黄島が去年に陥落してから……」のところでやはり当時なのだと認識しました。「１９○○年、硫黄島が陥落してから……」ではどうでしょう？

以下は一般的な内容としてお伝えします。
ダッシュは「ーー」より「——」の方が見栄えがよくなると思います。
改行後は１マス空け、『「』で始まる場合は空けなくていいことになっています。２話からは修正されていることを確認しました。
漢字（かんじ）という表現も時折見受けますが、ルビ機能もございます。

ソフト面：
燃料の秘密を敢えて隠してストーリーと進めるところがよかったです。
そして米国側の視点を見せてから、こちらの視点を見せられるのもよかったです。
一方で、視点の切り替えはうまくやらないと読者を混乱させることがありますので、最初の１、２行で明らかに視点がわかる表現を入れるとより混乱を避けることができます。

特に面白くなってくるのは１話の最後からでした。ここからは一気に読んでしまうほど引き込まれました。
逆に、そこまでたどり着けなかった方は離れてしまった可能性があります、そこからが面白いのに、です。

このお話をもっと読んでもらえるために２つ考えてみました。
１つ目は一話をもっとコンパクトにする、２つ目は新型燃料のような「謎」の引きを最初から散らつかせる、というものです。

以上です。
お互い頑張りましょう。

近況ノートと関係の無い内容で、申し訳ございません。

以前私が鴉様の賭博の物語で書かせていただいた感想について訂正がありますので、ここに書かせて頂きます。

私は臨場感が無いと書いてしまったのですが、鴉様の、コンテストのために文を消したというお返事を見て、おそらく文が足りなかったため何かが物足りないと感じたのかもしれません。

的外れな感想を書いてしまい、大変申し訳ございませんでした。


今からとまと様の企画に鴉様が出されている作品を読ませていただくのでよろしくお願いします。