19話、予約投稿しました。
なんとか、宣言した努力目標を達成。
しかし、ストックがほとんどない状態なのでまだ茨の道は続く……。
さてさて、毎度ありがたいrona9229さんより、「7、8話は実話かわからないのですが」とレビューに追記が……。
小生、生意気にも「設定や解説を小説自体以外で行うべきではない」などと粋がっておりました。
が、「実話かどうか」というのは、小説の性質上、作品中では示しずらいな、というわけで、今回例外としてちょこっとお話しさせていただきます。
まず、本作現時点での架空の人物(作者が創造したキャラクター)は、以下の通りです。
ル・グロ、オルウェン、マルコ、マリー※、アナ、アミシア、二コラ
※マリーに関しては名前自体は作者の付与したものですが、存在については諸説考えられます。もしかするとモンフォール(・シュル・リスル)家のジゼルかもしれない。だがそうすると、他で矛盾が……というお悩みの結果です。だから完全に創作とも言えないかも。
なお、メーヌ伯エルベールの妻に関しては名前が伝わっていないため、作者が命名しています(息子の方は史実通り)。
また、マイエンヌ卿の名前については、次代のジョフロワの父の名前候補として幾つかある説のうちの一つを採用しています。
さらに7~8話関連で史実に即した点は以下の通りです。
「ベレーム卿は、ノルマンディー公からアランソンを、フランス王からベレームを、メーヌ伯からドンフロンを与えられた」
「アヴェスガルド司教はメーヌを追われた際に、メーヌ伯の破門とメーヌでの聖職停止令を発した」
「アヴェスガルド司教はその後ル・マンに帰還している」
「マイエンヌ卿、ラバル卿はメーヌ伯エルベールの臣下として実在」
「アンジュー伯とメーヌ伯の対立関係」
これら点(ポイント)に当時の政治情勢や慣習法などの背景を加味して繋がり(ライン)を組み上げたのがこのお話です。
【追記】7~8話の範囲ではありませんが、ポンルボイの戦いは史実。ベレーム卿とメーヌ伯の戦いでジロワが大逆転の功績を挙げたことも史実です。ただし後者については、戦いの詳細が伝わっておらず(少なくとも私が調査した範囲の資料には記述が無かった)、戦闘の推移については作者の創作です。史実で残っているのは、ベレーム卿や他の家臣が敗走した中、ジロワだけが踏みとどまって大逆転勝利をもたらした、ということだけ。
ネタ元(ソース)は、主に海外の歴史関係HPや論文などを必死で和訳して使用しています。もちろんwikipediaも。
英文が中心ですが、ラテン語やフランス語文献もGoogle翻訳他の助けを借りながら。
また、地理的な点に関してはGoogleEarthやストリートビューで現地を確認しながら書いています。当時と現在では当然違っているはずなのですが、やはり現地の地勢など見るとイメージが湧きますね。