確定レアドロップ(BKブックス) 最強付与術師の成長革命(アルファポリス) 薬師ヒナタ【企画進行中】 《書籍化、コミカライズ打診お待ちしております~》 書籍化目指して頑張ります! 星とかハートとか貰えると励みになります! 気軽にコメントしてください! 作者のやる気に直接繋がります! 最高記録↓ 【なろう日週間1位月5位ブクマ1万4千、5万pt】 【カクヨム日3位週5位フォロー1万4千★7000累計170位台】 【アルファポリスホットランキング1位】 【カクヨムエッセイ、創作論週間1位】 感想返しはきまぐれです。 ただ、すべて読んでおり、ありがたく思っています。 返すのが苦手なだけです。 代わりといってはなんですが、たくさん執筆することで、恩返しをしていけたらなと思っています。 好きな作家はグレッグイーガンとミシェルウェルベックと平坂読さんです。 基本新作は10話までは様子見。 たまにエタります
春は素晴らしい。 鼻孔をくすぐる沈丁花の香りに弾む君の笑顔を、桜が讃える。 夏が待ち遠しい。 僕の名を呼ぶ君の声に、蝉時雨も蚊帳の外へと消える。 秋が待ちきれない。茜色の空を眺める君は灯火のように儚く、美しい。 冬は 「お前、何気持ち悪い文章書いてんの?」 はんじょう!? え、どうして?いつの間に? 「いや、ここ楽屋だろ。台本読んでんのかと思ったら気持ち悪りぃ。春だの夏だの、お前引きこもってるから分かんねえだろ。」 はんじょう、それは文学に対する冒涜だよ。 「好きな子でも出来たのかよ。」 そ、それは。 「まぁいいや。ほら、リハーサルの時間だから行くぞ。」 楽屋から去る背中に言葉は出ず、溜め息と共に紙は丸めて窓から投げ捨てた。 春風に乗り紙屑は青空を舞う。 2人の恋の行方は、捨てられた紙屑はどこへ向かうのか。 おにやの本当の気持ちを唯一知る紙屑にもその行方は分からない。 冬は忘れない。はんじょう、君が産まれた季節だ。
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