前回の更新からまたそれなりの期間が空きました。雪宮明羅でございます。毎度同じ前置きになっていると思われたかもしれませんがそれは気のせいというもんでございます。
今回の更新でようやくこの作品のもう一人の主役といっても過言ではないバアルが登場し、1章の山場までは来れたわけで。相変わらず伸び悩んでいる本作ではありますが、それでも少しずつ読んでいただけることもあるようで有り難い限りでございます。
さて今回のお題は「#07 道鷹は道力卜占を受ける」及び、「#10 Life will change 」で出て参りましたワード、「十二天将」についてでございます。
十二天将とは安倍晴明が従えていたとされる式神のことを指します。其の名の通り十二体存在し、順に玄武、天乙、青龍、六合、匂陣、騰蛇、朱雀、太常、白虎、太陰、天空、天后となります。十二神将と呼ぶ場合もあるようですが、本作では宮毘羅大将や因陀羅大将などが含まれる仏教における十二神将と混同を避けるため十二天将としております。
この十二天将、あたる資料によって呼称が多く変わるんでございます。先ほど申し上げた十二天将を十二神将と呼ぶのなどは可愛いもんで1体につき3つから4つの呼び名があるわけで…。全く表記揺れがなかったのは四神とも呼ばれる、玄武、青龍、朱雀、白虎だけだったのではないでしょうか。
話を作っていく上でこないな端っこの設定の名称決めで頭を悩まされることになるとは調べ始めた当初は思いもしませんでした。こういったところもまた陰陽術の怪しさに繋がっているのでは… …。
さて話を戻しまして、拙作『陰陽師を騙る悪魔憑き』において陰陽師はこれらの十二天将に願うことで術を行使することとなります。それぞれの十二天将に司る術の領域というものがあるのでございますが、十二種類全てを作中で説明することはおそらくないと思われますのでこちらに置いておきます。
玄武 防御
天乙 物質強化
青龍 近接攻撃術
六合 自己速度強化
匂陣 遠距離攻撃
騰蛇 デバフ、妨害
朱雀 拘束
太常 隠密
白虎 バフ
太陰 測定、感知
天空 召喚
天后 自己腕力強化
というようになっております。必要となるであろう術から逆算して十二にそれぞれ割り振った形で、これに加えて使役する妖怪各種を用いて戦闘を行うのが本作の陰陽師達
というわけでございます。
改稿作業をしながらよくもまあこんな面倒くさい設定を並べたものだと自分自身に呆れますが、設定をやたらめったら凝ってしまうのも自分の味だと言い聞かせて今後とも更新していく所存でございます。
今後とも拙作『陰陽師を騙る悪魔憑き』をどうぞ宜しくお願い致します。